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LIFE

上紙夏花

二人めの出産&育児って実際どうですか? 化粧品PRの育休ママにインタビュー

  • 上紙夏花

2016.10.14

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私の周りで最近よく耳にするのですが、「二人め、どうする?」ということ。

二人めの出産についてのお悩みを抱えている人が多いように感じます。授かれるかどうかということの前に、育児のこと、お金のこと、仕事のこと、いろいろと気にかかることがありますよね。私自身も二人目出産に至るまでに長い年月悩み続け、5歳差で昨年二人目を出産した母なのです。そこで今回は境遇の似ている、4歳差で二人目の赤ちゃんをご出産された人気コスメブランド『SUQQU』のPR、大谷奈央さんはどんな風に二人目出産を迎えて子育てをされているのかが気になって、インタビューをしてきました。

 

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大谷奈央さんは現在36歳。化粧品ブランド『SUQQU』のPRを7年間務めていて、2016年に第二子となる長男を出産され現在育休中。夫はゼネコン勤務で朝は早く夜は遅いという生活がしばらく続いていたが、最近部署移動があり、早く帰れるようになったそう。両家の実家が遠方で頼れる手は少ないが、なんとか二人育児をやっているという状況なんだとか。

長女が3歳になったときが二人めを意識したタイミング

 

上紙「いきなり不躾ですが、二人めのご出産は計画的だったのでしょうか?」

 

大谷「はい。計画的でした。主人は一人め出産のあと、すぐにでもと思っていたようですが、私がなかなか踏み切れなくて、結果的に長女と4歳差になりました」

 

上紙「お一人め出産後の仕事復帰はどんなタイミングで?保活はいかがでしたか?」

 

大谷「1歳のお誕生日を待って復帰しました。初めは認可外の保育園に4ヵ月通ってポイントを稼いで、その後認可保育園に入れました」

 

上紙「やはり1歳からだと認可は入りづらいんですね。復帰後しばらくは二人めは考えられなかったですか?」

 

大谷「私自身、きょうだいがいますし、娘にもきょうだいを作ってあげたいと思ってはいました。でも、復帰して働ける喜びを感じて充実していたし、毎日のベルトコンベアーに乗せられたような考える暇もない忙しさに……二人めはもう少し先でいいと。長女が3歳になったときに、少し手が離れたこともあって、自分の年齢や長女との年もあまり空きすぎない方がいいと考えたら、今かな?と思って本気で考えるときが来たのですが……」

 

上紙「そこで迷われたんですね」

 

大谷「そうなんです。そのとき、転職に迷っていた頃に父親から言われたことを思い出したんです。何か大切なことを決めるとき、どちらがいいかなんていうのは49対51くらいの割合で気持ちが揺れ動くものだから、100%にしようと思わなくてもいいんだって。100%って思うと大変だけど、どっちになっても僅か2%位の差!って思えば、何でも受け入れられる。だから授かれるかどうかも分からないからまずはトライしてみて、トライした結果でまた考えればいいやって思ったら急に気が楽になったんです」

 

上紙「なるほど~。お父様の言葉が前に進ませてくれたんですね」

 

 

「二人めは孫のようにかわいい」はホントだった!?

 

上紙「実際にお二人めが生まれて、いかがですか?」

 

大谷「いやあ、とにかくかわいい!二人めって孫のようにかわいいよと先輩ママに言われていましたが、ホントでした。妊娠がわかった瞬間はうれしさよりも、運命はそっちだったのねと、意外と冷静だった。生まれてみると本当にかわいくてうれしくて。育児は一人めのときはわからないことだらけで、とにかく生命の保持が心配だったのですが、一人めより肩の力が抜けているのか、楽しめている気がします」

 

 

上紙「生命の保持(笑)!よく寝てるけれどちゃんと息してる?とかね。私も大谷さんとよく似ていて5歳差の兄弟の母なのですが、その感覚、わかります」

 

 

大谷「上の子がいることで、主人がいないときでも育児の孤独感を感じないんですよね。『〇〇で泣いてるんじゃない?』とか長女が一緒になってお世話してくれて。4歳差があるからなのか、彼女は大人側なんですよね」

 

 

上紙「子供であったとしても、赤ちゃんのお世話について話せる相手がいるって、気持ちが軽くなりますよね。でも、実際大変な時期もありましたよね?お姉ちゃんの赤ちゃん返りとかもありました?」

 

 

