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LIFE

高見澤恵美

元Folder5のAKINAさん「親子のための音楽会」で、子供と楽しむエンタメ!

  • 高見澤恵美

2017.08.30

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3歳息子と音楽会に参加

元Folder5のメンバーで、2歳の娘さんのママでもあるAKINAさんが主宰する「親子のための音楽会3」に、親子で足を運んできました。

これまで、子供向けキャラクターのコンサートならば経験がありましたが、親子連れでごった返す会場で、ベビーカーを止めるのも、オムツ替えをするのも苦労した記憶から、ファミリーで音楽を楽しむ場からは足が遠のいておりました。
今回は、息子ももう3歳、春から通っている保育園で集団生活にも慣れてきた頃だし、そろそろ大丈夫かな? という期待もあり、思い切って。

「親子のための音楽会3」は、子供向け番組や教材などがメインではなく、ママシンガーであるAKINAさんがプロデュースを行うという異色のコンサート。
下調べとして公式ブログをのぞいてみたところ、第2回では子供たちが参加してCDを作ったとか、第3回ではまったく違った試みを計画している……等々が書かれていて、想像のつかない催し内容に内心ドキドキ……。

会場に到着すると、既に20組ほどのファミリーが。子供は0歳の赤ちゃんから小学生まで、幅広い年齢層。

いよいよ音楽会の一部がスタート!

左からシンガーソングライターのイナダミホさん、主宰のAKINAさん、ドラムのヤマちゃん。

あらわれたのは、AKINAさんと、音楽担当のシンガーソングライター・イナダミホさん、そしてドラム担当のヤマちゃんの3名。「アンパンマンのマーチ」、「わ〜お!」といったおなじみの曲で歌って踊り、緊張をほぐします。

ほう……こんな感じで進んでいくのね、と思っていたら、今度はいきなり乳幼児の右脳教育教室「コペル」の先生が登場。
紙芝居のようなイラストを高速でめくりながら、ことわざや百人一首などをみんなで復唱したり、大きなそろばんで数を数えたり。(3歳児にはまだ到底理解できなかろうと思っていたのですが、息子はかなり食いついて笑ったりしゃべったりして反応よし。びっくりしました)

音楽会で知育系催しとは斬新な……と思っていると、またもガラッと雰囲気が変わり、今度はAKINAさんが「Folder」としてのデビュー曲『パラシューター』をJAZZバージョンで歌い上げたりと(息子はじっと聴き入っていました)、飽きることなく進んでいき、あっという間に一部が終了。

休憩をはさみ、今度は第二部!目玉は、親子音楽会初の試みという、桃太郎ミュージカル。

AKINAさんたちが桃太郎や猿などの登場人物に扮した劇がスタート。
途中に歌が入るミュージカル形式で、桃太郎の歌だけでなく、「桃色の片想い」「だんご3兄弟」「民衆の歌」などなど、物語のキーワード(桃、きびだんごなど)に関係する歌が次々と! 大人も思わず口ずさみたくなる選曲に、ニヤつかせてもらいました。ラストは勇ましい戦いのシーンで〆。

さらには全員が鈴を持って「おもちゃのチャチャチャ」を歌ったりと、一瞬たりとも中だるみすることなく、1時間が終了。
息子も、いつもと違ったエンタメに興奮していた様子で、最後まで楽しめました。

「母親になって、大人と子供が一緒に音楽を楽しめる場が本当に少ないことを知りました」

終了後、主宰のAKINAさんにお話を伺いました。

AKINA あきな●’85年6月19日生まれ。元Folder、Folder5メンバー。現在は「振付師」「タレント」として活動中。

高見澤 今日はありがとうございました。観客との距離の近さも斬新でしたし、桃太郎ミュージカルがすごく新鮮でした!

AKINAさん ありがとうございます! 大人が見てもワクワクする舞台にしたいなぁとやっているので、うれしいです。

高見澤 この音楽会は、AKINAさんの発案で開催しているんですよね。

AKINAさん はい。台本に選曲……全部自分で一からやっていて、毎回悩みながら決めています。鈴を参加者に渡すべきかどうか、とか細かいことで悩んだりして……。

高見澤 全部……! なんとなく元締め的な立ち位置で参加しているのかな、という認識だったのですが、細かい部分まですべてがAKINAさん主導でやっていらっしゃるのですね。始めたきっかけは何ですか?

