月曜は唐揚げ、火曜はシャケ…etcなど、好きなおかずなら、繰り返しで問題なし。ルーティンを決め、あとはアレンジ。もう、お弁当作りに迷いません! アレンジメニューと、役立つ冷凍&解凍ワザまで、ワタナベマキさんのテク満載です。
本日お届けするのは、鉄板おかずの焼きジャケと、作り置きできて便利な漬けゆで卵。
シャケは甘塩ジャケが手に入りやすく、味つけもしやすい。漬け魚にしておけば、焼くだけで大満足のおいしさ。下味は2パターン、アレンジも自在です! 漬けゆで卵は、漬け方のポイントから、味変バリエーションをご紹介。他にも色鮮やかなサブおかずまで、お気に入りをいくつか覚えて、あとは組み合わせ次第で怖いものなし!
お弁当は「繰り返し」でいいんです!
たとえば焼きジャケ弁当なら…
メイン、サブ、卵。「鉄板おかず」を少しずつアレンジして、組み合わせるだけ!
この記事のINDEX
基本の焼きジャケ弁当
●【メイン】基本のシャケの作り方「塩麹漬け」と「みりんしょうゆ漬け」
●【卵】巻き込む卵焼きの作り方/焼きノリチーズ
●【サブ】カラフルおかずの作り方/かぼちゃの大葉みそ和え
アレンジレシピ
●【メイン】塩麹ジャケの大葉フライの作り方
●【卵】漬けゆで卵の作り方/黒酢しょうゆ漬け卵
●【サブ】カラフルおかずの作り方/にんじんとハムのラペ
メインの鉄板おかず
焼きジャケ
●基本のシャケの塩麹漬け
材料・作りやすい分量
甘塩ジャケの切り身……2枚
塩麹……小さじ2
ごま油……少々
作り方
1 シャケに塩麹をよくもみ込み、3〜4等分に切る。
2 フライパンに油を入れて弱火で温め、シャケを焼く。焼き目がついたら返し、フタをして2〜3分焼く。
〈下味をつけた状態で〉
冷蔵庫で3日間保存可 冷凍庫で1カ月間保存可
●基本のシャケのみりんしょうゆ漬け
材料・作りやすい分量
甘塩ジャケの切り身……2枚
みりん、しょうゆ……各大さじ1
ごま油、白ごま……各少々
作り方
1 シャケにみりんとしょうゆをよくもみ込み、3〜4等分に切る。
2 塩麹漬けの作り方(2)と同じように焼き、仕上げにごまを振る。
〈下味をつけた状態で〉
冷蔵庫で3日間保存可 冷凍庫で1カ月間保存可
お弁当ポイントその1
漬け汁は少なめに
汁気が多いと解凍に時間がかかるので、漬け汁は少なめ。しっかりもんで味を入れる
蒸し焼きで中まで火を通す
少量なら、魚焼きグリルよりフライパンが手軽。フタをして完全に火を通せるのも安心
お弁当ポイントその2
《焼く前》の冷凍
使う分ずつざっくり分けて
保存袋に、使う分ずつ間隔をあけて並べ入れる。完全に凍るまで、折りたたんで冷凍すると取り分けやすい
《焼く前》の解凍
使う分をポリ袋に入れて
使う分を取り出してポリ袋に入れ、端がやわらかくなるまで水につける
3つの味で飽きない!
基本のシャケのアレンジレシピ
今回アレンジしたのはこれ
大葉の香りの和風フライ
塩麹ジャケの大葉フライ
材料・1人分
基本のシャケの塩麹漬け(焼く前のもの)……2切れ
A
・大葉の千切り……2枚分
・薄力粉……大さじ1
・水……大さじ2
揚げ油……適量
作り方
1 ボウルにAを混ぜ合わせて衣を作り、シャケをくぐらせる。
2 フライパンに揚げ油を深さ2㎝ほど注ぎ、中火にかけて170℃に温める。(1)を両面返しながらきつね色になるまで揚げる。
下味つきだから、手間なし!
