「何もない」と思った日でも、不思議と冷蔵庫にあるのが卵と豆腐。
なんとなく副菜のイメージのある食材ですが、実は工夫次第で、しかも特別な素材を投入することなく、ボリューム感あるごちそうになる、頼れる存在なのです!
LEE10月号のレシピページは、そんな「卵」と「豆腐」で作るごちそうおかずを、料理家・堤 人美さんがたっぷりご紹介!
まずは、メインはもちろん、お弁当に入れても映える「肉巻き卵」から。
ゆで時間から見る「半熟卵」の作り方もお見逃しなく!
簡単おいしいメインおかず
豚肉で巻くだけでごちそう感!「肉巻き卵」
「脂身の多い部位だと焼くうちに肉がはがれるので、ももやロースを使って。肉にやや焦げ目がつくまで焼くと、タレがしっかりからみます」(堤 人美さん)
材料・2人分
- 卵(室温に戻す)…… 4個
- 豚もも(またはロース)薄切り肉…… 8枚(約120g)
- サラダ菜……適量
- A
- 酒……大さじ2
- しょうゆ……大さじ1と1/3
- 砂糖、みりん……各大さじ1
- 水……1/4カップ
- 小麦粉……適量
- 塩、こしょう……各少々
- サラダ油……小さじ2
肉巻き卵の作り方
- 直径17cm程度の鍋に水800㎖を沸かし、酢大さじ2 、塩小さじ1/2(ともに分量外)を加える。卵を入れ、6 分ゆでて冷水にとり、全体にヒビを入れてすぐに殻をむく。
- まな板に豚肉を広げ、塩、こしょうで下味をつけて全体に小麦粉を薄く振る。卵1 個に肉2 枚を使い、小麦粉がついている側を内側にして卵をぴっちりと巻く。外側にも小麦粉をまぶす。
- フライパンにサラダ油を中火で熱し、②を転がしながら5 分ほど焼く。全体に焼き色がついたら、混ぜ合わせたAを加え、時々転がしながら煮汁がとろりとするまで煮からめる。器に盛り、サラダ菜を添える。
半熟卵を上手に作るには?
半熟卵の「ゆで時間」と「半熟具合」
いざ「半熟卵」を作ろうと思っても、「思った半熟具合と違う!」ということ、ありますよね。
卵を半熟にする場合は、室温に戻して、熱湯でゆでるのが基本!
黄身も自然と真ん中に収まるから、切り口もきれいに。お好みの半熟具合の参考に!
あなた好みの半熟卵は?
熱湯に入れて6分→ 黄身がとろとろ
割ると黄身がとろ~り流れ出すゆるさ。白身もぷるぷるやわらかめの仕上がり。
あなた好みの半熟卵は?
熱湯に入れて7分→ 外だけやや固まる
黄身の外側だけが少し固まっている状態。内側は、まだとろとろのやわらかさ。
あなた好みの半熟卵は?
熱湯に入れて8分→ 中心はとろり
外側はほどよく固まっているものの、中心部はややとろっとした状態をキープ。
あなた好みの半熟卵は?
熱湯に入れて9分→ 白く固まる部分も
固ゆでのように白っぽく固まる部分も出てきつつ、中心はまだしっとり感が残る。
教えてくれたのは…
堤 人美さん
雑誌や書籍でのレシピ紹介のほか、企業のレシピ開発なども手がける。シンプルな手順で、身近な食材を新鮮なおいしさに仕上げるワザに定評あり。卵と豆腐が大好き!
撮影/松村隆史 スタイリスト/朴 玲愛 取材・原文/福山雅美
堤 人美
身近な素材にひと工夫加えた、作りやすいのに新鮮なおいしさのレシピで人気。雑誌や書籍のほか、企業のレシピ開発やCMの料理制作など幅広く活躍。近年韓国エンタメに夢中になっていることから、韓国料理の研究にも余念がない日々。