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LIFE

津島千佳

パンダの飼育体験も! 香港「オーシャンパーク」で子連れ海外デビュー

  • 津島千佳

2017.09.25

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日本から飛行機で4〜5時間。週末弾丸トラベルもできる香港。独身時代に食事や観光をしたな、というママも多いのではないでしょうか。子供が生まれた今、香港へ旅行するなら、旅程に組み込んでほしいのが「オーシャンパーク」。ここは遊園地・動物園・水族館が一緒になった施設で、家族揃って楽しめるアトラクションが目白押しです。

1日では回りきれないほどあるアトラクションから、押さえておきたいポイントをお届けします!

スリル満点のアトラクションがズラリ

「オーシャンパーク」にあるライドアトラクションは、好きな人にはたまらない絶叫系が多め。

床がなく、足をぶらぶらさせながら乗る「ヘアレイザー」は、時速88kmものスピードが出る香港最速ジェットコースターの一つ。南シナ海に向かってハイスピードで降下していくのは、本当に海に飛び込みそうでドキドキハラハラです。

22mの高さで360°回転しながら、左右に振り回されるのが「フラッシュ」。最速時速60kmで回転していくので、そのまま空に放り投げられそうな錯覚に……。

スリル系以外にも小さな子連れで楽しめるアトラクションもあります。

「臨海観覧車」のバックには、どーんと南シナ海が広がります! 日が暮れてからだと、香港の夜景も堪能できます。

東京ドーム約19個分もの敷地面積がある「オーシャンパーク」の移動は、「ケーブルカー」と「オーシャンエクスプレス」という2つの園内交通を利用します。

「ケーブルカー」は海上205m、南シナ海の絶景を眺めながら8分間の空中散歩が楽しめます。

1.3kmのトンネルを3分で走り抜けるのが「オーシャンエクスプレス」。

走行中の車内は真っ暗になり、天井には海の中の映像が流れます。まるで深海にいるような気分に浸れ、移動時間もエンターテイメント性たっぷり。

ガラス1枚を隔てて、すぐそこにペンギン!

2歳の子供がいるせいか、個人的に気になったのは動物に触れ合えるアトラクション。

コウテイペンギン、ミナミイワトビペンギン、ジェンツーペンギンの3種、70羽以上のペンギンがいるのが「サウスポールスペクタキュラー」。

建物に入った瞬間、ひんやりとしていて南極に来たような気分を味わえます。そしてペンギンがいる水槽が本当に目の前!  

近っ! ペンギンを間近で見られる水族館は日本にもありますが、こんな近距離で正対できる施設は少ないのでは?

さらにペンギンのすぐそばで食事できる「タキシードレストラン」も。南極をイメージした内装で、壁一面が水槽。ペンギンたちを眺めながらの食事は、絶対子供のテンションが上がる! 

ペンギンを模したピザ(HK$256)といった子供が好きそうなメニューもあれば、ローカーボメニューもあり、オーガニック野菜を使ったサラダも味わえます。


すいすい泳ぐゴマアザラシを下からみることもできる!

「ノースポールエンカウンター」には、10頭ほどのゴマアザラシがいます。

毎日15分おきにゴマアザラシへの様々な教育プログラムが行われており、その健気な姿が愛らしい。

こちらには水槽のトンネルも!

タイミングがよければゴマアザラシが近づいてくれます。

ゴマアザラシを正面から見るって、なかなかない経験です。



日本では考えられない! パンダと触れ合える体験

「オーシャンパーク」には現在オスでは世界最高齢となる31歳(人間の年齢に換算すると、なんと約90歳!)の「アンアン」をはじめ、計3頭のジャイアントパンダがいます。「オーシャンパーク」は娯楽だけでなく、教育や環境保護にも力を入れているため、その一環として日本では考えられないジャイアントパンダの飼育体験「オナレリーパンダキーパー」ができるのです。

大人ジャイアントパンダの平均体重は135kg、1日に14時間も眠るなど、基本情報をレクチャーいただいたあと、関係者以外は入れないバックヤードでご対面!

なんすか、この至近距離! めっちゃ可愛い! クマ科の動物なので勝手に凶暴なイメージを持っていましたが、性質は比較的大人しいそう。なりよりも目がキュルンとしていて、いつまでも見つめていたいくらい。

りんごを刺した笹の葉を食べさせます。1日35kgもの量を食事するとあって、あっという間に食べてしまいました。

その後、通常では入れない展示室に大量の笹を置きに行くという経験も。ちなみに笹は数種類あり、ミックスさせて食べさせているのだそう。

Photo by Kathrin Kecht

その後はジャイアントパンダがすごす部屋の掃除。大量の排泄物があったものの笹や果物、食物繊維が入った専用フードのみ食べているせいか、全然臭くありませんでした。

Photo by Kathrin Kecht

ジャイアントパンダは消化率が約20%と低いため、笹の葉の繊維が残ったままうんちになっています。

Photo by Kathrin Kecht

ちなみに一般の人でも見学できる施設「ジャイアントパンダアドベンチャー」でもこの近さ! 柵ではなく、ガラス張りなので写真が撮りやすいのもいいですね。

寄りかかって食事する習性があるそうで、そのだらっとした姿もまた愛おし。

「オーシャンパーク」が飼育体験を実施している理由は、生態を知るとともにジャイアントパンダの置かれた状況を知ってほしいから。環境破壊が進んで森林が失われている現在、生活できる範囲はどんどん少なくなっており、現在では全世界に約1800頭しかいません。

オレンジで色付けされた部分が300年前のジャイアントパンダの生息地域、赤い部分が現在の生息地域です。こう見ると、かなり面積が狭くなっていることがわかります。

このプログラムは有料でHK$1,180。日本円で約1万3,000円とちょっと高価ですが、その一部は環境保護に使われます。なにより日本では決して体験できないこと。子供との一生の思い出作りにおすすめです。

ジャイアントパンダのほか、イルカやペンギン、アザラシに触れ合えるプログラムもあり、こちらも人気だそう。

ちなみに園内には1日HK$100+デポジットHK$100で借りられるベビーカーもあります。途中で子供がぐずっても安心。

次回はアジアで最大規模を誇るハロウィンフェスティバルの見どころをお伝えします。

オーシャンパーク

住所:Wong Chuk Hang, Hong Kong Island

営業時間:平日10:00〜18:00、土・日・祝日10:00〜19:00

料金:大人HK$438、子供(3〜11歳)HK$219

https://www.oceanpark.com.hk/en

津島千佳 Tica Tsushima

ライター

1981年香川県生まれ。主にファッションやライフスタイル、インタビュー分野で活動中。夫婦揃って8月1日生まれ。‘15年生まれの息子は空気を読まず8月2日に誕生。

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