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FASHION

夫のファッションを考える

アプリ『BEST STYLE ME』で夫おしゃれを考える。【シリーズ夫ファッション第一回】

  • 高見澤恵美

2016.09.28

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夫ファッション1

LEE愛読者の女性より、「夫は、学生時代からアラフォーの現在に至るまで、ずっと同じような(ちょいダサ)な服ばかり着ています。どうしたらおしゃれにセンスと柔軟さを持ってくれるでしょうか?」とのお悩みが寄せられました。

そこで今回は、服の写真を登録するとオススメのコーディネートを提案してくれる、男性向けの無料ファッションアプリ『BEST STYLE ME』をお試し。解決の糸口を探ってみました。

ゲストは「神保町リーメンズ」でおなじみ、LEE編集部の男性部員ヒラっち氏(37歳、独身)。自らの私服(秋物)を披露し、アプリでのファッション革命に挑戦してくれました。

■ヒラっちさん基本DATA(来週で37歳、独身、LEEマルシェ担当) よく着るブランド:エディフィス、トゥモローランド 学生時代によく着ていたブランド:イネド おしゃれだと思う男性有名人:織田裕二さん、笑福亭鶴瓶さん、槇原敬之さん 好きな色:青、紺

■デスクでのヒラっち氏(37歳、独身、LEEマルシェ担当)
よく着るブランド:エディフィス、トゥモローランド
学生時代によく着ていたブランド:イネド
おしゃれだと思う男性有名人:織田裕二さん、笑福亭鶴瓶さん、槇原敬之さん
好きな色:青、紺

手持ち服をサクッとアプリで登録

 

夫ファッション2

高見澤 まずはヒラっち氏の手持ち服を写真に撮り、アプリで登録しました。アプリが勝手にカテゴリー分けなどをしてくれて、とても楽な上、見やすいですね。ヒラっち氏の服、随分と厳選された印象ですね。

ヒラっち あと10枚ほどありますが、この職業にしてはかなり少ないほうかと思います。2年前の引っ越しの時に服の数を大幅に減らしましたので。

高見澤 フランス人は10着しか……的な何かに影響を受けたのでしょうか?

ヒラっち LEEで片付けの本を担当したこともありましたし、断捨離は習慣にしていて、もともと物は少なかったんです。それでも高かった服は捨てられない……といった執着はあったんですが、2年前の引っ越しでふっきれまして。使わないものは大胆に処分し、坊さんのように禁欲的なファッション生活を送っております。

高見澤 ミニマリスト的な最近のトレンドを、地でいっている感じですね。自分のファッションに物足りなさを感じることはありますか?

ヒラっち ベーシックカラーと定番な形のものしか持っていないので、週3日くらいは同じ服を着ています。コーディネートに幅がないな、とは思いますね。

高見澤 ファッション誌勤務で週3日同じコーデというのも、ある意味アバンギャルドですね。

ヒラっち 「毎日同じかっこうしてるな」という目で見られているでしょうね。

高見澤 今回ご紹介するアプリ『BEST STYLE ME』は、手持ち服の写真を登録すると、手持ち服とおすすめアイテムを組み合わせたコーディネートが毎日無料で新しくアップされるというもの。登録から24時間以内にコーデを提案してもらえるとのことでしたが、実際は服の写真登録から5~6時間ほどで、1週間分くらいのコーディネートが提案が届き、非常に楽でした。

(補足:めんどくさがり屋な性格のため、同じ服を2枚分として登録してしまう、服の向きが間違っている、背景がごちゃごちゃ……など相当雑な登録となってしまいましたが、問題なくコーディネートを提案していただけました……)

ヒラっち 夫の服を妻がアプリに登録する……という場合でも、楽にできるならお試ししやすいでしょうね。

高見澤 夫本人が使うのではなく、妻が使うというのもアリですね。今回は割愛しましたが、自分の好きなファッションテイストや、身長や年齢、「幼く見られる」「髪型・短い」などの基本情報を入力すると、それに合ったコーディネートを考えてくれるようです。

新たな組み合わせを試したくなる提案が

夫ファッション3

高見澤 基本の無料コーデ提案(新たなアイテムも一緒に提案してくれるサービス)のほかにプレミアムサービスとして、「自分の服だけでコーデ提案」(1パターン1400円)という特別なコーデもあります。

今回はそちらのサービスもお願いして、ヒラっち氏の手持ち服のみでの着こなしも提案してもらいました。これ(↑)がその一部(2パターン)です。

ヒラっち 「コーディネートのポイント」が細かく書かれていて、勉強になりますね。写真右側、ネイビー×ブラウンの「マローネ・エ・アズーロ」という色の組み合わせを使ったというコーディネート、試してみたいと思いました。

高見澤 どのへんにひかれましたか?

