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榮倉奈々さん「軽やかに、しなやかに、まっすぐに」

ドラマ主演12年ぶり!『あにいもうと』は10/17(土)スタート!

【榮倉奈々さんインタビュー】「『こうじゃなきゃ』を求めない。いつでも選べる、動ける、自分でありたい」

2026.09.29

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COVER INTERVIEW

榮倉奈々さん「軽やかに、しなやかに、まっすぐに」

榮倉奈々さん
ニット¥38500・パンツ¥74800/エイチ ビューティー&ユース(ロエフ) ベルト¥22000/ショールーム セッション(イン) 靴¥27500/オデット エ オディール 新宿店(オデット エ オディール) 靴下/スタイリスト私物

この秋スタートのドラマ『あにいもうと』が12年ぶりのドラマ主演となる榮倉さん。久しぶりの現場復帰を経て、仕事との向き合い方について語るなか、見えてきたのは「こうじゃなきゃ」を求めない、柔軟で、しなやかで、まっすぐな歩み方。榮倉さんらしいフレキシブルな幸福論を語ってくれました。

Index
  1. 榮倉奈々さん「軽やかに、しなやかに、まっすぐに」
    1. 榮倉奈々さん
  2. 数年ぶりに立つ撮影現場。心地よい緊張感を抱えながら新鮮な気持ちで挑んでいます
  3. 「こうじゃないといけない」から抜け出していつでも選べる、動ける、自分でありたい
  4. 自分で変えられないものを潔く「諦める」ことで本当に大切なものが見えてくる
  5. サタデードラマ10『あにいもうと』

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榮倉奈々さん

COVER INTERVIEW

榮倉奈々さん

俳優

えいくら・なな●1988年2月12日生まれ。俳優デビュー後、映画『余命1ヶ月の花嫁』や『図書館戦争』シリーズをはじめドラマ『東京タラレバ娘』『テセウスの船』など話題作に次々と出演。『Nのために』以来、連続ドラマでは12年ぶりの主演作となる今作に注目が集まっている。

数年ぶりに立つ撮影現場。心地よい緊張感を抱えながら新鮮な気持ちで挑んでいます

「ドラマで主演を務めさせていただくのは約12年ぶり。干支が回ってしまいました(笑)」

そう笑いながら「時間がたつのは早いですね」と言葉を続けた榮倉さん。その久々の主演ドラマが『あにいもうと』です。問題の多い兄に人生を翻弄される妹、重い病に冒された妹を献身的に支える兄、まったく異なる二組の兄と妹の絡み合う関係と禁断の愛を描くラブ・サスペンス。榮倉さんが演じるのは〝翻弄される妹〞。困難な環境と直面しながらも念願の医師となった春木奈緒を好演しています。

「実はドラマ出演するのも約4年ぶりなんです。久しぶりの撮影現場だっただけに、最初は不安な気持ちもありました。それこそ〝あれ、どうやるんだっけ?〞って、セリフの覚え方すら忘れてる自分がいたりして」

久々の撮影現場は「時代も違えば、景色も違う」、まったく違うことをやっているような新鮮な気持ちに。同時に「大丈夫かな」「できるかな」は撮影中の今も継続中。それだけに「丁寧に向き合うように心がけている」そうです。

「そのためにも、あらためて大切だなと感じているのが睡眠です。やっぱり、頭と体を休めないと、万全の状態で挑めない。セリフも頭に入ってこないんですよね。あと、実は私、夢を見るのも大好きで。楽しい夢の途中で目が覚めたときはいつも慌てて二度寝。起きたときにはもうその内容は忘れているのですが、それでもいいんです。なんとなく楽しかった、その感覚が残っているだけで〝今日も頑張ろう〞の気持ちに。幸せなマインドで一日を始めることができるから」

榮倉奈々さん

数カ月間、同じチームで動くドラマ撮影はどこか“長めの体育祭”のような空気感があって。皆と交わす「頑張ろう」「今日も眠いね」なんて会話を懐かしく感じながら、現場に立つ感覚を取り戻す日々なんです

Nana Eikura

「こうじゃないといけない」から抜け出していつでも選べる、動ける、自分でありたい

「私が演じる奈緒は不器用ながらも一生懸命に生きている女性。そんな彼女が人生を振り返るように物語は進むのですが、撮影に入る前に監督やプロデューサーさんとこんな話をしたんです。本当にこれでいいのかと一度足を止めて考える、40歳手前はそういうタイミングかもしれないですよねって。今作にはそんな普遍的なものも描かれているからこそ、多くの人に共感してもらえる作品にしたいと思いました」

