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上紙夏花

帽子も着せ替え人形も手作り!子どもが小さい今だからこそ味わいたいひとり時間

  • 上紙夏花

2018.01.19

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私の次男が毎日のように愛用している、こちらの腕時計のおもちゃ。私の手作り……ではなくて(笑)、ママ友の手作りなんです。裁縫がそんなに得意ではない私は、いつもそのママ友を尊敬のまなざしで見つめていたわけですが、ママ友のSNS投稿を見てびっくり仰天 !

 

ママお手製の人形に『パンちゃん』と名付けた娘さん。お人形のために絵本のよみきかせをしてあげていたのだとか。なんとかわいいのでしょう!

 

というのも、「○○ちゃんのお人形が欲しいと言われて着せ替え人形を作った」と書いてあったのです。しかもひと晩で、人形とその子の洋服までを仕上げてしまうというからすごいです!

 

よくよく話を聞いてみると、「テレビもスマホも極力見せないようにしているのに、ちょっとしたきっかけで動画サイトでその市販の人形の動画を見てしまったようなんです。それがなんだか悔しくて……そんなに欲しいなら私が着せ替え人形を作ってみようじゃないか!」ということになったんだそうです。朝4時までかかって作って、6時に目覚めた娘さんは大興奮でママをたたき起こして喜んだそうです。「眠かったけど、喜んでいる姿を見て改めて、作って良かった!と思いました」と麻衣さん。

 

 

野平麻衣さんは雑貨店で販売員としてフルタイム勤務。繁忙期は残業もあるそうですが、ご主人が保育園のお迎えから寝かしつけまでをこなしてフォローしてくれるのだとか。

 

こちらがそのママ友、野平麻衣さん。そして、カメラが趣味のご主人と、「食べる姿が幸せそう」と評判の2歳の娘さん。本当に仲良し親子で、麻衣さんが作った帽子を親子でかぶってお揃いコーデで現れることもしばしば。

 

帽子のほかにも、娘さんが赤ちゃんのときは、スタイや洋服、布のボールやラトルも手作りしたそう。こつこつ集めた牛乳パックで絵本用の本棚をDIYしたこともあるそうです。手づくりに目覚めたきっかけや、工夫していることなどを聞いてみました。

 

 

なければ何でも作っちゃう父、編み物好きの母の影響

子どもが生まれる前から、手作りするのが大好きだったという麻衣さん。どんなきっかけで始めたのでしょうか?

 

「私の父はとにかく何でも作っちゃう人で、仕事で使う道具をまとめる袋が市販品でなかったら、帆布を買ってきて自作。ミシン仕事から日曜大工まで、幅広くこなしていましたね。母は編み物が好きでいろいろ編んでいました。だから、幼少期からミシンがあり、布や毛糸、編み棒が手の届くところにある生活でした。そんな両親を見ていたのであたり前のように手作りを楽しむようになっていました」と麻衣さんは振り返ります。

 

 

パンちゃんの型紙は、クリスマスのクッキーの包装紙。なるべく物をムダにしないということも、子どもは見てしっかり学ぶことでしょう。

 

子育てや家事、仕事が忙しい毎日の中で、手作りをする時間は取れなさそうですが、夜な夜な睡眠時間を削って手作りをしてしまうそうです。麻衣さんが娘さんに伝えたい思いがあるからなんでしょうね。

 

「お金をかけなくても、思いを込めて手作りすれば、愛着の湧く素敵なものになるということを、物であふれた時代だからこそ感じてほしい」と麻衣さんは語ります。

ひと晩で作り上げたお人形とお洋服。肌色の生地(100円程度)は購入したそうですが、それ以外の綿や刺繍糸、目のボタンや毛糸なども全て、家にストックしていたものだとか。

 

「いつか娘が大人になったときに、『これ、お母さんが手作りしてくれたんだなぁ~』とか思い出してくれるといいなという願いを込めて作っています。いつまで続けられるかわからないけれど、子どもにとっては市販のものがキラキラして見えるときがきっと来てしまうから、気に入って遊んでくれるうちはがんばろうと思います」

 

 

娘さんからはマスクと手袋のオーダーが入っているそうで、何か欲しいものがあったときは「買って!」ではなく「作って!」と言うそうです。世界にひとつしかない、ママの手作りのものが身の回りにたくさんあるって、子どもにとってこんなに素晴らしいことはないですよね!

 

子どもにとってだけではなく、ママにとってもかけがえのない時間ですね。買ってもらったおもちゃは忘れても、作ってもらったおもちゃはいつまでも親子の思い出として残ることでしょう。私も子どものために思いを込めて何かひとつでも手作りをしてみようかと思います。

上紙夏花 Natsuka Uegami

ライター/ビューティープランナー

1977年、大阪府生まれ。吉本新喜劇の女優を経て、ライターに。現在は化粧品の商品開発やPRを手掛けるほか、ベビーマッサージ講師としても活動している。夫・息子9歳、3歳

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