LIFE

毎年のお正月の景色

【竹下玲奈さん「わが家のお雑煮」】奄美大島の祖母から母へ、そして私と娘へ

  • 竹下玲奈

2026.02.20

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Dear my Love…

竹下玲奈さんの

娘に受け継ぐものがたり

vol.19

わが家のお雑煮

奄美大島の祖母から母へ、そして私と娘へ

わが家のお雑煮

この撮影のために、久しぶりにお雑煮をひとりで作ることになりました。でもやっぱりひとりでうまく作れる気がしなくて、結局、母とビデオ通話をつないで、細かく教えてもらいました。スタッフチーム用にもたくさん作り、撮影後に食べてもらったのですが、家族以外の人にお雑煮を出すのって、すごく緊張する! なんとか味も形も整い、ホッとしたのです

竹下玲奈さん

わが家のお雑煮は、奄美大島の祖母から受け継がれたものです。私はお雑煮といえばこれが当たり前だと思って育ち、きっと皆さんの多くがそうであるように、お雑煮が地域や家庭によって異なると知ったときは、子どもながらにとても驚いたことを覚えています。

昆布を敷いた上に、焼き餅、有頭海老、鶏肉、飾り切りをした椎茸、お麩、かまぼこ、ゆで卵、鯛もしくは鱈を盛りつけ、最後に三つ葉をあしらいます。おつゆはあご出汁と干し椎茸をベースに、醤油、塩、砂糖などで味を整えるというのがひと通りのレシピ。大家族だったわが家は、おせち料理をお重に詰めず、大きな鍋から大皿に盛って、ドンと出すのが伝統で、各々の前にお雑煮のお椀が並び、テーブル中がお重のようになった状態が、毎年のお正月の景色でした。

私がお雑煮を自分で作るようになったのは、つい数年前のこと。実家に帰れなかったコロナ禍がきっかけでした。それまでは祖母か、祖母が亡くなってからは母に作ってもらうのが当たり前だと思っていて、レシピを覚えようなんて思いつきもしなかったのです。ビデオ通話を通して母から丁寧に教わり、初めてわが家のお雑煮を自分自身で作ったときは、これまでに感じたことがないような、とても不思議な想いが込み上げてきました。

実は娘はまだ、このお雑煮の具が、ほとんど好きではありません。結局、私が食べることになるのですが、子ども用のお雑煮を作るという伝統はわが家にはなく、私もそれを継承しています。娘もそれがお正月の、当たり前の風景のひとつだと思っているようです。

このお正月は千葉の実家で、母と一緒にお雑煮を作る予定です。まだ私ひとりでは上手に作れないお雑煮であり、娘が全部を食べられないお雑煮を。でも、これだけは手を抜けないのです。手を抜いたら、何かが終わってしまう気がして。大好きだった祖母にはもう会えないけれど、わが家のお雑煮を通して、何かがつながっていくと、信じているから。

竹下玲奈さん

竹下玲奈

Rena Takeshita

モデル

1981年、鹿児島県生まれ。14歳でデビュー以来、トップモデルとして活躍。群を抜いたセンスに業界内のファンも多く、“モデルが憧れるモデルNo.1”との呼び声が高い。『LEE』では、モデルとしてはもちろん、その愛情あふれるライフスタイルが読者の心をつかんでいる。


Staff Credit

料理・スタイリング/竹下玲奈 撮影/長山一樹(S-14) 取材・文/磯部安伽
こちらは2026年LEE1・2月合併号(12/5発売)「竹下玲奈さんの娘に受け継ぐものがたり」に掲載の記事です。

竹下玲奈 Rena Takeshita

1981年、鹿児島県生まれ。14歳でデビュー以来、トップモデルとして活躍。群を抜いたセンスに業界内のファンも多く、“モデルが憧れるモデルNo.1”との呼び声が高い。『LEE』では、モデルとしてはもちろん、その愛情あふれるライフスタイルが読者の心をつかんでいる。

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