メジャーデビュー25周年のライブ&ドキュメンタリー映画が2週間限定公開!
【RIP SLYME】活動休止直前のILMARIさん・SUさんが語る、本音と涙とプチ更年期のこと「素直に“遊びたい”と言えないおじさんたちなんですよ」
2026.03.06

日本のヒップホップをメジャーに押し上げたパイオニアといえばRIP SLYME。「One」「楽園ベイベー」「熱帯夜」など数々のヒット曲を生み出し、キャッチーで個性あふれるサウンドは今でも多くの人から愛され続けています。2025年4月からメジャーデビュー25周年の記念日となる3月22日までの1年間、2018年以来オリジナルメンバーが再集結、期間限定で活動を再開中。締めくくりとなるのがTOYOTA ARENAで3月20日~22日に開催されるラストライブです。
その直前となる3月6日から25年の足跡をたどるライブ&ドキュメンタリー映画『RIP SLYME THE MOVIE -25th ANNIVERSARY GREATEST MEMORY-』が2週間限定で公開されます。公開直前、舞台挨拶付き上映会に登壇するILMARIさんSUさんに取材し、今の想いを聞きました。
活動休止前の“前夜祭”ともいえるライブ&ドキュメンタリー映画には、名曲のメイキングやライブの舞台裏、再集結後のライブのバックステージの様子を映し出しながら、それぞれの想いや葛藤、ラストライブへの思いを語っています。ディレクションと監督を務めたのは、グループと親交が深く『コンフィデンスマンJP』『ラジエーションハウス』などを手がけた金井 紘氏が担当。RIP SLYMEらしいポップで軽やかな映像とヒット曲を楽しみながら、彼らの人間らしい魅力が垣間見える映像は必見です。
自分のシーンは薄目で見て、他のメンバーのところは念入りに見ました(SU)
ドキュメンタリー映画を作るという企画は、活動再開の時から決まっていたのでしょうか。
ILMARI「去年の年末に急遽決まったんです。監督兼ディレクターでもある金井紘さんと知り合いで、映像をうまくまとめてくれそうだなとお願いしました。(レコード会社の)ワーナーミュージックにある過去素材と今年出演したライブの映像やインタビュー、箱根の温泉旅行で映画を作ってもらいました」
遊び心いっぱいのRIP SLYMEらしい軽やかなドキュメンタリーでした。仕上がりを観て、どんなふうに感じましたか。5人それぞれが想いをさらけ出しているシーンもありましたが。
SU「こんなにかっこよく作ってもらって参りました。申し訳なさと嬉しさもありました。自分が出ているところは目を背けちゃうんですよ、自己肯定感低めで直視できないんですよね(笑)。自分のシーンは薄目で見て、他のメンバーのところは念入りに見ました。面白かったです」
友達として遊べる時間は少なくなったけど、仕事で集まったときに、そういう関係性に戻れる感じ(ILMARI)
活動を再開しようと思ったきっかけと、なぜ期間限定の活動にしたかを教えてください。

1994年結成。2001年「STEPPER’S DELIGHT」でメジャーデビュー。斬新なアイデアのビートと個性溢れるMC陣のマイクリレーからなる独自のHIP HOPを鳴らし続け、数多くのヒット曲を生み出す。2ndアルバム「TOKYO CLASSIC」のミリオンヒットや日本のHIP HOPアーティスト史上初の日本武道館単独公演、5万人野外ライブなど、数々の実績を残した。活動休止とメンバー脱退を経て、2022年よりRYO-Z、ILMARI、FUMIYAの3人体制で活動した後、2025年4月からPES、SUがメンバーに復帰し再び4MC+1DJ編成に。楽曲リリース、全国の大型フェス出演をはじめ、他アーティストとのコラボやソロ活動も精力的に行う。
ILMARI「5人で活動をしていない時期が8年ありました。それも5人で決めたというよりそれぞれの理由でそうなっていたので、何をするにしても一旦ちゃんと集まって決めたいと思いました。8年の間でそれぞれの生活スタイル、仕事、考え方も含めて違っているのは分かっていたので、1年の期間限定であれば、それぞれの状況を尊重しながら、無理のない形で参加できるんじゃないかと思いました。あと、そのやり方が僕らっぽいかなと思って。やってみて本当に続けたいと思ったらこの1年を経てまたどこかで集まることもあるかもしれない。とりあえずやってみて考えたいというのが僕個人としてはありました。実際にやってみたら、お客さんもたくさん見に来てくれて“ああ、やって良かったな”と思いました」
SU「マラソンのようにずっと続いていた活動が不意に止まってしまいました。 ILMARIくんの言うように、自分たちでちゃんと“。”をつけるという意味での活動だと思っています。最後ダッシュで駆け抜けるなら、無理せず1年くらいがちょうどいいのかなと。……プレ更年期が始まっている感じもあります、低気圧も感じやすくなったし」
ILMARI「RIP SLYMEのプレ更年期ね、いやプチ更年期かな(笑)。僕もさっき少し頭痛がして、更年期かな?と思ったんですけど、薬を飲んだらすぐ治って。朝はちゃんと起きてるんですけど、動き出すまでに少し時間がかかったりして(笑)最近やたら眠いのもそうかな」
SU「物の名前が出てこないし覚えられない。思い出したいもののまわりは思い出せるのに、その名前が出てこない(笑)」
ILMARI「それはただの老化じゃないの? 更年期を通り過ぎて(笑)」
SU「だからブリのカマを食べるようにしています。EPA、DHAね。ビタミンB12も飲みました。血を作って欲しいから」

