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「前向きに手放す」生き方

部屋がスッキリすると、人生も片づく人が多い!

こんまりさん流【モノとモノ以外の手放し方】片づけのプロが家事や育児、キャリアを見直し、手放すときの基準とは?

2026.04.12

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家事、育児、キャリア、固定観念…抱え込みすぎていませんか?

「前向きに手放す」生き方

「前向きに手放す」生き方

家事に育児、「子育てはこうすべき」といった固定観念、人間関係の悩みなど、ついつい抱え込みがちなLEE世代。しんどくなる前に、罪悪感を感じず〝前向きに手放す〞選択をしてみませんか? 価値観や考え方の転換方法を、賢人たちに教えてもらいました。

Index
  1. 「前向きに手放す」生き方
  2. こんまり流 モノ以外の「コトの手放し方」
  3. 近藤麻理恵さん
  4. 部屋がスッキリすると、人生も片づく人が多い!
  5. まずは他人がかかわらない、自分で調整できることから手放して
  6. いちばん大事なのは“子どもとの時間”。前向きな選択で、片づけは諦めることも
  7. こんまりさん流モノの手放し方とは?
    1. ⚫︎モノを手放して実現したい「理想の暮らし」を具体的にイメージする
    2. ⚫︎触った瞬間に「ときめき」を感じるかどうかで判断する
    3. ⚫︎場所別ではなく、モノのカテゴリー別で。すべてを収納から出して一気に手放す
    4. ⚫︎手放す順は、衣類→本→書類→小物、最後に判断が難しい思い出の品を
  8. こんまりさん流モノ以外の手放し方
    1. ⚫︎家事、キャリアなど、手放したいものをカテゴリー分けする
    2. ⚫︎難しいことからではなく、「時間の使い方」など、自分だけで調整できることから始めて
    3. ⚫︎アプリの整理やSNSのフォローチェックなど「データの整理」は着手しやすい。人間関係の見直しにもつながる
    4. ⚫︎何から手をつけたらいいかわからない場合は、「自分が毎日やっている行動」を書き出して見直す
    5. ⚫︎“〜すべき”などの思い込みで苦しくなったら、「自分にとって本当に大事なもの」を考える
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近藤麻理恵さん特別インタビュー

価値観も考え方も“ときめく”ほうを選ぶ!

こんまり流 モノ以外の「コトの手放し方」

こんまり流 モノ以外の「コトの手放し方」

片づけのプロであるこんまりさんが、家事や育児、キャリアを見直し、手放すときの基準とは? 育児真っ最中だからこその、葛藤や本音も聞かせてくれました。

近藤麻理恵さん

近藤麻理恵さん

こんどう・まりえ

片づけコンサルタント

著書『人生がときめく片づけの魔法』シリーズが、世界中で大ベストセラーに。2021年にNetflixで公開された『KonMari〜〝もっと〞人生がときめく片づけの魔法〜』はエミー賞を受賞。10歳、9歳、4歳の3児の母としても奮闘中。

こんまりさん近著『こんまり流 今よりもっと人生がときめく77のヒント』(匠書房)
近著『こんまり流 今よりもっと人生がときめく77のヒント』(匠書房)では、片づけだけではなく仕事、パートナー、暮らしなどの見直し方もレクチャー。

部屋がスッキリすると、人生も片づく人が多い!

