連載4回目は、LEE読者にはおなじみ伊藤まさこさんの娘・胡春ちゃんに作るフォトジェニックな「朝ごはん」を、娘目線のコメントつきでご紹介!
そして、伊藤さんのインスタでも頻出!ハッとする器づかいとともに紹介される美味しそうでかわいらしいおやつたち。そのポイントを、最近お気に入りのおやつリストとともに一挙公開!
「母としての私の一番の仕事は、娘のためにごはんをきちんと作ること。食べるもので体は出来上がっていくもの、そう考えるのは自然です。
同時に大事にしているのが、料理に見合った器選びをすること。どんなに忙しい朝でも盛りつけ箸を使って美しく。
『ママ、おいしいものってきれいだよね』この前、ふと娘がつぶやいたこの一言。
ああ、私がずっとしてきたこと、ちゃんと伝わったんだなとうれしく思いました」(by 伊藤まさこさん)
【娘の胡春ちゃんに聞きました!】
胡春ちゃんから見た「ママの食卓」って?
「自分には小さい頃から当たり前だったけど、友達が家に来るとママのごはんを『かわいくておしゃれ』『フォトジェニック』と喜んでくれるので、あらためてママはすごいと実感しています」
胡春ちゃんの朝ごはんはいつでも新鮮!
#Koharu’s_breakfast
子どもの頃から「わが家のお皿」として慣れ親しんでいるというアラビアの「パラティッシ」に、ミネストローネとマフィンをよそって。
「こういうふうに飲み物やカトラリーも含め、すべてをトレイにセットしてくれるのがすごく『ママっぽいな』と思います」(胡春ちゃん)
伊藤さんがパン屋さんに寄った翌朝は、こんな菓子パンで朝食になることも
チョコの黒とプレートに描かれたグスタフスベリのブランドロゴと錨マークがリンクして、グラフィカルな印象。
前日にコロッケをたくさん揚げたので、この日はコロッケサンド
北欧の絵皿もスクエアだと、丸プレートとはまた違った印象。にんじんのラペ、パプリカのオイル煮を添えて華やかに。
サンフランシスコみやげのグラノーラに、バナナとお茶という簡単朝ごはん
茶色のポット、パラティッシのカップ&ソーサー、白のナプキン、ホーローのトレイというモノトーンコーディネートの中に、バナナの黄色とラベルのグリーンをきかせる色合わせがさすが!
じゃがいものポタージュにトーストパン、オレンジ。
料理に合わせてトーストや果物も食べやすくカット。
「ちょっとしたさりげない気遣いが、シンプルな朝食からも伝わってきます。私が寒がりなので、秋冬の朝食は温かいものを準備してくれることが多いのもうれしい」(胡春ちゃん)
冷凍してあったドライカレーをホットサンドにアレンジ
アラビアの耐熱皿に。マスカット、巨峰、梨を小さくカットしたフルーツを添えて。マリメッコのペーパーナプキンをさし色に。
母娘揃って「素うどん」好き
母娘揃って「素うどん」好きで、食べすぎた翌日などに朝食のテーブルにのることもしばしば。陶芸家・内田鋼一さんの「ホワイトボウル」と「鉄錆隅切盆」の組み合わせで凛とした表情に。
トーストにラペ、小皿に入れたジャムとヨーグルト、温めたソーセージをミニパンごとのせてワンプレートに
「鳥やうさぎなど動物が描かれた器が好きで、この絵皿は私もお気に入りです」(胡春ちゃん)
かもめ柄の北欧ヴィンテージ
かもめ柄の北欧ヴィンテージは、伊藤さんが旅先で絵皿が気になり始めて、スウェーデンのマーケットで最初に買ったという記念すべき一枚。トーストにミニトマトをたっぷり添えて。
「大のバター好きも、ママ譲り。わが家でバターは"塗る"より"のせて食べる"という感覚です」(胡春ちゃん)
御深井焼の舟形皿にはおむすび、麦わら手の小鉢にはかぶのそぼろあんかけを。豆皿にはお漬け物と果物。
