春は新生活シーズン。転勤や引っ越し、再就職などで生活環境ががらりと変わる時期でもあります。
このタイミングでお財布の大掃除をするのは実は有効。
新しい生活のスタートに合わせて、お財布もすっきりさせましょう。そもそも、お金が貯まる人のサイフはすっきりしていると言われます。お金の管理で大事なことは、今手元にいくらあるかをきちんと把握すること。お財布にあるお金の範囲でやりくりするのが基本なのに、ごちゃちゃでそれがわからないと、すぐATMに駆け込んだり、カード払いに頼りがちになるからです。
また、財布を見ると、その人のお金のクセもわかります。
財布が小銭でパンパンな人は、細かい計算をせずにお金を使うどんぶりタイプ。おまけに、お札は崩せば崩すほど使うハードルが下がり、小銭ばかりだといくらあるのかパッとわからないため、ついATMでお札を下ろすという悪循環にも。結果的に必要以上にお金を下ろしてしまい、口座にお金が残らない人と言えるでしょう。
またレシートでいっぱいの財布の人も要注意。レシートがたくさん、ということは、その分買い物をしているのに、その内容を振り返ることなくどんどん買い続けている現実逃避タイプ。こちらも無意識のうちにお金を使い過ぎている人かも。
私は小銭が貯まるとすぐにATMに行って口座にいったん入金し、小銭が1000円以上あれば再度下ろすなどの方法でお札に戻しています。また、家計簿はつけていないのでレシートは見直したうえで処分していますが、そうでない人は家計簿に張り付けておくか、多くの家計簿アプリはケータイでレシート撮影すれば自動入力できる機能があるので、それを利用した上で処分してもいいでしょう。なお、来年の確定申告に使えるレシートは捨てないで下さいね。
生活が変わると不要になるポイントカードも
転勤や引っ越しで生活範囲が変わると、買い物する店が変わり、これまで使っていたポイントカードが不要になる場合もあります。もう使えないものはこれを機に処分して。
また、有効期限が切れているクーポン券や、利用条件があるクーポン(普段している買い物の額より多い金額の買い物をした場合に10%値引きになる、など)も捨ててスッキリ。
クレジットカードも、あまり使う機会がないものなら財布に入れておく必要はないので、自宅の別の場所に保管を。逆に、商品券や利用条件のない割引クーポンは入れる場所を決めて、有効活用しましょう。
財布をスッキリさせるとお金の出入りが見えやすくなり、使い方にも気をつけるようになるものです。貯まる財布に変えて、金運財運を呼び込みましょう!
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松崎のり子 Noriko Matsuzaki
消費経済ジャーナリスト
消費経済ジャーナリスト。雑誌編集者として20年以上、貯まる家計・貯まらない家計を取材。「消費者にとって有意義で幸せなお金の使い方」をテーマに、各メディアで情報発信を行っている。