1994年にRIP SLYMEを結成。透明感溢れるスイートなボーカルと流れるようなフロウに定評がある。過去にはSteady&Co.などの別ユニットでも主要メンバーとして活動。現在はRYO-Zと同じくTERIYAKI BOYZ®に加入しており、客演を含む音楽活動のほか、ファッションモデルなど多方面で活躍中。
友人同士から仕事仲間になり、長い時間を過ごしています。その中で関係性の変化はありましたか。
ILMARI「自分たちでグループをやろうと自発的に集まった仲間なので、基本は友達同士で仲は良いと思います。FUMIYAくんが住んでいた部屋に屋上があって、そこで昼間からお酒を飲んで遊んだりもしていました。ただ、今はそれぞれ家庭を持ったり、子どもがいたりして、僕もそうなんですけど、自然と集まる機会は減りました。友達として遊べる時間は少なくなったけど、仕事で集まったときに、そういう関係性に戻れる感じがあって」
SU「友達として集まっていたものが会社のミーティングとして集まろうとか、ビジネスパートナー的な関係じゃないと誘えなかったり。何か理由をつけてじゃないと集まれなくなったよね」
ILMARI「なかなか『集まろう』って言う機会もないんですよね。でもライブがあれば自然とみんな集まるし、そういうきっかけになってるのかもしれない。ライブに来てくれる方にとっても、そういう場なのかなと思います」
あと3ヶ月くらい活動を延ばしたいけど、アリーナを最後に終わりにすると決めてきたので、ダッシュで駆け抜けたい(ILMARI)
活動再開してからたくさんのライブやフェスに参加しましたが、以前との感触の違い、ライブの作り方や見せ方に変化はありましたか。

1998年にRIP SLYMEに加入。低音ラップと独特のワードセンスが持ち味のクセ者MC。趣味は芋栽培と美容室とお絵描き。2022年よりFUMIYAと、割烹着姿でDJするユニット「銀座たけ内」を結成し、イベント出演や楽曲提供なども行う。ほかにソロでもDJやラジオパーソナリティなどマルチに活躍を続けている。
ILMARI「活動休止前はライブやレコーディングばかりしている年もありましたが、今年はフェスを23本、ツアーで全国を回って、テレビ番組にもこんなにたくさん出たことがないくらい出させていただいて。1年の期間限定だからやれることはやろうと詰め込んだ感じもあります」
SU「やればやるほど上がってくる感じがありましたね」
ILMARI「活動があと1ヶ月を切って、実はもっとやりたいこともあったんですけど、時間的にも物理的に無理そうだなと思って断念しました。本音を言えばあと3ヶ月くらい延ばしたいですけど、みんな予定を入れちゃっているし、アリーナを最後に終わりにすると決めてきたので、そこまでダッシュで駆け抜けたいと思います」
SU「以前はライブに対する“飽き”が早かったんですよ。僕らは同じことや決められたことをやり続けるのが困難な人種なんで、セットリストも3パターンあったりしました。だけどこの1年は1つのものをブラッシュアップしていく1年だった気がします。同じ笑い、同じおしゃべり、同じことをやる。それはエンタメとして大切な部分でもあったりして、それが分かったのも良かったです」
ILMARI「昔はSUさんがライブ番長だったんですよ。作ってきたセットリストを叩き台にして始める、みたいな。ただ、ダーツの絵を用意してきて『アンコールの曲はダーツで決めよう』とか、ぶっ飛んだことを言い出したりするから(笑)。そこからまたみんなで作り上げていく、みたいな流れをやってました。あとSUさんはライブスタッフともすぐ仲良くなってくれるので、コミュニケーションややり取りをスムーズにしてくれたりして。この1年はFUMIYAくんがセットリストを担当して、それをブラッシュアップしていく流れが多かったです」



