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間取りと空間使いが決め手「LEE小さい家大賞」

【LEE小さい家大賞 東端桐子賞】

【戸建て69㎡|5人暮らし】“小さく建てて、豊かに暮らす”。15年探し続けて見つけた土地で家族もペットも居心地よく

  • @homeLEE 私らしく建てる、心地よく暮らす

2026.02.13

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家族にとっての“必要十分な幸せ”が詰まっていました!

間取りと空間使いが決め手「LEE小さい家大賞」

「LEE小さい家大賞」東端桐子賞
戸建て69/㎡
木下由美さん
Index
  1. 間取りと空間使いが決め手「LEE小さい家大賞」
  2. 東端桐子賞
  3. 【戸建て69/㎡】15年探し続けて見つけた土地で家族もペットも居心地よく。“小さく建てて、豊かに暮らす”家
  4. 【間取り図】家族、動物、そして友人とみんなが集うフレンドリーな空間
  5. LDK
  6. 土間
  7. BEDROOM
  8. KITCHEN & DINING ROOM
  9. COSY HOME IDEAS
  10. 審査員コメント
  11. あわせて読みたい

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小さい家大賞とは?

応募条件は、集合住宅(マンションなど)80m2 以下、戸建て90m2 以下として、’23年「LEEキッチン大賞」、’24年の「LEEリノベ大賞」に続くインテリア公募の第3弾として、’25年7~10月にWebとInstagram上で募集。総勢240件ものご応募が!

LEE小さい家大賞ロゴ

LEE小さい家大賞

東端桐子賞

【戸建て69/㎡】15年探し続けて見つけた土地で家族もペットも居心地よく。“小さく建てて、豊かに暮らす”家

木下由美さん

木下由美さん

家族構成 : 5人(妻、夫、24歳長女、30歳長男と28歳次男は独立)
間取り : 2LDK
建築会社 : 当時勤め先の工務

木下さんは長年建築の仕事に携わった後、現在はアトリエを運営。夫の弘志さんは会社員。娘の桜花さんはこの家の明かりがもたらす心地よさに惹かれ、照明会社に就職。

ゆくゆく子どもが独立してからでも、との思いで15年前から土地を探していた木下さん。

「息子が2人独立し、娘が大学1年生になった2020年、探し求めていた理想の土地が想定よりも早く見つかったので、娘と3人で暮らすための家を建てることに決めました」

住宅街の一番奥の、自然が多く感じ取れるその土地に。20年以上建築に携わってきた経験を生かし、設計デザインはほぼすべて木下さんが一任。限られた予算の中で、今までのアイデアをフル活用。

「テーマは『小さく建てて、豊かに暮らす』ということです。無垢材や漆喰などの自然素材にこだわり、薪ストーブや蓄熱できる日射取得型ガラスを取り入れて、冬の暖かさも重視しました。自然の力を生かすパッシブ設計で、照明は最小限に、光と影を感じ取れる住まいに。内と外のつながりを大切にしたくて、2階建てではなく小さな平屋にしています」。夫の弘志さんも「仕上がりに大満足。ダイニングでお茶を飲みながら、窓から自然の移り変わりを眺めるのがお気に入り」だそう。

また、飼っている複数の犬や猫がともに心地よく過ごせる工夫が随所に。

「天井の高さを最大限に生かして、土間からキッチンにかけてキャットウォークを設けて犬と猫とはほどよい距離感に。玄関手前に脱走防止扉を付けることで、安心して出入りもできます。家族と動物、それぞれに居場所があるので居心地よく過ごせています」

見える部分と見せない部分には、あえてメリハリも。

「玄関や土間のスイッチはトグルスイッチにしたり、本棚や洗面下などは固定棚にするなど目につくところの見映えも大切にしています」

犬と猫、そして庭では鶏に囲まれながら、自然とともに生活を送る毎日。

「想いを詰め込んだ家で過ごすことで、心が満たされていることを感じます。小さい家は、決して不便ではないことを教えてくれました。動物たちとともに、日々の小さな豊かさをこれからも積み重ねていきます」

木下由美さんご家族

【間取り図】家族、動物、そして友人とみんなが集うフレンドリーな空間

間取り図

築3年、268㎡の敷地に69㎡のコンパクトな住まい。2人の息子はすでに独立しているので、夫婦と娘の個室だけを設けた2LDKに。「LDを広くとったので人を招きやすく、私や夫、娘それぞれの来客がわが家で『初めまして!』というシーンもよくあります」



LDK

勾配天井で開放感のある空間。

勾配天井で開放感のある空間。「無垢材の床にシナベニヤ張りの天井、壁はサンゴ漆喰にしています。建物自体の断熱性能を高め、軒を深くすることで、夏は日差しを遮り、冬は光を取り入れるように。南面の窓には日射取得型ガラスを採用し、太陽熱を効率よく取り込むことで、冬の昼間は無暖房でも暖かいほど快適です。土間から続く天井下のキャットステップ~キャットウォークは食器棚の上まで延ばし、梁には爪とぎ用に麻ロープを巻いています」