ヒラっち 上の服はカジュアルで、下の足元のみドレッシーにするスタイルは、私にとっては冒険なんですが、気になりますね。普段なら、服がカジュアルなら、足元もオールスターといったように、テイストを揃えることで安心するタイプなので。

高見澤 「足元だけドレッシー」、ちょっぴりおしゃれ上級者といった印象ですね。

ヒラっち ええ。もういい大人ということで、革靴を履きたいという思いもありますし、早速試してみます。

NEWアイテムの提案も……

さしかえハンティングジャケット

高見澤 こちら(↑)は、基本の無料サービスで提案していただける、ヒラっちさんの手持ち服にNEWアイテムをプラスしたコーディネートの一例です。一度アイテム写真をアップすると、一週間分ほどのコーディネートがアップされ、その後も毎日新たなコーデが更新されていくようです。

今回は好みのファッションテイストを指定しなかったので、あらゆるジャンルのコーデがどんどんアップされてますが……。

ヒラっち カラフルな服や、派手めな柄物の提案もあったりして、大変興味深いですね。「ブルーに身を包んでさえいれば、どこにでも行ける」というのが私の信条で、手持ち服のほとんどがブルー系なので、新鮮な気持ちで見ています。

高見澤 ダークカラーのスーツに日々身を包むサラリーマンの男性と近い心境かもしれませんね。これ、好みのテイストをあえて登録しないほうが「今まで敬遠していたけど、実はいけるかも」というアイテムやコーデに出会える可能性が高まりそうですね。

ヒラっち そうかもしれません。私、この秋はささやかな挑戦として、n100の赤いカットソーを買いまして。まだ一度も着ていませんが、休日ファッションへの投入を目論んでいます。アプリの提案のアイテムでは、ハンティングジャケットが気になりました。

高見澤 試したことがないアイテムなんですか?

ヒラっち ええ。私の定番の域からははみ出したアイテムですが、遊び心があってすごく新鮮です。私には“攻め”のアイテムですが、思いきって挑戦してみたいですね。

高見澤 名前も“ハンティング”ですし、ぜひ“攻め”の姿勢で着こなしてください。しかし、いつもは譲れないmyこだわりを持っていて、かたくなな印象のヒラっち氏ですが、今日はなんだか柔軟ですね……。

ヒラっち 他人にファッションを強制されるのは苦手ですが、アプリで好みの組み合わせを自分で選ぶなら、主導権はこちらにあるので受け入れられます。

高見澤 妻にファッションを強要されるのは勘弁! と思ってしまうような、世のかたくなな夫たちにも、このアプリはおすすめかもしれませんね。

ヒラっち ええ。男性は、ある程度の年齢になると「自分に似合うスタイル」が確立され、固定観念を崩せなくなってくるものなんですが、このアプリのように、スタイリストさんのアドバイスでしたら受け入れやすいかもしれません。



ファッションについてアレコレ考えるキッカケにも

さそかえカモフラジャケット

高見澤 それならこのマウンテンパーカー(↑)のスタイルはどうですか? ヒラっちさん“らしくはない”ですけど、意外といけるかもしれませんよ。

ヒラっち 迷彩はさすがに着ないですね。来週37歳になりますし、年齢的にもアウトかと。

高見澤 いきなりかたくなな姿勢に戻りましたね……。私はカモフラやカーキ、大好きなんですがね。カーキのモッズコートはどうですか?

ヒラっち 私が高校の時流行った印象で、30代後半では着たくないですね。いまだに、『踊る大捜査線』の印象がありますし。

高見澤 私もカーキのアウターの日は、織田裕二さんの『Love Somebody』が脳内BGMです。最近はモッズコート=「ドラゲナイ〜♪」と認識する方々も増えてきたようで、世代間ギャップをひしひしと感じていますが……。

ヒラっち モッズコート=セカオワ系アイテムとは、せつないものがありますね。アラフォーに片足つっこんだ世代としては、ますます心理的に遠い印象を抱いてしまいます。

高見澤 だけどヒラっちさん、「おしゃれだと思う男性有名人」として、織田裕二さんの名前をあげていますよね?

ヒラっち はい。織田裕二さんは、『世界陸上』でシャツの袖をまくって応援している様子がすごくおしゃれなんですよ!! 大人として、シャツが似合う男を目指したいですね。

高見澤 織田さんファンでしたら、やはりモッズコートは必須アイテムではないでしょうか?

ヒラっち ……。

高見澤 『踊る大捜査線』といえば、LEE世代のレジェンド的存在、深津絵里さんの代表作でもあり、ファッション的な影響はいまだに色濃いものがあると感じております。

ヒラっち 確かにそうですね。我々世代にとって、間違いなく偉大な作品です。

高見澤 織田さん、深津さんらの大人のファッション、今後も注目していきたいですね。

ヒラっち ええ。それは同感です。マウンテンパーカーあたりから話が脱線していますが、今日はファッションに対する固定観念をかなり崩せた気がする一日でした。

高見澤 それはよかったです。ヒラっち氏と同様、こだわりが強くファッションに対して保守的な夫を持つ方々は、『BEST STYLE ME』をぜひお試しいただきたいものですね。

ヒラっち そうですね。そしておしゃれなLEE読者と並んでもおかしくない、大人の男のおしゃれ、模索していきたいです。

高見澤 ダラダラとした進行になってしまいましたが、いいまとめ方をありがとうございます。シリーズ第二回も期待しています!

ヒラっち LEE読者のお役に立てれば本望です。次回もよろしくお願いします!!

イラストレーション/烏山ミライ

高見澤恵美 Emi Takamizawa

LEEwebエディター・ライター

1978年、埼玉県生まれ。女性誌を中心に女性の性質や人間関係の悩みに迫り、有名無名千人超を取材。関心あるキーワードは「育児」「健康」「DIY」「観劇」など。家族は夫と4歳の息子。

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