【LEE小さい家大賞 能登屋英里賞】
【マンション64㎡|4人暮らし】リノベで作った2畳に満たない各々の個室。プライベートな空間ができて家族の関係がいっそう良好に
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@homeLEE 私らしく建てる、心地よく暮らす
2026.02.17
家族にとっての“必要十分な幸せ”が詰まっていました!
間取りと空間使いが決め手「LEE小さい家大賞」

小さい家大賞とは?
応募条件は、集合住宅(マンションなど)80m2 以下、戸建て90m2 以下として、’23年「LEEキッチン大賞」、’24年の「LEEリノベ大賞」に続くインテリア公募の第3弾として、’25年7~10月にWebとInstagram上で募集。総勢240件ものご応募が!

LEE小さい家大賞
能登屋英里賞
【マンション64/㎡】 2畳に満たない4人の個室。プライベートな空間ができて家族の関係がいっそう良好に
「私だって自分の部屋が欲しい。うちは狭いから無理なの?」
小学校の高学年、思春期にさしかかる長女の言葉を機に、学区内で物件を探した福岡さん。
「驚くほど地価が上がっていて、今以上に広い家を見つけるのは厳しいと判断。今住むマンションをリノベしよう、となりました」
狭い物件の場合、個室をなくしてリビングを広々させるリノべが主流。そこをあえて、4つの個室を作るプランを立てました。
「子どもが多感な年齢になってきて、気持ちの切り替えをする場所やプライバシーを守る空間が必要でした。同時に、夫と私も一人でくつろぐ場所が欲しいと意見が一致。一室が2畳にも満たない空間で、最初は設計士に心配もされましたが、綿密に計画をしたことで、ついに希望が叶いました」
収納は個人用と、家族共有のものに分け、片付け先を明確に。
「それぞれのベッド下に収納を設けて、個人の持ち物はそちらに。共有スペースに出しっぱなしのものも、所有者の個室へとりあえず移せば、リビングはすっきり保てます。傘や季節外の家電、薬などは廊下に設けた家族共有の収納棚へ。さらにファミリークローゼットを作り、衣類は一括収納。洗濯機から近い間取りにして、日々の家事が快適になりました」
リノベ完成後、家族の関係性が確実にいいかたちに変化したそう。
「娘は好きな雑貨を並べて自分だけの空間を満喫したり、勉強に集中したり。小学2年の息子は一人で朝まで眠れるように。夫も誰にも邪魔されない時間ができて満足そうだし、私は家事や育児でちょっと追い込まれたときに『お母さん、部屋に入るね』と少しこもることで、さっと気持ちを切り替えやすくなりました。また、扉をトントンとノックして『ちょっといいかな?』と、互いの空間に“おじゃまする”ほどよい距離感が生まれたことで、家族がこれまで以上に仲よくなってきたと感じています」

【間取り図】1人ずつの個室は最小限にし、LDKの広さをキープ

シングルベッドと幅80㎝のデスクがぎりぎり収まる、2畳弱の個室が4つ。約1畳半のファミリークローゼットはどの個室からもアクセスしやすく、洗濯機からも近い場所に。廊下や個室、納戸をリノベし、LDKはほぼ既存のまま、広さも変化なし。
LIVING&DINING ROOM

もともと納戸があったリビングダイニングの一角を、福岡さんの個室としてリノベしました。キッチンとのアクセスがよく、家事と仕事をバランスよく切り替えできるのがメリット。「壁をアールにしたことで空間にニュアンスが生まれて、圧迫感もなし。内窓も空間を広く感じさせてくれます。室内にも光が差し込み、家族の様子を見ることができる点もいいですね。将来的にはブラインドなどをつけてもいいかな、と考えています」

MOMʼS ROOM

家具は幅80㎝のデスクとシングルベッドのみ。「ダイニングテーブルでしていた仕事を個室ですることで、在宅でもオンオフのメリハリがつけやすくなりました。また、空調も自分だけに合わせられるので快適です」
FAMILYʼS ROOM & CLOSET

壁紙の色や照明を自ら選んだ、小学2年生の長男の部屋。「ゲームやおもちゃなど、自分のものは自室で管理する習慣がつきました」

大好きなぬいぐるみや雑貨を飾ってインテリアを楽しむ長女。気が散らず、勉強にも集中できるように。「一人の時間を満喫できることで、リビングで過ごす家族の時間とメリハリがついたようです」

微差ながら、一番広い夫の個室。「家族に気兼ねなく、仕事で使う荷物を保管できることが夫にとってのメリットに」

左側に無印良品のラックを並べ、家族の衣類をまとめて収納。右側には折りたたみ式のコートラックを壁付けして、使用頻度の高い上着掛けに。「息子の部屋と夫の部屋の間にクローゼットをはさむ間取りにしたのは、夫が仕事の電話をしたり、子どもが将来、友人などと電話で話すとき、音のプライバシーを守るためです」
STORAGE

廊下に設けた収納棚。「非常食や季節外の家電、薬や工具など、家族共有のものをしまうスペース」

玄関に最も近い収納棚は靴箱に。「いずれ長尺のものを収納することになっても対応できるように、棚板はすべて可動式にしました」

「家族全員、脚付きのシングルベッドの下にイケアのケース、スクッブ(44×55×19㎝)を4つずつ置いています。私は仕事で使う画材やカメラ道具、夫は季節外の服や本、子どもたちはラジコンやぬいぐるみなどを入れて。1人ずつ、大きなお道具箱がある感覚で便利です」
COSY HOME IDEAS

玄関には靴棚を設けず、靴は廊下側の棚に収納。「玄関に入ってすぐ左側が、長女の部屋のドア。個室の面積を少しでも広く確保するため、玄関付近はぎゅっとコンパクトにしました」

開放感を生むため、リビングのドアは全面ガラスを採用。お気に入りのドアですが、唯一の欠点は玄関ドアを開けた際に家の中が丸見えになること。「ですが、宅配が来たときは個室や収納棚の扉を開けると目隠しになると気づいて解決(笑)」
審査員コメント
家族それぞれに自分の部屋を作る、というリノベがユニーク

能登屋英里さん
「壁を取り払ってLDを広くリノベする方が多い中、小さくても一人ひとりを尊重する個室を設けた点が新鮮。玄関やベッド下、ファミクロなど収納の工夫も満載ですね」

能登屋英里さん
整理収納アドバイザー
自らデザインしフルリノベした、築50年の52㎡(1LDK+WIC)マンションに夫・娘(小学生)と在住。前職のアパレルディスプレイで培ったバランス感覚と、整理収納のプロとしての知識で、実用×おしゃれな部屋づくりを提案。
能登屋英里さんのご自宅取材はこちら!
「小さい家」大賞、審査員

Staff Credit
撮影/仲尾知泰 間取り図製作/前田優子 取材・原文/田中理恵 本誌編集部
こちらは2026年LEE3月号(2/6発売)「間取りと空間使いが決め手「LEE小さい家大賞」」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。
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