栗原はるみさんの「母ドーナツ」
「私がおやつ作りを始めたのは、子どもたちに美味しくて安心なものを食べさせたいという思いからです」と栗原はるみさん。
「長い間作り続けてきたので、レパートリーも随分増えました。私はお菓子作りを習ったことがないので、今でも上手になるまで何度も何度も練習します。家にいつもある材料や道具で、簡単にできるものばかり作ってきましたが、家族や友人、仕事のスタッフのみんなが、食べるたびに『美味しいね』と喜んでくれるので、おやつ作りを続けてきて本当によかったと思います」
「今は、孫が遊びにくる日におやつを作るのが楽しみ。いつか娘が孫の朝ちゃんと一緒に作ってくれる日がきたら、うれしいですね」
絶対失敗しないチーズケーキ、クリスマスに焼くクッキーやシュトーレンなど、それぞれのおやつに、たくさんの思い出があるという栗原さん。その中から、「母から受け継いだ揚げドーナツ」の作り方をご紹介します。
子どもたちが大好きだったおやつ
母ドーナツ
子どもの頃に母がよく作ってくれた懐かしの味。揚げたてに真っ白なお砂糖をたっぷりまぶすのも母譲りです。
材料・リング型、ボール型各10個分
卵……2個
砂糖……80g
牛乳……1/4カップ
バター……40g
薄力粉……250g
ベーキングパウダー……小さじ2
揚げ油……適量
砂糖(仕上げ用)……適量
作り方
- バターは小さい耐熱容器に入れてふんわりとラップをし、電子レンジ(600W)で約30秒加熱して溶かす。
- ボウルに卵を割り入れて泡立て器で溶きほぐし、砂糖を加えて混ぜる。
- ②に牛乳と溶かしバターを加え、さらによく混ぜる。
- 薄力粉とベーキングパウダーを合わせて③のボウルにふるい入れる。ゴムべらで全体がなめらかになるまで混ぜ、ラップをして冷蔵庫で約30分冷やす。
- 打ち粉(薄力粉/分量外)をふったオーブンペーパーの上に④の生地をのせ、1.5㎝厚さにのばす。上からも打ち粉をふり、ふんわりとラップをかけて冷蔵庫に入れ、生地がかたくなるまで2~3時間休ませる。
- ⑤を台にのせ、抜き型に1回ごとに粉をつけながら抜く。生地がやわらかいので、丁寧に扱う。
- 180℃に熱した揚げ油に入れ、焦げないように時々返しながら、2分30秒~3分揚げ、中まで火を通す。小さいものから先に取り出す。揚げたてに砂糖をたっぷりまぶす。
生地がやわらかければ、さらに冷蔵庫で冷やして。
菜箸でクルクル回して穴がふさがらないようにしながら揚げる。
撮影/竹内章雄 スタイリスト/福泉響子 取材・原文/小笠原章子
2018年12月号【栗原はるみさんの「何度作っても美味しい」料理33】より