鶏肉、キャベツ、じゃがいもの塩蒸し鍋
「鶏は香ばしく焼くと、おいしさが引き立ちます。大切なのは、重ねる順番。水分が出る玉ねぎを下に、一番上には鶏をのせ、うま味を野菜に吸わせます」
材料・3〜4人分
骨付き鶏ももぶつ切り肉……2本分(670g)
キャベツ……1/2個
じゃがいも……小3個
玉ねぎ(粗みじん切り)……1個分
塩……小さじ1+小さじ1弱
粗びき黒こしょう……小さじ1/2
サラダ油……大さじ1弱
作り方
- 鶏肉に塩小さじ1をまぶして30分おく。
- キャベツは芯と葉に切り分ける。葉の部分は大きめにちぎる。じゃがいもは皮をむき、1cm厚さの輪切りにする
- 鍋にサラダ油を入れて中火にかける。鍋が熱くなったら、鶏肉の水分をペーパーでふいて、皮目を下にして並べ入れる。そのまま触らずに皮目にしっかりと焼き色がついたら取り出す。一度に入らない場合は、残りも同様に焼いて取り出す。
- いったん火を止めて③の鍋の油をふき、鍋底から玉ねぎ、キャベツの芯の部分、じゃがいも、キャベツの葉の順に重ねて塩小さじ1弱を振る。その上に③の鶏肉を皮目を上にして並べて水1カップを回しかけ、フタをして、中弱火にかける。
- ぐつぐつと音がしてきたら火を弱め、野菜がしんなりとして鶏に火が入るまで15分ほど蒸し焼きにする。味をみて足りないようなら塩(分量外)で調味し、食べる前にこしょうを振る(途中で中を見て焦げつきそうになら、火を弱めて水を少量ずつ足す)。
玉ねぎの次には、火の通りにくいキャベツの芯とじゃがいもを重ねて。このひと工夫で、どれも絶妙な火の通りになる。
2019年1月号【人気料理家4人の「映える鍋」「飽きない鍋」】より
サルボ恭子
料理家
パリで料理と製菓を学び、名門ホテルを経て帰国。その後、料理研究家のアシスタントを経て、独立。現在は料理教室を中心に、書籍や雑誌で活躍中。『フランス共働き家庭の2品献立』(立東舎)、『かんたんシンプル ごほうびデザート』(家の光協会)ほか著書多数。