子供にかかわるお金、みんなどれくらいかけているのか気になるもの。
習いごとの費用から進路の希望、教育費の目標額まで、読者の声を聞きました。
「大学の費用は今すぐ貯めて」プロの貯め方指南にも注目!
取材・原文/西山美紀 本誌編集部 イラストレーション/前田はんきち
この記事は2017年4月7日発売LEE5月号の再掲載です。
みんなどれくらいかけてる?
LEE世代の教育費事情
2 習いごとの予算(月謝)は?
3 子供の進路の希望は?
4 大学進学のための教育費を貯めていますか?
5 大学進学のための教育費、目標額はいつまでにいくら?
No.1
RRSさん(36歳・専業主婦・北海道・長男10歳、次男8歳、三男6歳)
1 水泳7000円、習字4000円、そろばん4000円
2 3人で15000円まで
3 小学校 ……公立
中学校……公立
高校……できれば公立
大学……国公立(自宅から、下宿どちらでも)、
私立(自宅から、下宿どちらでも)
4 まだ貯めていません
5 子供が17歳までに200万円(1人あたり)
No.2
こういちの妻さん(42歳・会社員・静岡県・長女5歳、次女3歳)
1 体操教室6000円、英会話2000円(長女)
2 2人で3万円まで
3 小学校 ……できれば公立
中学校……できれば公立
高校……できれば公立
大学……行かなくてもよい
4 毎月定額ではないですが、貯めています
5 子供が15歳までに200万円(1人あたり)
2 習いごとの予算(月謝)は?
3 子供の進路の希望は?
4 大学進学のための教育費を貯めていますか?
5 大学進学のための教育費、目標額はいつまでにいくら?
No.3
モモさん(37歳・専業主婦・埼玉県・長男5歳)
1 水泳6200円、体操5000円
2 1万5000円まで
3 小学校 ……公立
中学校……できれば公立
高校……公立、私立どちらでも
大学……国公立(自宅から)、 私立(自宅から)
4 毎月5万円貯めています
5 夫に任せています
No.4
ちくわさん(38歳・会社員・神奈川県・娘10歳、5歳)
1 バレエ1万円
2 2万円まで
3 小学校 ……公立
中学校……公立、私立どちらでも
高校……公立、私立どちらでも
大学……国公立(自宅から)、私立(自宅から)
4 毎月1万円貯めています
5 子供が15歳までに300万円(1人あたり)
2 習いごとの予算(月謝)は?
3 子供の進路の希望は?
4 大学進学のための教育費を貯めていますか?
5 大学進学のための教育費、目標額はいつまでにいくら?
No.5
ナオコンさん(40歳・会社員・滋賀県・長男8歳)
1 テニス1万5000円、ピアノ1万円
2 特に決めていない
3 小学校 ……公立
中学校……公立、私立どちらでも
高校……公立、私立どちらでも
大学……国公立(自宅から)
4 毎月定額ではないですが、貯めています
5 子供が18歳までに300万円
No.6
ちひさん(35歳・会社員・東京都・長女5歳)
1 水泳6500円、バレエ6500円、ピアノ6500円
2 3万円まで
3 小学校 ……公立
中学校……公立、私立どちらでも
高校……公立、私立どちらでも
大学……国公立(自宅から)、私立(自宅から)、短大、専門学校(自宅から)
4 毎月5万~7万円貯めています
5 子供が15歳までに1000万円
No.7
グラグラさん(36歳・会社員・東京都・長男15歳)
1 塾4万5000円
2 5万円まで
3 小学校 ……公立
中学校……公立
高校……できれば公立
大学……私立(自宅から)
4 毎月3万円貯めています
5 大学受験前までに500万円
高校までの学費は月々の家計から
「大学の費用」は今すぐ貯め始めて
もう少し余裕ができたら教育費を貯め始めよう、と考えている人もいると思いますが、「できるだけ早く貯め始めて」と話すのは、ファイナンシャルプランナーの豊田眞弓さん。
「大学のための費用は、入学金や授業料だけでなく、受験料、受験のための旅費、すべり止めの大学に支払う入学金などもあってかなりかさみますし、高校卒業よりも少し前からかかってきます。その時期になって『受験料が足りない』『入学金や授業料が払えない』という親御さんは意外と多いのです」
小学校~大学卒業までにかかる教育費の目安
区分 | 小学校 | 中学校 | 高校(全日制) | |||
公立 | 私立 | 公立 | 私立 | 公立 | 私立 | |
学校教育費 | ¥59,228 | ¥885,639 | ¥128,964 | ¥1,022,397 | ¥242,692 | ¥740,144 |
学校給食費 | ¥43,176 | ¥46,089 | ¥38,422 | ¥4,154 | ||
学校外活動費 | ¥219,304 | ¥604,061 | ¥314,455 | ¥312,072 | ¥167,287 | ¥255,151 |
年額 | ¥321,708 | ¥1,535,789 | ¥481,841 | ¥1,338,623 | ¥409,979 | ¥995,295 |
総額 (小学校6年、ほかは3年) |
