油の力は偉大で、大抵のものをおいしくします。揚げ物成功のコツは、たっぷり油を使うこと。からりと揚がるだけでなく、油はねも少ないのです。
キャベツ入りでシャキシャキ軽やか
メンチカツ
2度揚げで、衣をサクサクに仕上げます。「肉ダネにウスターソースが入っているから、ソースをかけなくても満足な味!」
材料・2人分(4個分)
- 合いびき肉……200g
- キャベツ……100g
- 玉ねぎのみじん切り……1/4個分
- ウスターソース……大さじ2
- 塩……小さじ1/4
- A
- 溶き卵……1個分
- 薄力粉……大さじ4
- 水……大さじ1
- 薄力粉、パン粉……各適量
- 揚げ油……適量
- 〈つけ合わせ〉千切りキャベツ、トマトのくし形切り……各適量
作り方
- キャベツは3㎝長さの千切りにする。
- ボウルにひき肉と塩を入れ、粘りが出るまでよく混ぜる(a)。ウスターソースを加えて混ぜたら、玉ねぎ、①のキャベツも加えて混ぜ合わせ(b)、4等分する。空気を抜きながら2㎝厚さの楕円に成形する。
- ②に薄力粉をまぶし、よく混ぜ合わせたAにくぐらせる。パン粉を軽く押さえるようにしながらまんべんなくたっぷりつける(c)。
- 揚げ油を170℃に熱し、③を入れて中火で3分揚げ、一度取り出して2分休ませる(d)。
- 揚げ油を再び170℃に熱して④を入れ、2分揚げて表面がこんがり色づいたら油をきって器に盛る。つけ合わせのキャベツとトマトを添える。
a 握るように練ると、粘りがよく出る
ひき肉と塩だけでしっかり練っておくことが、仕上がりのおいしさを左右。「時々、握りつぶすようにするとよく混ざって粘りも早く出てきますよ」
b キャベツで軽さを出すのが今井流!
玉ねぎだけでなく、千切りキャベツもたっぷり加えて。「肉のおいしさとキャベツの軽さが、絶妙のバランスでたまらないんです」
c パン粉は全面にたっぷりと
卵と薄力粉を使った粘りのあるバッター液を使うとパン粉がしっかりつき、揚げ途中で衣がはがれません。パン粉は全体に押さえつけるようにつけるのがコツ。「たっぷりパン粉をのせてから押さえつけるようにすると、肉ダネをつぶすことなくしっかりパン粉がつけられます」
d 2度揚げでカリッと!
“1度目の揚げ”で余熱込みでほぼ火を通し、肉汁を落ち着けてから色よくカリッと仕上げるために2度揚げ。「一般的に2度目は高温でと言われますが、焦げやすくなるので、2度目も170℃でOK」
次回は【365日ひき肉生活】ワタナベマキさんのほぼ15分レシピ!「豚ひき肉ともやしのこしょうたっぷり炒め」他を紹介いたします! 詳しい内容は2020年LEE6・7月合併号(5/7発売)に掲載中です。
撮影/鈴木泰介 スタイリスト/長坂磨莉 取材・原文/福山雅美