冬になるとがぜん味がよくなる大根。安くておいしくて大好きだけれど、サイズが大きいので余りがち。そこで人気料理家 重信初江さんに、1/2はペロッと食べてしまう、うますぎる絶品鍋レシピを教えてもらいました!
にんにくと酒たっぷりで食べごたえのある味に
大根と鶏のポトフ風塩鍋
「大根も鶏肉もゴロンと大きめにして、お酒のうま味とにんにくをバシッときかせると満足感のある味に。スープもおいしいですよ」(重信初江さん)
材料・2〜3人分
大根……1/2本(約750g)
骨付き鶏ももぶつ切り肉……800g
にんにく(半分に切る)……大3〜4かけ分
大根の葉……適量
A
・酒……200mL
・塩……小さじ1
・こしょう……少々
作り方
- 大根は皮をむいて4〜5cm長さに切り、6つ割りにする。鍋に入れてかぶるくらいの水を注ぎ、中火にかけて煮立ったら弱火にして、5分下ゆでする。ゆで汁を残したまま、大根を取り出す。
- 鍋に残ったゆで汁を再び沸かし、鶏肉を入れてゆで汁が白くなったら、すぐザルに上げる。
- 別の鍋に水800mL、A、(1)、さっと洗った(2)、にんにくを入れて中火にかけ、煮立ったら弱火にして20〜25分煮る。大根の葉を小口切りにして散らす。
大根は下ゆでするとアクが取れて、仕上がりがすっきりした味になる。水からゆでるのがポイント
もちをオーブントースターか焼き網で焼いて器に盛り、残った具を加え、煮汁をかける。好みで黒こしょうを振っても
教えてくれたのは
重信初江さん
「野菜は繊維を断つように細かく切ると、火の通りが早くなり、すぐにしなっとなります。味も早くなじむので時短のときにおすすめ! とろっとなるまで煮込むと野菜から甘味が出て、たくさん食べられますよ。冬の白菜や大根はみずみずしいので、塩もみするとびっくりするほどたくさん水分が出ます。塩が野菜のうま味を引き出して、かさも減らせて一石二鳥。塩もみ大根をつくねのタネに混ぜて、みぞれ鍋にするダブル使いも大量消費に効果的です」(重信初江さん)
重信初江さん
少ない材料と手間でできる、アイデアあるレシピがSNSなどで話題に。料理イベントにもひっぱりだこ。近著に『冬つまみ』(池田書店)、『おうちで深夜食堂』(共著、小学館)Instagram(shige82a)
白菜・大根・キャベツ 大量消費 激うま「鍋」
次回は、【キャベツを大量消費】「千切りキャベツともやしのオイスター豚しゃぶ」近藤幸子さんの絶品鍋レシピをお届けします。
詳しい内容は2020年LEE1月号(12/7売)に掲載中です。
撮影/松村隆史 スタイリスト/朴 玲愛 取材・原文/海出正子
重信初江
料理研究家
少ない材料と手間でできる、アイデアあるレシピがSNSなどで話題に。テレビや雑誌、企業のレシピ制作、料理イベントにもひっぱりだこ。近著に『味つけご飯とおみおつけ』(東京書籍)『冬つまみ』(池田書店)、『おうちで深夜食堂』(共著、小学館)