
今日からゴールデンウィークに突入。今年は最大で9連休になるため、いろいろ予定を立てている人も多いのでは。
そんなウキウキなところに水を差さして恐縮ですが、子供にも大人と同じように5月病があるって知っていましたか? 子供の5月病は何が原因で起こるのか、All About「幼児教育」ガイドの上野緑子さんにお話をうかがいました。
5月病になりやすい子供のタイプは?
津島 子供の5月病って聞いたことがなかったのですが、昔からあるものなのでしょうか?
上野 昔からありますが、子供の5月病と言われ始めたのは最近です。そして子供の5月病は増加傾向にあります。新しい環境になじめないことや、がんばりすぎて張りつめていた気持ちがゴールデンウィーク中にゆるんで、一気にストレスとして出てくるのが原因ですね。
津島 5月病になりやすいのは、どういうタイプの子供ですか?
上野 少子化などの影響で過保護になり、親が子供に過度な期待をかけがちです。それに応えようとする完璧主義や、まじめでがんばり屋さんがなりやすい傾向にありますね。
最近は5月病になる子供も低年齢化している気がします。私が知っている範囲では、保育園や幼稚園に通う2〜3歳で発症した園児がいました。
津島 1歳の子供がいますが、子供も保育園の同じ組の子ものびのびしているように見えるので、そんな低年齢で5月病になるのが信じられないです。
上野 一般的に子供は褒めて育てた方がいいと言われていて、私もそう思います。ただ褒められることで、親の期待を裏切ってはいけないとがんばりすぎることもあります。
津島 親の過度な期待はプレッシャーになるんですね。
5月病のサインはたくさんある!
津島 5月病のサインはありますか?
上野 いくつかあります。
・ぼーっとすることが多くなる
・イライラして八つ当たりする
・保育・幼稚園や学校に行きたがらない
・1人になりたがる
・好きだったTVやゲームに興味を示さなくなる
・表情が暗くなり喜怒哀楽がなくなる
・口数が減る
・笑わなくなる
・ダラダラする
・それまでできていたことができなくなる
などがあります。
身体的に表れてくることもあります。
・不眠症になり、なかなか眠れず起きられなくなる
・頭痛
・腹痛
・食欲不振
などがそうですね。
津島 子供がダラダラしていると「ちゃんとしなさい」って言いがち。でもそれが5月病のサインかもしれないんですね。
上野 そうです。だからそういう兆候が見られても「ちゃんとしなさい」は言わないでください。
お話をうかがったのは、上野緑子(うえの・みどりこ)さん

All About「幼児教育」ガイド。教育コンサルタントとして、教育・子育てをテーマに、原稿執筆、講演などで活躍中。
上野さんのAll Aboutのページはこちら https://allabout.co.jp/gm/gp/505/
津島千佳 Tica Tsushima
ライター
1981年香川県生まれ。主にファッションやライフスタイル、インタビュー分野で活動中。夫婦揃って8月1日生まれ。‘15年生まれの息子は空気を読まず8月2日に誕生。

