ライブ、フェス、テレビ出演とさまざまな場所でライブを行いましたが、特に印象的だったものや心に残っているものはありますか。
SU「沖縄の『What a Wonderful World!! 25』は良かったよね」
ILMARI「MONGOL800が主催するフェスに呼んでもらったんです。そこにはDragon Ash、ケツメイシもいて、僕らは同期で、デビュー前に渋谷のClubAsiaのイベントに一緒に出たりしてたんですよ。プライベートで会うことはあったんですけど、フェスで一緒になることはほとんどなくて。そういう意味では同窓会みたいな気分もありましたね。僕らが主催した対バンライブ『BACK to BACK』ではKICK THE CAN CREWとDragon Ashに来てもらったんですが、それも同じ感じがあって楽しかったです。いろんなライブ会場やフェスに来てくれている方の中には、結構泣いてくれている人もいて、もしかしたら僕らを見て『こいつら全然変わってなくて可哀想』って思われてたのかもしれないですけど(笑)。でも、ずっと待ってくれていたんだなっていうのがすごく伝わってきて、それが嬉しかったですね」
俺、さびしくなっちゃかもしれない。みんなは清々しているかもしれないけど(笑)(SU)
あと1ヶ月ほどで活動休止になりますが、さみしさや終わった後のロスの心配はありませんか。今の気持ちはどんなところですか。
SU「この1年の活動で頂いたもの、得たものをまたRIPに還元できるように個別で頑張っていくしかないですね」
ILMARI「ずっと忙しかったのが急に予定がなくなり自由になって燃え尽き症候群になるんじゃないかと心配もあります。この1年でやれなかったこと、やりきれなかったこともあるかなどうかな。だけどその時になってみないと分からないかなあと思ってます」

SU「カレンダーも空白だからね」
ILMARI「毎日のように会っていたスタッフさんにも急に会わなくなるから、ちょっとさびしくなるかもしれない。誰からも連絡来ないんだろうし」
SU「俺、さびしくなっちゃかもしれない。みんなは清々しているかもしれないけど(笑)」
RIP SLYMEってスライムみたいにつかみどころがなくて、形が決まっていなくて、キャラもバラバラで。ここまでつながっているのが不思議(ILMARI)
映画ではメンバー全員で箱根へ温泉旅行に行きました。初詣の参拝をして、旅館に泊まり、胸のうちを話す場面では、それぞれが抱えている思いや葛藤を明かしているのが印象的でした。
SU「監督さんの腕で、素の部分を引き出してくれた感はあります。もしあの時“どんどん脱いでいこうか”って言われたら、脱いでたかもしれない(笑)。敏腕な監督でしたね」
ILMARI「金井さんだからみんなが話しやすかったのもあると思う。言い方が合っているか分からないけど、すごくリスペクト、好意を持って聞いてくれたし丁寧に聞いてくれたから、みんな話しやすかったんだと思います。だからつい脱いじゃったってやつ(笑)。あとSUさん後半は泥酔して覚えていないでしょ? 後半の食事のシーンとか、もうみんな寝る寸前で俺だけ喋ってるけど、多分誰も聞いてないんだよね。カメラ回ってるから“なんか言わなきゃ”と思って喋ってたけど。遊んだ後足湯にも入ってるから眠くなるよね。で終了かと思ったら、カラオケに行ったら息を吹き返すように歌い出すから(笑)。さっきの食事のシーンでこれ出してくれたら良かったのに、と思ったけど」




長年共にしてきたRIP SLYME、自身にとってどういう存在でしょうか。
ILMARI「RYO-Zくんが映画の最後に言ってくれていたけど、ほんとにスライムみたいにつかみどころがなくて、形が決まっていなくて、キャラもバラバラで。でもここまでつながっているのが不思議な感じです」
SU「人生そのものです。ちょっと安い言葉かもしれないけど」
最後に映画をこれから観る人にメッセージをお願いします。
SU「前の座席は蹴らないでください。……ストップ映画泥棒!(笑)」
ILMARI「アリーナ公演の前、ちょうどその後にライブが3日間あるんですけど、これを見てアリーナのライブを見に来てくれたらいいなと思います。映画の続き、最後にライブがどんなふうになるか見届けてくれたらと思います」
SU「映画の続きがライブで始まる感じね。始まりが映画で、ライブで締めくくるってことね。よろしくお願いします」

『RIP SLYME THE MOVIE -25th ANNIVERSARY GREATEST MEMORY-』
出演:RIP SLYME 監督:金井 紘
2026 年 3 ⽉ 6 ⽇(⾦)より 2 週間限定上映

Staff Credit
撮影/山崎ユミ ヘア&メイク/高草木 剛 スタイリスト/金光 英行(CEKAI) 取材・文/武田由紀子
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