FOOD

家族円満の秘訣!男性を料理好きに導くキーワードは「さしすせそ」

  • 相馬由子

2017.09.04

この記事をクリップする

「うちの夫は何でも家事をやってくれます」という家庭増えていますよね。そんな家庭でも、料理だけは妻の担当という声を聞きます。確かに料理は、慣れていないと手際よく作れないし、妻の料理が美味しければ、なおさらモチベーションは上がらないもの。

でも妻としては「いざという時のために、簡単なものは作れるようになっておいてほしい」という気持ちもありそうです。そこで、夫を料理デビューさせるためのコツを、男性向け料理教室「Men’s Kitchen Style」主宰の福本陽子先生に教えてもらいました。

料理をすれば仕事に必要なスキルが磨かれる

まずは、料理を自分で作る必要性を感じていない男性に対して、どのようにして「料理にチャレンジしてみよう」と思ってもらうかが難しいと思いますが

「料理をすることによって、実は仕事にも大切なスキルが磨かれるのです。料理教室に通ってくる人の中には、企業の役員や起業している人も多いですし、会社のスキルアップ研修などに料理を取り入れるケースも増えました。仕事のことで頭がいっぱいの旦那様には『料理男子は出世するらしいよ』とささやいてみてはどうでしょうか?」(福本先生)

<料理で磨かれるスキル>

  • 段取り力複数の料理を同時に作り、食べごろのタイミングで出すというところから段取り力が磨かれる。
  • 感受性料理は五感を働かせて行うもの。感受性が磨かれると、部下やクライアントの気持ちを察することができるようになる。
  • 柔軟性材料が足りない時にどう作るか、万が一途中で失敗してしまった時にどうリカバリーするかというところで柔軟性が磨かれる。

「さしすせそ」で上手に褒めよう

このような方法でモチベーションが上がり、夫が料理を作ってくれるようになった場合には、それを持続させるために「褒める」ことが大事だそう。男性がやる気になる「さしすせそ」で褒める方法を教えてもらいました。

  • 短時間でこんな料理が作れるなんて「さすがだね」

これを言うと「そうか、あまり長い時間をかけてはいけないんだ」ということを認識してくれます。

  • こんな簡単で美味しいレシピがあるなんて「知らなかった」

万が一知っているレシピでも、知らなかったフリをして褒めましょう。

  • 片付けも完璧で「すごいね」

キッチンが散らかったままになり、妻が怒るというパターンをよく聞きますが、決して『片付けまでやってよ!』と命令口調で言うのはNG。ちょっとでも片付けたら『わー、片付けまでやって、すごいね』と褒めましょう。

  • 盛りつけの「センスいいね」

男性が料理をすると茶色くなりがちなのですが、決して『まずそう』なんて言わず、「このトマトの色がいいね」など、どこか1箇所でも褒めましょう。

  • 「そうなんだ」そんな簡単な調理方法があったんだ

これを言われて悪い気がする人はいません。知っていても、初めて知ったというテンションで褒めましょう。

「料理は、いつもやっている女性のほうができて当たり前。夫がやる気になって作ってくれたら、まずは『広い心で褒めまくる』ことが大切です」と福本先生。また、料理をやるタイミングも、平日の時間がない時ではなく、急がずゆっくり一緒に楽しめる週末にトライすることが大切だそう。初めての料理で辛い思いをしてしまうと「もうやらない!」となってしまうので、時間がある時に、一緒に楽しんでやってみましょう。

男性が挑戦したくなるメニュー選びとは?

男性を料理好きにするためには、作るレシピ選びもポイントと福本先生。

「男性はただ簡単なだけでは、やる気が出ないのです。例えば、カレーを作るとしてもルーではなく、スパイスをブレンドしたこだわりのインドカレーを作る、となるとモチベーションがあがります。知的好奇心をくすぐるメニューであることが大切です」(福本先生)

とはいえ、すべてにこだわると難しくなってしまうので、一部にこだわり、手抜きできるところは手抜きをするというのが理想的なレシピ。「簡単・豪華・楽しい」が男性料理デビューのポイントだそうです。その点から、男性の料理デビューにおすすめなのが、トマト料理なのだとか。

「トマト料理は、市販のトマトソースなどを使えば簡単で料理しやすいのに、見た目は豪華で見栄え良くできるので、男性ウケするレシピなのです」(福本先生)

そこで、福本先生監修のトマト料理2品を教えてもらいました。



男のスパイシーラタトゥイユ

画像提供:カゴメ

<材料>4人分

カゴメ濃厚あらごしトマト295g…1缶

ズッキーニ1本

なす1本

玉ねぎ…1/2

黄パプリカ…1/2

ベーコン…2

オリーブ油大さじ2

にんにく(すりおろし)小さじ1

赤唐辛子(輪切り)1本分

小さじ1/2

こしょう少々

…100ml

クミンパウダー少々

<作り方>

1:野菜、ベーコンは2cm角に切る。

2:鍋でオリーブ油とにんにくを弱火で炒めて香りを立たせ、1を加えてしんなりするまで炒める。

3:濃厚あらごしトマト、赤唐辛子、塩、こしょう、水を加え中火で10分煮て、仕上げにクミンをふる。

男のつまみオイルサーディントマトパッツァ

画像提供:カゴメ

<材料>4人分

カゴメ基本のトマトソース295g…1/2

オイルサーディン1缶(10尾程度)

にんにく(すりおろし)小さじ1

赤唐辛子(輪切り)…1/2

オリーブ(黒)6個

黒こしょう少々

パセリ少々

<作り方>

1:フライパン(小)でオイルサーディンの油でおろしにんにくと赤唐辛子を弱火で香りが立つまで炒める。

2:トマトソースとオリーブ(黒)を加え2分中火でい煮詰める。

3:オイルサーディンを乗せて1分中火で加熱し、黒こしょう(粗挽き)と細かくちぎったパセリを散らす。

普段の食卓にも、来客時のおもてなしにもぴったりな2品。これなら、男性の「こだわりたい気持ち」も満たせるでしょう。まずは料理への第1歩として、今度の休日、一緒に作ってみてはいかがでしょうか。

(取材協力:カゴメ)

相馬由子 Yuko Soma

ライター

1976年、埼玉県生まれ。夫と7歳の娘との3人暮らし。編集プロダクション、広告系出版社を経て独立。ウェブ、雑誌、書籍などで編集、執筆を手がける。最近では、子育て、アウトドア、旅、食などのテーマを担当することが多い。合同会社ディライトフル代表。

LEE公式SNSをフォローする

閉じる

閉じる