AKINAさん 出産を経験する前は、普通にライブで生音に触れられていたのが、我が子が生まれてからは状況が一変して。遅い時間に開かれるライブにはもちろん行けなくなったし、音楽教室であっても、音源が生ピアノではなくCDだったりして……子供に生音を聴かせてあげられる環境が少ない! ということを思い知ったんです。

高見澤 子供とイベントごとに出かけるって、結構ハードルが高いですしね。

AKINAさん ただ出かけるにも、例えばベビーカー連れだと、道のりが大変だからとお出かけを断念したり……ということもありますよね。それに、親子で行けるコンサートがあっても、音楽の種類にもかなり制限があるな、と感じていました。

高見澤 分かります! ママになって実感することですよね。

AKINAさん それで、ないなら自分で作ってしまえ! と始めたのが、この「親子のための音楽会3」なんです。

高見澤 AKINAさんは今2歳のお子さんのママですよね。まだ手がかかる時期なのに、今まさに感じている悩みを、ものすごい行動力でこのコンサートに繋げているところがすごいですね。とってもパワフル! 私なんて、日々のことに精一杯で……。

AKINAさん 私自身、初めて出演したテレビ番組がフジテレビの『ポンキッキーズ』で。子供向け番組でありながら、音楽のプロたちによる、大人も楽しめるような音楽を間近で聴けていたんです。

高見澤 考えてみれば贅沢な番組でしたよね。

AKINAさん えぇ。その時の体験が原動力になっていると思いますね。童謡やクラシックだけの音楽会ももちろん素敵なんですが、恵まれた環境の中で音楽や舞台を経験してきた自分だからこそできる、親子のためのオリジナルな音楽会をやってみたいと思いました。

高見澤 今日は、ポップスもふんだんに聴けましたし、親の私も楽しかったです。普通のライブのように音が激しくないから、小さな子供が聴いても怖がらなくて、ありがたかったです。

AKINAさん ドラムを音色の柔らかいカホン(ペルー発祥の打楽器の一種)にしてみたり、子供に優しい音楽を……というのを第一に考えています。

高見澤 息子も、慣れ親しんでいたはずの桃太郎の、斬新なミュージカルバージョンに触れて、印象に残ったんじゃないかなと思います。次もまた桃太郎を?

AKINAさん 毎回同じものでは参加する人が飽きてしまいますよね。だから、次はまたガラッと違ったものを、と考えています。やりたいこと、アイデアは次々湧いてくるので、あとは実力が伴えば! という心境(笑)。

高見澤 その実行力、同じママとして見習いたいです!

AKINAさん 最初はひとりで始めたことでしたが、ミホさんや、娘と実際に通っている「コペル」の皆さん……たくさんの方々が応援してくれるのも大きいんですよ。

高見澤 旦那さんも応援してくれているとか?

AKINAさん そうなんです。「大丈夫か?」と言いつつも、細かいところもしっかりやるように、とアドバイスをくれたり。助かりますね。

高見澤 現実的な意見も言ってくれる旦那さん、ありがたい存在ですね……! AKINAさんの音楽会、次回も楽しみにしています! 今日は本当にありがとうございました。

 

ちなみに、この日の夜、息子に「どの音楽が好きだった?」と聞いてみると「ジャズ」との回答が。そして寝る前にも「明日もAKINAお姉さんのところ行こうね♪」と笑顔でつぶやいていました……!
3歳児にとっても、母にとっても新鮮な体験ができた「親子のための音楽会」。
親子で音楽を楽しみたい! と考えているママさん、次回はぜひお子さんと参加してみてくださいね。

AKINA×イナダミホ「親子のための音楽会」
公式ブログはこちら

高見澤恵美 Emi Takamizawa

LEEwebエディター・ライター

1978年、埼玉県生まれ。女性誌を中心に女性の性質や人間関係の悩みに迫り、有名無名千人超を取材。関心あるキーワードは「育児」「健康」「DIY」「観劇」など。家族は夫と4歳の息子。

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