シャケのみりんしょうゆ漬けの甘酢あん
材料・1人分
基本のシャケのみりんしょうゆ漬け(焼く前のもの)……2切れ
玉ねぎの薄切り……1/5個分
さやえんどう……2枚
片栗粉……小さじ2
酢……小さじ1
しょうゆ……小さじ1/2
ごま油……少々
作り方
1 シャケに片栗粉をまぶす。さやえんどうはすじを取り、半分に切る。
2 フライパンに油を入れて中火で熱し、(1)のシャケを両面色よく焼く。
3 (2)に玉ねぎとさやえんどうを加えて軽く炒め、酢と水50mLを加えてひと煮立ちさせる。弱火にしてフタをし、約3分煮て、とろみがついたら、しょうゆを加えて味をなじませる。
メインを張れる贅沢そぼろ
シャケと大豆の卵そぼろ
材料・1人分
基本のシャケの塩麹漬け、またはみりんしょうゆ漬け(焼く前のもの)……2切れ
大豆の水煮……30g
溶き卵……1個分
白いりごま……小さじ1
酒……小さじ2
ごま油……適量
塩……少々
作り方
1 フライパンに油を入れて中火で熱し、シャケを焼く。焼き目がついたら大きめにほぐし、大豆と酒を加えて炒め合わせ、端に寄せておく。
2 フライパンのあいたところに油を少々なじませ、溶き卵を流し入れる。菜箸で大きく混ぜて炒り卵にし、シャケと大豆と合わせて炒め、塩で味を調える。仕上げにごまを振る。
漬けゆで卵
作り置きできるので、時間のない朝に助かります。そのまま入れてもよし、アレンジしてもよし。お弁当だから、ちょっとかたゆでに仕上げます。
●基本のゆで卵
鶏卵3個は常温に戻す。鍋にたっぷりの水を入れ、中火にかける。沸いたら塩ひとつまみと鶏卵を入れ、約9分ゆでて冷水にとり、殻をむく。
漬け方ポイント
漬け汁が少なめでも味がしみるよう、ジッパー付き保存袋を使うのがおすすめ。時々、卵の上下を返すようにすると、よりまんべんなく色づき、味もしっかりと入る
●黒酢しょうゆ漬け卵
小鍋に黒酢、みりん、しょうゆ各大さじ3を入れ、ひと煮立ちさせる。粗熱が取れたら、ジッパー付き保存袋に入れ、ゆで卵をひと晩漬ける。
●カレー味卵
小鍋にカレー粉小さじ2、みりん、しょうゆ、水各大さじ3を入れ、ひと煮立ちさせる。粗熱が取れたら、ジッパー付き保存袋に入れ、ゆで卵をひと晩漬ける。
ともに冷蔵で7日間保存可
色鮮やかなサブおかずは大活躍!
大葉の香りでこっくり和風
かぼちゃの大葉みそ和え
材料・1人分
かぼちゃ……60g
大葉……2枚
A
・みそ、ごま油……各小さじ1
・白いりごま……小さじ1/2
作り方
1 かぼちゃは2cm角に切り、さっと水にさらす。軽く水気をきって耐熱皿に入れ、ラップをして電子レンジ(600W)で約2分30秒加熱する。
2 (1)が熱いうちによく混ぜたAを加えて和え、粗熱が取れたら大葉をちぎって加えて和える。
にんじんのほのかな甘味を生かして
にんじんとハムのラペ
材料・1人分
にんじん……1/2本(40g)
ハム……2枚
レモン汁……小さじ2
酒……小さじ1/3
塩……小さじ1/4
こしょう……少々
オリーブオイル……小さじ1
作り方
1 にんじんは細切りにし、耐熱皿に入れて酒を振り、ラップをして電子レンジ(600W)で約1分加熱する。熱いうちにレモン汁と塩で和え、粗熱を取る。
2 (1)に細切りにしたハムとオリーブオイル、こしょうを加えて混ぜる。
次回は、「前の日のおかず」をお弁当用にプチアレンジ!をお届けします。
詳しい内容は2019年LEE4月号(3/7発売)に掲載中です。
撮影/砂原 文 スタイリスト/朴 玲愛 取材・原文/福山雅美
ワタナベマキ
料理家
ケータリングをきっかけに、本、雑誌、広告などで料理を提案するように。デザイナーの夫、中学生の息子との毎日から生まれる実践的、かつ体に優しいレシピが好評。『ワタナベマキの10の定番弁当』 (扶桑社ムック)、『旬菜ごよみ365日 季節の味を愛しむ日々とレシピ』(誠文堂新光社)ほか著書多数。