片づけコンサルタントとして、日本にとどまらず世界各国で著書が読まれ、支持を集める近藤麻理恵さん。長年、数多くのお宅を実際に訪れて片づけレッスンを行う中で、こんな“気づき”があったといいます。

「家の片づけをして、物理的に身の回りがすっきりすることで、キャリアや人間関係、暮らしのさまざまなことについても片づいていく人が多い、という事実に気づいたんです。私の片づけメソッドでは“ときめくものを選ぶ”のが基本の考え方。モノに対して『これは自分にとってときめくもの?』『これを残す選択は自分を幸せにしてくれる?』という問いかけを、何度も繰り返していくんですね。洋服、本、小物などすべてのモノに対しての問いを何万回と行うプロセスの中で考えるクセができて、次第に、モノ以外のコトについても、自分がときめくかどうかを判断できるようになる人がとても多い。これは、私が何度も目の当たりにして、経験上、強く実感していることです。またレッスンの際は、ご自宅というプライベートな空間に入って一緒に片づけていくので、自然とその人自身のお話になり、実際にキャリアや人間関係についてのお悩みや相談を受けることもあるんですね。そういった経緯があり、モノ以外の価値観や考え方の見直しについても、著書や取材などで少しずつお伝えするようになりました」

LEE100人隊のアンケート(下記を参照)を見ても、「〜すべき」といった考え方、自分が負担する家事の多さ、ママ友などの人間関係に悩んでいる人が多数! また、近藤さん自身も3人のお子さんとの生活で行き詰まりを感じ、悩んだ経験があるそう。

「片づけのプロなんだから、子育て中でもきちんと片づけるべきだという固定観念が強くありました。上の子には『このおもちゃはここ、これは向こうの箱にしまうんだよ』などと、片づけの定位置を教えたりもしていたのですが、第3子が赤ちゃんの頃から2歳ぐらいまでの間がいちばん大変で、いよいよパンクしそうになって……。それでもしばらくは片づけたいと葛藤していましたが、現実を見据えて、“片づけるべき”を手放すことを考え始めました」

その際に、近藤さんが意識したこととは?

「自分にとって何がいちばん大事かを見極めることです。手放すことを考える前に、自分がときめいて残したいことをまず考えて、私にとっては“子どもとの時間”が最も大切だなと思ったんですね。そうなると、仕事もその他の家事もある中で、片づけを完璧にはできない。今はそういう時期だと受け止めて、“子どもとの時間”以外は、前向きに諦めていくという選択をしました。疲れて散らかったまま寝てしまう日ももちろんあるのですが、大事なのは『片づけたかったな』と後悔しながら寝るのではなく、『今日の私がこれでいいと思ったからOK!』と、自分が納得すること。自分の心が決めたことだと思うと、翌朝に散らかった部屋を見ても、さほど落ち込まずに済むのではないかなと思います。また、私は自分の仕事スペースだけはきれいに片づけて『ここだけはきれいだから生きていける!』と思うようにしています。これは人によって『料理が好きだから、シンクだけはピカピカに』『玄関をきれいに保ちたいから、靴だけは揃える』などそれぞれだと思うので、あくまで自分の基準を明確にすることが肝心かなと思いますね」

また、産後は仕事内容についても取捨選択したそう。

「私は実際に片づけの現場に出向いて、直接アドバイスをすることが大好きだったのですが、それではまったく仕事が回らなくなって。仕事も家事と同じで、自分にとって何が大事かを考えることが必要だなと。大きな紙に自分の仕事内容を細かく書き出して、手放すかどうか判断していきました。最終的に、私が成し遂げたいのは『ひとりでも多くの人が私のメソッドで片づけを終わらせて、ときめく人生を歩むお手伝いがしたい』ことだと気づいて。現場に行けないのは少し寂しいけれど、著書や講演で考え方を伝えたり、各地で片づけレッスンができるコンサルタントを育てたりすることでよりメソッドを広められると考え、自分がやるべき仕事を選択しています」



まずは他人がかかわらない、自分で調整できることから手放して

モノ以外の“コト”を手放す際に、どんな手順で行うと進みやすいのでしょうか?

