LEE11月号では、スタイルは違えど、素敵な8軒のお宅を取材!
それぞれのお宅の「暮らしのかたち」から、お気に入りの雑貨や家具、おすすめのショップなど、大増42ページでご紹介しています。
これから家族で暮らしていく家だから。居心地が良く、住みやすい場所にしたいですよね。
今回、取材をしてみえてきたのは、いい家をつくるためには「家づくりに入る前」こそが重要だということ。
本当に大事にしたいことは何か、どんな暮らしをしたいのか。
時間をかけて話し合い、かたちにした。それが「美しい家」でした。
今日のLEEでも5軒のお宅をご紹介します。
02 無駄は省き、大切なことはしっかり実現。必要なものを見直して。
LEE100人隊TB ミワコさんこと、渡邊美和子さん(事務職)
渡邊 浩さん(事務職)
◆ 妻41歳 夫54歳 長男11歳 次男9歳
◆ 戸建て2階建て
◆ 136㎡
◆ 設計/FOMES design
「やっとローンが終わるなとホッとしてたんですよ。なのに家を建てたい、って言われて、え!?っと(笑)」(浩さん)
約10年前に倉敷駅近くの新築マンションを購入。広さもあり、4人で暮らすには不自由はありませんでした。
「でも子供が生まれて、興味が暮らしに向くようになって。間取りなど、もっとこうだったら、と思うように」
そこで、住んで10年たったらリノベーションしよう、と決めていたそう。でも無垢の床材を使いたいなど希望を挙げていくと、けっこうなお金がかかることが判明。
「それならば金額をプラスして戸建てに」と美和子さんがマンションの査定を依頼したところ、買い値とほぼ変わらない価格の査定が出たこともあり、戸建てに舵を切ることになりました。浩さんへの提案は、綿密な計画に基づいたものだったのです。
おいしいごはんを作って、家族そろって食べる。そんな時間が、美和子さんが大事にしたかったことのひとつ。
家族でそれまでの暮らしを振り返って、無駄なものはそぎ落とし、設計士にリクエストしたのは「ごはんを作ったり本を読んだり、身の丈に合った暮らしを楽しむための、機能的でシンプルで、お手入れもしやすい家」
間取り
設計士とは時には一緒に悩むことも含めて、楽しみながら家づくりを進められたそうです。
キッチンは建築事務所を通じて岡山の「FREESTYLE」にオーダー。メープル材と白い壁のバランスがよく、すっきり見えつつ温かみのある雰囲気に。
「ここに立って、LDKを見渡せる感じが好きです」
カウンターを少し高くして、手元を隠せるようにしたのもポイント。
キッチンの面材はメープル材で統一し、すっきりと明るい印象に。ガスオーブンレンジをビルトイン、食器は出し入れしやすい後ろの扉の中と引き出しに収納。
キッチンの中に小さめのオープン棚を作って、お気に入りを。100人隊元メンバー、ogawaさん作のカレンダーや、「YAECA」で見つけたガラスの急須などを。
階段を上がったところに少し空間をとって、家族の本を置くスペースに。スツールも置いて、本をパラパラと読めるようになっています。
バスルームは、洗面スペースが広くとれなかったため、設計士の提案で浴室の扉をガラスに。
「圧迫感がなくてよかったです。洗面室の扉は開放厳禁ですが」
長年茶道を学んでいる美和子さん。マンションをリノベする場合でも、和室を作って炉を切ることを考えていたほど、必ず実現したいことのひとつだった和室も作りました。
「今こういう和室ってあまりないみたいで、大工さんたちが楽しそうに作ってくれました」
「小さいながらも庭を作れたので、植物を植えたりここでちょっとお茶をしたりする楽しみもできました」
初めは戸建て案に驚いた浩さんも、家づくりが進むにつれて「やっぱり土の上で生きないとな、なんて『ラピュタ』のセリフみたいなことを言うようになってました(笑)」。
「この家ができて、暮らしも趣味も、もっともっと楽しくなっていきそうです」
撮影/米谷 享 取材・原文/本誌編集部 間取り図作成/前田優子
詳しくは2017年10/7発売LEE11月号に掲載しています。 [最新号] 試し読み・定期購読はこちら
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