大谷「少しありました。長男が首がすわるまでの生後3、4か月ごろまでが特に大変でしたね。下の子のお世話の大変さではなくて、上の子の気持ちのケアの方です。お姉ちゃんとして、赤ちゃんが生まれて来たらすぐにお世話しようと意気込んでいたみたいなのですが、大人がまだ危ないからと抱っこさせなかったので、寂しそうな顔をしていました。長女を育児に巻き込んで『あなたがいないと回らないの!見てくれないと困る』という風になってくると、お姉ちゃんとしての自覚も出てきて弟を受け入れてくれましたね」

 

 

二人の育児を楽しみながらできているという大谷さん。子供が二人になると、おのずとかかるお金も2倍になるわけですが、そのあたりのお話も聞いてみましょう。

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上の子が習い事を始めたときからリアルに感じたお金のこと

 

上紙「子供が増えるとかかるお金も増えるわけですが、経済的な不安はありましたか?」

 

大谷「実はそれほど意識してこなかったのですが、上の子が最近、英語とピアノを習い始めまして、意外とお金かかるなってリアルに感じ始めました。それまでは、保育料くらいしか気にならなかったのですが、今後小学校に入れば学童保育やその後の習い事などなど、結構かかるじゃない……と」

 

上紙「ちなみにお金の管理はご夫婦どちらがなさっているんですか?」

 

大谷「夫です。夫が作成したエクセルの表があって、そこにここまでにこれだけのお金を貯めるから、月々の使えるお金はこれくらいというのが書いてあるんです」

 

上紙「ご主人がそこまで管理してくれるのは、頼もしいですね!」

 

大谷「はい。でも、それは理想的な数字なので、なかなかその通りにというわけにはいきませんが、それを見ると……私もしっかり働かなきゃと思いました。赤ちゃんがかわいすぎて、2人目を産んだ瞬間にもう3人目も欲しい!とか言ってたけれど、部屋はどうする?お金は?とちょっと難しいですね」

 

上紙「エクセルの表はいつ導入されたんですか?」

 

大谷「子供が生まれてからです。それまでは夫婦のお財布は別で、家計はふわっとしていました」

 

上紙「子供が二人になると、なおさらそこはしっかり管理していかないといけませんよね。私はそこまで細かくできていないので反省して見直します!」

 



二度目の職場復帰で気になること

 

上紙「お仕事の復帰のご予定はいつですか?職場の皆さんは、育休に対しての理解はありますか?」

 

大谷「はい。女性が多い職場なので、理解はあるほうだと思います。1歳になるタイミングを狙ってますが、保育園に入れるかどうかがいちばん問題です…。」

 

 

上紙「ご長男は今9か月ということは、もうすぐですね!心配なことはありますか?」

 

 

大谷「またあのベルトコンベアーのような余白のない日々が始まるのかと思うと、いろいろ心配ですが、それはそれでなんとかなるかと思っています。子供が熱が出たりして保育園に行けないとき、上の子のときは新潟から母に来てもらっていたりしたのですが、4年経って母の体力を考えると頼るのもちょっと……どうしてもというときの対策を考えなければと思っています」

 

 

上紙「私、ちょうど病児保育について調べていたところなんです。これまでは利用したことなかったのですが、ママ友からいろいろ聞いてみると、治りかけの病後児で38度までのお熱の子を預かるところがあったり、医師連絡票をもらうために前日か当日に指定の医院受診しなくちゃいけないところとか……いろんなところがあることがわかりました」

 

 

大谷「そのほかにもいろいろ心配なことはありますが、家族それぞれが変化して順応していくのかなと思っています。夫も二人目が生れて二人のパパ仕様になったし、私も復帰すれば働くママ仕様になるだろうし、子供だってきっと共働きの子仕様になっていくんだろうなと。なんとかなりそうだと思っているので、楽しみながらいこうかと思っています」

 

 

上紙「では最後に、二人めを考えている方に向けてメッセージをお願いします」

 

 

大谷「振り返ってみると二人めを産むことに対してこれがいちばん不安だったと具体的に言えなくて、漠然とした不安を抱えていたように思います。今となっては何が不安だったのだろう?と思うくらいなので、少しでも欲しいと思う気持ちがあるようなら、チャレンジだけでもしてみてほしいと思います」

 

 

上紙「大谷さん、お互い二人育児、楽しみながらがんばりましょうね。今日はありがとうございました」

 

上紙夏花 Natsuka Uegami

ライター/ビューティープランナー

1977年、大阪府生まれ。吉本新喜劇の女優を経て、ライターに。現在は化粧品の商品開発やPRを手掛けるほか、ベビーマッサージ講師としても活動している。夫・息子9歳、3歳

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