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私の脳内図

今年の1月には、妊娠・出産・育児の経験をつづったエッセイ本を出版

アナウンサー・弘中綾香さんの【脳内図】産後に感じた孤独感とモヤモヤ。仕事のおかげで、「私」を取り戻せました

2026.04.26

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マルチタスク時代の頭の中は忙しい!

私の脳内図

2023年に第1子を出産。産後7カ月で仕事に復帰し、今年の1月には、妊娠・出産・育児の経験をつづったエッセイ本を出版した弘中さん。仕事と子育てとの両立の日々を送る、今の彼女の頭の中は?

弘中綾香さん〈アナウンサー〉

「世の中から取り残されてる?」と産後に感じた孤独感とモヤモヤ。仕事のおかげで、「私」を取り戻せました

弘中綾香さん
シャツ¥13200/ジャーナル スタンダード レリューム ルミネ新宿店(ジャーナル スタンダード レリューム) パンツ¥16500(ガンホー×シップス)・ベルト¥3960(シップス エニィ)/シップス インフォメーションセンター ネックレス¥37400(nolud)・イヤーカフ¥17600(bohem)・リング¥36080(Kui Co.)/gather インナー/スタイリスト私物

ひろなか・あやか●1991年生まれ。2013年にテレビ朝日に入社。2022年に結婚。2023年に第1子を出産。現在は『1泊家族』『バチバチSTAR』など、テレビのバラエティ番組を中心に活躍中。

Instagram:hironaka_ayaka
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/announcer/personal/women/hironaka/index.html

『たぶん、ターニングポイント』

『たぶん、ターニングポイント』(1540円・朝日新聞出版)

妊娠がわかってからの気持ち、出産体験と、その後に必要だと感じたこと、子どもを産んで育てることをどう思っているか……。育児の中で「自分」を取り戻すためにはなど、妊娠・出産・子育てを通じての気づきを記したエッセイ。(1540円・朝日新聞出版)

弘中綾香さんの脳内図

「スケジュール管理」が最優先。やるべきこととやりたいことを両立させるため、頭はフル回転!

弘中綾香さんの脳内図

「脳内で最もリソースを割いているのは“スケジュール管理”。育児や仕事、家庭でやるべきことと、自分がやりたいことを、娘の体調や仕事に合わせて組みます。想定外の事態を考えて、夫やシッターさんともすぐに連絡がとれるようにする、ごはんは余裕があるときに作り置きする、などの工夫も。友人との食事会は貴重な息抜き。月に2回は予定に入れています」

弘中綾香さん

2歳の娘さんを育てながら、テレビ朝日の人気アナウンサーとして活躍している弘中綾香さん。「私は今の仕事が大好き。好きなことに集中することで、育児も充実させられています」という彼女ですが、試行錯誤を重ねて、今の生活の土台を作ったとか。

「平均的な1日のスケジュールは、7時に起床。娘の朝食と着替えを済ませ、8時には保育園へ送り出します。この8時までの1時間が、朝の戦い!という感じです。その後、出社し、16時~17時には帰宅。夕飯、娘のお風呂と寝かしつけをして、私も22時ぐらいには寝ています。とはいえ担当する番組の関係で、夜遅くまで収録が続く日もあるので、事前のスケジュール管理はマスト! 夫と時間のすり合わせをし、シッターさんをお願いするなど、柔軟に動ける仕組みを作っています」

娘さんを生後5カ月で保育園へ入れ、自身は産後7カ月ほどで仕事に復帰。著書『たぶん、ターニングポイント』では、復帰前の心中を「母じゃない自分を取り戻さないと、自分が死んでしまうと思った」と語っています。

「会社の制度的にはもっと長く休みを取れたのですが、私が早く職場に戻りたかったんです。というのも、100%育児だけの暮らし方が、まったく向いていませんでした。それまでの私は、何か悩みがあったとしても『やる気があればどうにかなる』『行動して解決していこう』というタイプだったんですよね。でもそれは一人だったからできた部分も大きくて。産後、気軽に動いたり、外出したりできない環境になって初めて、気持ちだけではどうにもならない現実に直面しました。一日中家にいると、“一人ぼっちで、世の中の流れから取り残されている”と感じてしまい……。娘への愛情とは別のところで、出口のないモヤモヤした感覚がたまっていきました。0歳児の娘を保育園に入れたのも、仕事復帰も、自分のため。約7カ月ほどのお休みだったのでブランクは感じませんでしたね。むしろ職場に行くことで“『私』を取り戻せた”感覚がありました」

「人にはそれぞれ、得意なこととそんなに得意じゃないことがある」とも、痛感したのだとか。

「実は今も、娘の献立を考えるのは、すごく悩みます。いろいろ考えて作ったメニューを、食べてくれなかったりすると『ああ~ダメだった~』とか、本当にトライ&エラーの真っ最中。また、娘と一緒に遊ぶ時間を大事にしていますが、私は折り紙で複雑な折り方とかができなくて(笑)。一方で保育士さんやシッターさんは、子どもと向き合うプロ。食のアドバイスもいただけますし、折り紙も、こんなものが作れるんですか!?と感動しきり。私の場合は、一人で空回りして疲弊するのが一番よくない。仕事で充実感や自己肯定感を得ながら、不慣れなことはプロにゆだねよう、という結論に」

「育児のアウトソーシングに罪悪感を覚える」という人に向けても、心強いメッセージが。

「アウトソーシングはサボりではないですよ。 例えば冬物のニットやコートなど自分で手入れするのが難しいものは、クリーニング屋さんにお願いしますよね。育児のアウトソーシングも同じで、苦手な部分を補ってもらうと思えば、気がラクになりませんか? それに丸投げをするわけではないですから。少しフォローを入れてもらい、家族みんながご機嫌な状況を作ると思えばいいのでは」

育児を通じてこんな気づきも。

「なんでも『一人でやれる』と思ってきましたが、出産後に地域のサービスを利用したり、保育園に入るために会社を頼ったりと“助けてもらう”立場を経験し、考え方に変化が。それに産後のどうしようもない落ち込みも味わったからこそ、人の気持ちにも寄り添えるようになりました。孤独に陥っていた頃の自分には、『大丈夫! そのモヤモヤ、抜けられるよ!』って、言ってあげたいですね」


Staff Credit

撮影/安川結子 ヘア&メイク/上野祐実 スタイリスト/辻村真理 イラストレーション/オザキエミ 取材・文/石井絵里
こちらは2026年LEE5月号(4/7発売)「私の脳内図」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。

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