子供のお絵かきに付き合うとき、親として、創造性を深める手助けをできたらな……と思うことってありませんか?
わが家には3歳の息子がいるのですが、子供のお絵かきにうまく付き合えている自信がなく……。
保育園で先生方に指導されながら描く作品は、季節感もあったりして、なかなかの出来と感じるのですが、家では(親の根気がないこともあってか)いつも中途半端に画用紙にぐちゃぐちゃ描きするだけ……に見えてしまって。
2歳頃からは絵を描く際に本人なりの意味づけを親に伝えるようになってきてはいるのですが(赤い線は「丸の内線」、緑の線は「山手線」など)、「毎回ぐちゃぐちゃの線ばかりで、子供自身がお絵かきを楽しめているか謎……」などと思ったりも(そして、つい親がしゃしゃり出て、画用紙にアンパンマンやらスヌーピーやらを描き足してしまったり、文字を書き加えたりして親の作品化……。息子よ、すまぬ・泣)。
画力はまだまだながら、形やストーリーへの理解がより深まる3歳の頃。お絵かきタイムを親子でもっと楽しめるものはないものか、と思っていたところ、シヤチハタの知育スタンプ「エポンテ」を知りました。

左:水のどうぶつのパーツ全種類を組み合わせて、独創的なセンスを育む「エポンテ どうぶつスタンプ(水のどうぶつセット)」、右:丸・三角・四角。三つの図形を組み合わせて造形的センスを育む「エポンテ カタチスタンプ」。
こちらは発達心理学の権威、内田伸子先生の監修のもと開発されたスタンプ。
発達心理学の領域では、幼少期に指先を使う造形活動に取り組み、指先が器用になった子供の学力テストの成績が高くなるという気になるデータもあるのだとか。
※データ出典:内田伸子・浜野隆(編著)『世界の子育て格差‐子ども貧困は超えられるか』(金子書房)
この「エポンテ」なら、手があまり発達していない小さな子供でも、ただスタンプを押すだけで自分のイメージを紙の上で表現しやすいという利点が。簡単だからこそ、子供も指先を使った細かい作品づくりに没頭しやすくなりそうですね。
いとこ会でチャレンジ
今回は、夏休み中の小学3年生の甥、幼稚園年中の姪と一緒にトライをしてみることに。
まずは3歳息子がお試し。

早速、手にインキをつけてご満悦でしたが……。ちなみにインキには食用色素を使用しているのだとか。「どうぶつスタンプ」をすすめてみると、高速でスタンプを押し始める息子。焼印を押す大判焼き屋さんや、モノグラム職人(?)的な何かを彷彿とさせます。
3歳児がマッハで作った作品がこちら。
右は本人曰く「ほうれん草、タコさん、チューリップ」だそう。ママとのご近所のお買い物で手に入るものたちで構成されており、3歳児の行動エリアに基づいた近視眼的世界観を感じました。
左は、お気に入りの絵本『スイミー』に影響されて、大きな魚を描いたのかと思いきや、「大きな怪獣」とのことでした。恐竜好きの息子ですが、自らの作品はやはりディテールが恐竜ではないと思ったのか、怪獣と表現していました。
次は年中の姪っ子。

絵心があり、3歳の頃にはかなりハイレベルなアンパンマンを描いていた彼女。エポンテで描いた作品は……こちら。

右は「かたちのせかい」、左は「うみのせかい」と名付け、裏にひらがなで書いていました。
5歳児ともなると、絵にタイトルをつけるのだな……と感心。
「うみのせかい」は「暑い日に海に遊びにいって、いろんな生き物と会う。アイスクリームも食べるの」といったストーリーも用意されていました。
また、右は「こっちが海だから、こっちは変えて、かたちの世界にしてみたの」と、重複しないよう意識したことを語っていました。
3歳児に比べると、直感のみでスタンプを押すというよりも、作品としての完成度をも意識している印象を受けました。仕上がりは個人の感性によるところが大きいのでしょうが、幼稚園に通う園児としての社会性も感じましたね。
小3の甥っ子にも試してもらいました。

「エポンテ どうぶつスタンプ」、「エポンテ カタチスタンプ」、どちらも使ってポンポン押していましたが、最終的に仕上げたのはこちら。

タイトルは「電車」。太陽の一部分には「エポンテ どうぶつスタンプ」の一種類を使っていましたが、他は「エポンテ カタチスタンプ」のみ。
太陽、電線、電車、線路……と、風景に必要なものをきちんとすべて表現しているところが、年齢による成熟を感じさせます。
また、四角のスタンプの一面のみを使って電線を描いていたりと、スタンプを絵を描くためのツールとして捉えている点は小学生ならではでしょうか。描きたいものがハッキリしている小学生には、動物のイラストが描かれたスタンプより、シンプルな図形のスタンプのほうが使いやすいのかもしれませんね。
子供の年代や性格によって仕上がりは十人十色で、見ている大人も楽しめました。
3歳から使えるスタンプですが、どうせなら長く楽しみたいもの。
幼稚園児や小学生も一緒に楽しめるのはうれしいですね。
ちなみに、こちらはかねてより「エポンテ」シリーズのファンというママが披露してくださった、息子くん(4歳)の作品。

パーツを4つほどつなげた空想生物だそう。
(単色で怪獣を表現した3歳息子と共通するものを感じ、親近感。3~4歳男子は空想の生物が好きなのでしょうか!?)
「4歳といえど、これまでの枠の中で収まっているな」という印象を受けたら、
「ほら、胴体はどんどん伸ばしておっきく恐竜みたいにしたらかっこいいよ!」「海の中を作ってみよう!」などと、子供を語りかけながら作らせているのだそう。
子供への声がけがあまり得意ではないママにとって、「エポンテ」のように、親が声がけをしやすいおもちゃはありがたいですよね。
今回は平面に押すのみでしたが、スタンプを押した紙を使って、立体パズルや釣りゲームの紙おもちゃ、クリスマスのツリーや帽子などなど、アイデア次第でいろいろなものが作れそう。
気になった方はぜひお試しくださいね。
エポンテの公式ページはこちら。
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高見澤恵美 Emi Takamizawa
LEEwebエディター・ライター
1978年、埼玉県生まれ。女性誌を中心に女性の性質や人間関係の悩みに迫り、有名無名千人超を取材。関心あるキーワードは「育児」「健康」「DIY」「観劇」など。家族は夫と4歳の息子。
