「片づけは衣類、本、書類、小物、最後に思い出の品という順番で進めることをおすすめしています。洋服や本のような、ときめくものを選びやすい、比較的仕分けが簡単なものから始めると、片づけがスムーズに進みやすいんですね。モノ以外のコトも、まずはカテゴリー分けをして、仕分けが簡単なコトから始めてみて。私が片づけレッスンをした方たちは、SNSのフォローやアプリの整理など『データの片づけ』から手をつけるケースが多いです。データの整理をすることで、人とのつながりや自分の生き方を見直すきっかけになることも。あとは、家事や育児における『時間の使い方』も、見直しやすいと思います。そもそも今やるべきことなのか、実際にやっていることは何で、本当にやりたいことは何なのか。自分の時間の使い方の配分を見ていくと、手放せるところが見つかるのでは。データの整理も時間の使い方も他人がかかわることではなく、自分だけで調整できるので進めやすいはず。もしもカテゴリー分けが難しければ、毎日のタスクが時間の使い方と直結しているので、時系列で行動を書き出してみるのも○。そのタスクをベースに手放すかどうか判断してみると、わかりやすくていいですね」

ときめくコトは残し、今必要のないコトは手放すことで、こんないい効果が。

「家事や仕事を手放して余裕ができたら、ゆっくりお茶を飲んだり、趣味の時間を持てたり……。手放した先に新たにできるようになる、ときめくことがたくさんあるはず。ぜひ、前向きな取捨選択をしてほしいなと思います」

いちばん大事なのは“子どもとの時間”。前向きな選択で、片づけは諦めることも

こんまりさん「いちばん大事なのは“子どもとの時間”。前向きな選択で、片づけは諦めることも」

あらためて

こんまりさん流モノの手放し方とは?

⚫︎モノを手放して実現したい「理想の暮らし」を具体的にイメージする

何も考えず片づけを始めると、リバウンド地獄に。片づけをしようと思ったきっかけ、どんな家に住みたいかなど「片づけによって手に入れたいこと」を明確にしてから始めましょう。

⚫︎触った瞬間に「ときめき」を感じるかどうかで判断する

こんまり流片づけの大きな基準が、触った瞬間に〝ときめき〞を感じるかどうかを判断すること。「捨てるかどうか」ではなく「残すかどうか」を考えて片づけるほうがうまく進みます。

⚫︎場所別ではなく、モノのカテゴリー別ですべてを収納から出して一気に手放す

場所ごとに手をつけると、各部屋のクローゼットに洋服が置いてあったりして、まとめて整理ができません。片づけるときは必ずモノ別で、同じカテゴリーのものはひとつ残らず出して1カ所に集めて、一気にときめくか判断を。あとからばらばらとモノが出てくると仕分けがしにくくなります。

⚫︎手放す順は、衣類→本→書類→小物、最後に判断が難しい思い出の品

スムーズに片づけるためには、片づけ初心者でも判断しやすいアイテムから手をつけるのがおすすめ。思い出の品は希少性や思い入れがあり、残すか捨てるかの判断が難しいので最後に。

こんまりさん流モノの手放し方とは?

モノの手放し方と共通点も!

こんまりさん流モノ以外の手放し方

⚫︎家事、キャリアなど、手放したいものをカテゴリー分けする

家事、キャリアなど、手放したいものをカテゴリー分けする(イラスト)

⚫︎難しいことからではなく、「時間の使い方」など、自分だけで調整できることから始めて

⚫︎アプリの整理やSNSのフォローチェックなど「データの整理」は着手しやすい。人間関係の見直しにもつながる

アプリの整理やSNSのフォローチェックなど「データの整理」は着手しやすい。(イラスト)

⚫︎何から手をつけたらいいかわからない場合は、「自分が毎日やっている行動」を書き出して見直す

⚫︎“〜すべき”などの思い込みで苦しくなったら、「自分にとって本当に大事なもの」を考える

“〜すべき”などの思い込みで苦しくなったら、「自分にとって本当に大事なもの」を考える(イラスト)

Staff Credit

イラストレーション/西田磨由 取材・文/野々山 幸(TAPE)
こちらは2026年LEE5月号 (4/7発売)「「前向きに手放す」生き方」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。

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