¥1,930,248 | ¥9,214,734 | ¥1,445,523 | ¥4,015,869 | ¥1,229,937 | ¥2,985,885 |
(円) 資料:文部科学省「子供の学習費調査(平成26年度)」をもとに作成
大学でかかる費用の目安
区分 | 初年度 | 2年目以降 | 4年間合計 | ||
国公立 | 自宅 | ¥1,758,000 | ¥939,000 | ¥4,575,000 | |
自宅外 | ¥3,457,000 | ¥2,188,000 | ¥10,021,000 | ||
私立 | 文系 | 自宅 | ¥2,489,000 | ¥1,422,000 | ¥6,755,000 |
自宅外 | ¥4,188,000 | ¥2,671,000 | ¥12,201,000 | ||
理系 | 自宅 | ¥280,000 | ¥1,780,000 | ¥8,180,000 | |
自宅外 | ¥4,539,000 | ¥3,029,000 | ¥13,626,000 |
(円) 資料:日本政策金融公庫「平成27年度教育費負担の実態調査結果」「私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額の調査結果」をもとに作成
「高校までの学費は毎月の家計から出しながら、大学進学の教育資金をコツコツ貯めていきましょう。国公立大学への進学を基準に考えると最低でも300万円、私立大学や一人暮らしのケースを考えると、できれば500万円を目標に。これを子供が15歳までに貯めておきたいところ。末子が高校生になる頃には、今度は自分の老後資金も貯めたいからです」(豊田さん)
数百万円という大きな金額に焦りますが、心強いのが児童手当。
「児童手当は外食などに使わずに、すべて貯めていきましょう。子供が0歳のときから毎月児童手当+1万円を貯めていくと、15歳で約380万円に。会社の財形貯蓄を利用するほか、比較的金利が期待できる個人向け国債などで貯めていくといいでしょう」
子供が15歳までに、1人につき最低300万円できれば500万円貯めて
子供が15歳になる頃には、自分の老後のためのお金も貯め始めないと。「まだまだ先」と思わず、今すぐ貯め始めましょう。
貯め方シミュレーション
子供が生まれてすぐに貯め始めれば、500万円でも毎月児童手当+2万円程度とそんなに無理のない数字。5歳から、という人はちょっと焦って、頑張って!
おすすめの貯め方は?
1万円単位で買え、0.05%以上の金利
個人向け国債(変動10年)
国が発行する債券で、1 万円単位で証券会社やネット証券、銀行などで買える。固定金利もあるが、超低金利の今は「変動金利10年満期」がおすすめ。0.05%以上の金利が約束され、変動金利なので、もし今後金利が上がればそれに応じて上昇。
ただし積み立てができないので、自分でそのつど購入手続きが必要。
税金がかからずお得に運用
NISA、ジュニアNISA
NISAとは、株や投資信託の利益に対して税金(20.315%)がかからない口座。年間120万円までで、基本的に5年間まで。2018年からは積立NISAも登場(年間40万円まで、20年間まで)。
ジュニアNISAは、NISAの子供版で、年間80万円までで、基本的に高3 の12月になるまでは払い出しができないことに注意。
給与天引きだから自然に貯まっていく
会社の財形貯蓄
会社の福利厚生制度の一種で、毎月1万円などと自分で決めた金額が給料から天引きされて貯まる制度。月に5000円以上、1000円単位で申し込みできる。
自動的に確実に貯まるので、貯蓄な苦手な人や忙しい人にも向いている。勤務先で財形を扱っていない場合は、給与振込先の銀行で自動積立定期を申し込もう。
Q 習いごとにかけるお金の目安、どれくらいですか?
教育費の積み立てをしたうえで残りのお金で出せる範囲で
水泳に英語にピアノにバレエ……。さまざまな子供の習いごとが気になるもの。どれくらいかけるかは、「毎月、大学のための教育費を貯めたうえで考えて」と豊田さん。
「まずは将来必要なお金を確保。残ったお金で今の習いごとを考えたいもの。習いごとにお金を使いすぎて教育費の積み立てができないと、将来の子供の可能性を狭めてしまうからです。もし習いごとをさせる費用が足りなければ、パートやフルタイムの会社員になるなど、収入アップも考えて」
次回「年金ってもらえるの? 自分でいくら貯めておけばいい?」
取材・原文/西山美紀 本誌編集部 イラストレーション/前田はんきち
この記事は2017年4月7日発売LEE5月号『今年こそ"無理せず"貯金を増やす』の再掲載です。
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1983年の創刊以来、「心地よいおしゃれと暮らし」を提案してきたLEE。
仕事や子育て、家事に慌ただしい日々でも、LEEを手に取れば“好き”と“共感”が詰まっていて、一日の終わりにホッとできる。
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