榮倉さん自身も40歳手前の38歳。同じような気持ちを感じているのか気になります。

「今の私は〝これでいいのか〞ではなく、〝これである必要はない〞と思いながら生きているのかもしれません。仕事も、人生も、人間関係も……。私にはこれしかないと思い込むと、大事なものが見えなくなる。こうじゃないといけないというルールを作ると自分が苦しくなってしまう。だからこそ、いつでも自由に選べる、自由に動ける、そんな自分でありたいなって」

久々に撮影現場に立っている今、「これから」について聞かれることも。そこで思うのも「どうしたいんだろう、私」なんだそう。

「明確なビジョンがなくても私はそれでいいんです。今作を撮り終わった頃に自分が何を感じるのか、どうしたいと思うのか、それはそのときにならないとわからない。今は目の前のことに集中して、未来のことは未来に。決めるのはそのときでいいと思うから」

40歳手前は「本当にこれでいいのかな」と立ち止まり人生を振り返る時期。私が感じるのは「これである必要はない」という思いで生きている自分

Nana Eikura

自分で変えられないものを潔く「諦める」ことで本当に大切なものが見えてくる

「悩み迷い混乱したときは友達に話すように。すると、〝何それ、おもしろい〞って笑ってくれたりして。〝そっか、他人から見たらちっぽけなことなんだ〞って気づけたりするんですよね」

自分軸をしっかり持っているけれど、柔らかく、しなやか。榮倉さんのバランス感覚のよさの秘密を尋ねると「前向きな諦め、なのかな」という答えが返ってきました。

「自分は自分にしかなれないんだから、もうしょうがないじゃんって。誰かを妬んだりうらやんでもその人にはなれないし。他人を自分の思いどおりに動かすことだってできない。自分で変えることができるのは自分と自分の人生だけ。だからこそ、ままならないことは潔く、前向きに、諦める。それは普段から大切にしていることかもしれませんね」

それは、たとえ家族であっても同じ。

「だからこそ、わかってくれて当たり前と思わずにちゃんと話し合い、自分の理想も押しつけない。子育てに関しても〝こう育ってほしい〞と願うことはあるけれど、子どもを信じて任せて、思いもよらない一面や想像もしていなかった未来に出会うことを楽しみにしたい、今はそう考えるようになりました」

過去も、未来も、人間も、自分の思いどおりにならないものは前向きに諦め、目の前にある今に集中にする。それが榮倉さんの歩き方。

「本当に時間はあっという間に過ぎてしまいますから。子どもが赤ちゃんだった頃は〝早く成人しないかしら〞と思ったこともあるけれど、ぐんぐん成長している今はそれを寂しく思っている自分がいる。先日、夫と子どもたちが海外旅行へ。10年ぶりくらいに家で一人の時間を過ごすことに。それをとても楽しみにしていたのですが、実際に一人になったら全然楽しくなくて。〝子どもが親ばなれしたらこんな時間が増えるのか〞と、急に寂しくなってしまったりして。子育てにゴールがあるように、人生や環境は意図せずどんどん変わっていきます。それもまた〝仕方のないこと〞。だからこそ、目の前にある仕事や家族との時間を今を、大切に歩いていきたいなって思うんです」

榮倉奈々さん
ジャケット¥49500/ジャーナル スタンダード レサージュ 銀座店(タンク トーキョー) 黒ヘンリーネックTシャツ¥22000/オーラリー ライトパープルウールTシャツ¥26400/ポステレガント デニム¥58300/ボウルズ(ハイク) ピアス¥99000/トーカティブ 表参道(トーカティブ) スニーカー¥14300/エミ ニュウマン新宿店(adidas Originals for エミ) 靴下/スタイリスト私物

どんなにそれを寂しく思っても、時間はどんどん過ぎていき、子どももぐんぐん成長して、人生も環境も変わっていく。「ずっと同じ」なんてものは存在しないからこそ、目の前の「今」を大切にしたい

Nana Eikura



Information

サタデードラマ10『あにいもうと』

サタデードラマ10『あにいもうと』
©テレビ朝日

問題児の兄に人生を滅茶苦茶にされながらも、念願の医師となった春木奈緒(榮倉奈々)と、重い病に冒された妹を献身的に支える園田修司(赤楚衛二)。患者の兄と、担当医師として出会った二人は、いつしか惹かれ合うようになるが、それはある出来事をきっかけに突然幕を下ろすことに……。交錯する二組の「あにいもうと」の関係とともに、禁断の愛を描くラブ・サスペンス。第1話は2026年10月17日(土)よる10:00~スタート。テレビ朝日系列にて。

Staff Credit

撮影/菊地泰久(vale.) ヘア/佐藤知子 メイク/YUMI ENDO(eight peace) スタイリスト/佐藤里沙(bNm) 取材・文/石井美輪
こちらは2026年LEE10月号(9/7発売)「榮倉奈々さん「軽やかに、しなやかに、まっすぐに」」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。

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