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LIFE

藤原千秋

ジメジメ季節に後悔しない!梅雨入り前にするべき家事【前編】

  • 藤原千秋

2017.05.21

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寒暖の差が激しいというか、今年はいつまで経っても厚手の上着を手放せない日が多い……ですよね。

一昨々日は暑いくらいだったのに、「羽織ものを間違えたな!」というくらい寒かった一昨日。すれ違った外国の人がライトダウンジャケットを着ていて、つい「それ、正しい!」って思っちゃいました。もう間もなく6月なんですけどね……。

さてさて、それでもやってくるのが梅雨。そして梅雨が終われば本格的な夏が到来します。四季があるってすばらしいですが、あの「ジメジメ、ムシムシ」の気候が私たちの暮らしに及ぼす影響って侮れません。

なるべく、後から「あちゃー!」って思わないために、今からできること。負担少なく、張り切らずに取りかかれて、でも効果が大きい<梅雨対策>のTipsを、二回に分けてご紹介したいと思います。

エアコンがちゃんと動くかチェック!

なんだか寒い寒いと思っていたのに、今日からいきなり猛暑?! というのも、あり得なくはない昨今。その「いきなり猛暑」日に、いざ、動かそうとしたエアコンがまともに動かなかったら……。想像するだけで「寒く」なれそうじゃありませんか?(でも、しゃれになりません!)。

本格的な夏前でも、梅雨の蒸し暑さで熱中症を引き起こすこともあります。エアコンの存在って、今や一種の生命線だったりします。

しかしメーカーさんによれば、「いざ!」の7月って、エアコンへの問い合わせや修理依頼が集中してしまい、なかなか対応していただけないこともあるんだそうです。それじゃ困る……。

なので、気温があまり高くなく、稼働させなくてもいられる時季のあいだ、なるべく6月前半までに「試運転」させて、異常の有無をチェックしておくのがベストなんです。

「試運転」といってしまうと構えちゃいがちですけど、要はリモコンを「ピッ」して、「冷房」の電源を入れるだけ! 「ピッ」です。今できます。その後、設定温度をズーッと下げて、最低温度にしましょう。だいたい、16度とか18度のはず。そのまま30分ほど運転させ続けます。

この間、「冷たい風が出てこない」「謎の警告ランプが点滅している」「妙な音がする」「臭い」「水がポタポタ垂れてくる(部屋に)」といった異常が見られたら、即、販売店かメーカーに連絡しましょう! まだ、間に合います。

※余力があったら、エアコン室内機のフタを開けて、吸気フィルターの汚れ具合もチェックしてみて。ホコリがたまっているようなら、掃除機でちゃっちゃっと吸ってしまいましょう。カビ対策、電気代節約になります。

(冷蔵庫の)自動製氷機掃除は清潔か?

自動製氷機洗浄剤を入れたタンク

市販の自動製氷機洗浄剤をセットした自動製氷タンク。成分は「クエン酸」と「コチニール」なので安全です。

暑くなるに連れてフル稼働といえば、冷蔵庫の自動製氷装置もそうですよね。おうちでの飲み物に、子どもたちの水筒に、消費量が極端に増える「氷」。じゃんじゃん使っちゃうから、作っても作っても氷が無い状態に。って、我が家だけじゃないはず。
で、ある時ふと気付くんです。氷の中に、なんか、黒いモノが……。気のせい? 角度の問題? いえいえ、溶けてみれば明らかに見えるその異物。実は、カビなんです!

だいたい大抵の方に驚かれるのですが、冷蔵庫の自動製氷装置の水タンクって、「1週間に1度は洗うこと」が推奨されていたり、氷を作る水は「ミネラルウォーターや塩素除去フィルターを通した水はダメ」だったりするもの。って、取扱説明書に書いてあるんですけど、案外、これが読めていない……。

なぜかというと、そうしないとすぐに水タンクや装置にカビが生えてしまうから。氷を作る水も「塩素入り」の水道水じゃないと、タンク内の衛生状態が整わないから。「美味しい氷」を作ることが第一義じゃないんですね……。

水タンクはすぐ取り外せます。タンクの細部、パッキンなどに黒い汚れ(カビ)が見える場合は、細かな部分まで含めて酸素系漂白剤、ないしは塩素系漂白剤で除菌漂白しましょう。カビ以外のぬめり、水垢なども取り除き、しっかり濯いで乾かします。

塩素系漂白剤の場合、濯ぎ残りがあると次に使う酸性の洗浄剤と反応し塩素ガスが発生しかねないため、そこだけは注意して。古い「活性炭フィルター」などが挟まっている場合は外してしまって新しいものに替えましょう。

手の届かない庫内の管、製氷皿等の掃除には、自動製氷装置専用のクエン酸などを主成分とした洗浄剤を使いますが、その掃除方法は水タンクに専用洗浄剤を(必要があれば希釈して)注ぎ、氷を作るだけ。この洗浄剤には食品用の着色料が入っています。

すすぎのため、洗浄剤を通した後も2回ほど食べられない氷を作る必要がありますが、色が抜けていくのですすぎ具合はよくわかります。また万一すすぎきれずに食べてしまっても、クエン酸ですから特に心配はいりませんよ!

藤原千秋 Chiaki Fujiwara

住宅アドバイザー・コラムニスト

掃除、暮らしまわりの記事を執筆。企業のアドバイザー、広告などにも携わる。3女の母。著監修書に『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)など多数。LEEweb「暮らしのヒント」でも育児や趣味のコラムを公開。

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