秋篠宮家のご長女・眞子さまご婚約へ、のニュースが流れ、微笑ましい気持ちになりました。眞子さまとお相手の小室圭さんは、江の島や長瀞でのデートを楽しんだとの報道があり、これまで以上に観光客が押し寄せるのではないでしょうか。こういうニュースを聞くと、オトクに行けるきっぷがあったはず、と調べたくなってしまいます。
まずは江の島からご紹介しましょう。オトクなきっぷの代表は、乗り降り自由のフリーきっぷ。JR東日本の「鎌倉・江ノ島パス」(大船~鎌倉・江ノ島エリアのJR線、大船から藤沢までのJR線,江ノ島電鉄線、湘南モノレールが1日乗り降り自由。大人700円、子ども350円)、小田急電鉄の「江の島・鎌倉フリーパス」(小田急線の藤沢~片瀬江ノ島間と江ノ電が乗り降り自由。小田急線の出発駅~藤沢までの往復きっぷ付き。さらに周辺のお寺や観光施設・飲食店など、18の施設が優待・割引料金に。新宿発だと大人1470円、子ども740円)が代表的なもの。ちなみに、江の島・鎌倉フリーパスは西武線・相鉄線・東急田園都市線からも利用できます。江の島だけでなく、鎌倉のお寺を散策したい時には便利なきっぷですね。もし、江の島だけを集中的に、という場合は小田急の「江の島1dayパスポート」がいいかもしれません。小田急発駅~藤沢までの往復割引乗車券と、藤沢~片瀬江ノ島間が乗り降り自由。それに加え、江の島展望灯台をはじめ、江の島の4つの人気スポット(江の島エスカー、サムエル・コッキング苑、江の島シーキャンドル、江の島岩屋)が1日何回でも利用可能。おまけに江の島島内の飲食店・土産品店や新江ノ島水族館などで5~10%の割引も。ちなみに新宿発だと大人1970円、子ども990円。また、現地に行ってからパスだけを買うこともでき、その場合だと大人1000円、子ども500円になります。小田急の新宿~片瀬江ノ島間の運賃が通常片道630円(現金料金)、往復すると1260円となり、それにパスポート代1000円が加わると考えれば、やはりセット買いのほうがオトクですね。
海の次は山ですね。長瀞は西武鉄道または秩父鉄道でのお出かけで。西武鉄道の「秩父フリーきっぷ」は西武線の発駅から西武秩父駅までの往復乗車券と、芦ヶ久保~西武秩父駅間と秩父鉄道(野上・長瀞~三峰口駅間)のフリーきっぷがセットで2日間有効。施設の優待もあり、長瀞ライン下りや宝登山ロープウエイ、日帰り温泉施設なども優待対象に入っています。池袋からの料金は大人2320円、子ども1180円。秩父鉄道の「ながとろ満喫きっぷ」(大人890円 小ども450円。寄居・御花畑駅限定)、「ぶらり! 秩父・長瀞おでかけきっぷ」(大人1030円 子ども520円。寄居駅発売。指定発売期間あり)にも、同じく協賛施設での割引があります。秩父鉄道は、東京からの乗車券のセットはないので、そこはご注意を。
乗り降り自由のフリーきっぷは、ちゃんと元が取れるかという視点も大切。旅行のプランをざっくり立てて、乗り降り自由のフリー区間が本当に必要かも確かめてから選びましょう。
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松崎のり子 Noriko Matsuzaki
消費経済ジャーナリスト
消費経済ジャーナリスト。雑誌編集者として20年以上、貯まる家計・貯まらない家計を取材。「消費者にとって有意義で幸せなお金の使い方」をテーマに、各メディアで情報発信を行っている。