「こういうカジュアルなメニューでも、食後のフルーツや箸置きまでセットしてくれるのがうれしいし、『ちゃんとごはんを食べている』という気持ちにさせてくれます」(胡春ちゃん)
秋になると必ず食卓に登場するという長野・小布施「松仙堂」の純栗ペーストに、バターもたっぷりと。
「バターとペーストが1:1の割合くらいがおいしいんです(笑)」(胡春ちゃん)
ジャムやペーストに入れるスプーンとは別に、各自にバターナイフが添えられているのも、定番スタイル。
おかゆに鶏肉とごぼうの炒め物と、ほぐしたサケ、昆布、お漬け物を豆皿にのせて。
「小さなお皿をちょこちょこと並べてくれると、見た目もかわいくて、うれしくなっちゃいます」(胡春ちゃん)
伊藤さんちの「おやつの時間」の器
#Masako_oyatsu_memo
伊藤さんのインスタグラムにたびたび登場する、おいしそうでかわいらしいおやつの写真。「どこのおやつ?」かが気になるとともに、ハッとする器使いもまねしたくなります。最近お気に入りのおやつリストとともに拝見しました!
foodmoodの6種のクッキー
foodmoodの焼き菓子をスウェーデンの古い絵皿に。イレギュラーな長方形の器を、額に見立てるようにして並べるのが好き。
ちもとの八雲もち
持っていると何かと便利な4寸ほどの御深井焼の皿に、ちもとのおもちをひとつずつ。竹皮との相性もぴったり。
銀座千疋屋の苺ショートケーキ
ショートケーキはフランスのヴィンテージの白の器に。大好物の銀座千疋屋のショートケーキはその姿がかわいらしいので、いつも無地のお皿を選びます。
茂助だんご
陶芸家の島るり子さんの高さのある器は、白い質感がおだんごをおいしそうに見せてくれます。リムがないので盛りつけやすく、シャープさが加わるのも魅力。素朴なおやつは野暮ったくならないような器に、といつも気をつけています。
みすゞ飴本舗の三宝柑福居袋
冬の間だけのお楽しみ、三宝柑のゼリーはくりぬいた果実がそのまま器になっているところが愛らしい。葉っぱがついているところも好きなので、高台のついた器にのせて丸ごと愛でます。
くつわ堂の和三盆
高松のくつわ堂というお菓子屋さんでいつも買う和三盆は、白の豆皿にちょこんとのせて。お盆があるだけで、同じテーブルでも気分が変わります。
渋谷西村の旬のフルーツ
時々、奮発して果物屋さんのおいしいフルーツを買うのですが、今の時期だったらいちご。形を見て楽しめるよう、辻和美さんのガラスに盛ります。辻さんの片口が大好きで、大小いろいろ持っています。
鈴屋のデラックスケーキ
手軽に食べられるサイズ感がうれしいデラックスケーキは、原稿書きのお供にぴったり。レトロなパッケージも魅力なので、カップ&ソーサーにちょこんと添えて。
まつむらのパン
楕円の黒い器はスウェーデンのヴィンテージ。人形町の昔ながらのパン屋さん・まつむらの菓子パンの焼き色ともぴったり。素朴な日本のパンとスウェーデンの器に合わせたのは木下宝さんの小さめグラス。ちょっとした器の大きさのバランスで、おやつの時間が楽しくなるものです。
LEEweb『フォトジェニック! 娘目線の「ママの食卓」と伊藤家の「おやつの時間」』、いかがでしたか?素敵な器、ぜひ真似してみてくださいね。
伊藤まさこさん「器と私のものがたり」特集、詳しい内容はLEE3月号に掲載中です。ぜひあわせてチェックしてみてくださいね!
撮影/広瀬貴子 イラストレーション/胡春 取材・文/田中のり子
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