土間

土間は読書をしたり、動物たちがくつろいだりと、多目的に使われているエリア。

土間は読書をしたり、動物たちがくつろいだりと、多目的に使われているエリア。周囲への配慮から、薪ストーブは煙が隣家に流れにくい位置に設置。「暖を取るだけでなく、煮込み料理をしたり、薪を割ったり、空気を調整したり、火の勢いを整えたりと手間がかかることを逆に楽しんでいます。玄関手前のスチール製の白い格子戸は動物の脱走防止用として、インテリアになじむデザインにしています。この家では、場所ごとに必要な明るさを考え、土間には火の揺らぎを損なわない明かりを選びました」

BEDROOM

子ども部屋は勾配天井にすることで広がりを持たせ、壁紙はグレーベースのスタイリッシュな空間に。

子ども部屋は勾配天井にすることで広がりを持たせ、壁紙はグレーベースのスタイリッシュな空間に。「森と空だけが視界に入ってくるように、土地に対して建物全体を斜めに配置しました」

夫婦の寝室はおこもり感を出すために平天井で、窓は高い位置に小さめに。

夫婦の寝室はおこもり感を出すために平天井で、窓は高い位置に小さめに。「天井が低くて暗めの部屋も好きなので、LDKの開放感とはメリハリをつけて。ベッドは犬が登れるように低めのフレームを自作しています」

KITCHEN & DINING ROOM

キッチンはウッドワンのスイージーを採用。

キッチンはウッドワンのスイージーを採用。「外を眺めながら料理をしたり、くつろぐ動物を眺めながら食事したり。ここで過ごすひとときが至福です」

冷蔵庫横の隙間を生かした、キャスター付きの収納棚。

冷蔵庫横の隙間を生かした、キャスター付きの収納棚。「夫にこんな棚が欲しいと写真と簡単な図面を共有すると、廃材でうまく作ってくれました。調味料類を収納できてとても便利です」

「調理道具や紙類、家電など、見せたくないものはダイニング横の可動棚に収納」

「調理道具や紙類、家電など、見せたくないものはダイニング横の可動棚に収納」

「日常使いの食器はキッチン背面の引き出し棚に、お気に入りの作家ものはダイニングわきのキャビネットに飾っています」

「日常使いの食器はキッチン背面の引き出し棚に、お気に入りの作家ものはダイニングわきのキャビネットに飾っています」

キッチン奥にはパントリーを設置。

キッチン奥にはパントリーを設置。「保存食やキッチン家電、生活用品や猫の自動トイレまでたっぷり収納できます。奥には動物たちが小さなテラスへ、いつでも行き来できるドアを設けました」

COSY HOME IDEAS

玄関横には天井いっぱいまでシューズクロークを設置。

玄関横には天井いっぱいまでシューズクロークを設置。「ここで靴を脱ぎ、土間ははだしで過ごせるようにしています。照明は、真鍮とメイプルで作られたブラケット照明を選びました」

浴室とトイレへつながる洗面コーナーは、あえてドアを設けず、空間の広がりを大切に。

浴室とトイレへつながる洗面コーナーは、あえてドアを設けず、空間の広がりを大切に。「洗面台下はオープンの固定棚にして、かご収納を取り入れています」

娘の部屋は、動線と音への配慮を重視したレイアウトに。

娘の部屋は、動線と音への配慮を重視したレイアウトに。「左にクローゼット、右に本棚を配置し。隣の寝室とは場所を互い違いにしています。間にはさむことで空間が生まれ、生活音が伝わりにくいように工夫しています。私たちの寝室と娘の収納部分の上部を生かして、約4畳分の屋根裏収納を作り、出入口は娘の部屋側に取り付けています」

庭では夫が薪を割ったり、鶏が歩き回っていたり、奥では養蜂をするなど自然と共存した暮らしを満喫。

庭では夫が薪を割ったり、鶏が歩き回っていたり、奥では養蜂をするなど自然と共存した暮らしを満喫。「桜、モミジ、椿、キンモクセイなど四季折々の変化が感じられます」

毎朝、卵を産んでます!

審査員コメント

広い敷地にあえて小さい家を。暮らし方が考え尽くされた空間!

東端桐子さん

東端桐子さん

「必要最小限な空間で、ご家族の理想の暮らしを堪能されていると感心しました。たくさんのペットや薪ストーブにDIYなど、日々の生活の楽しさが伝わってきました」

「小さい家」大賞、審査員

東端桐子さん

東端桐子さん

建築家

住宅設計を中心に、敷地条件や周辺環境を丁寧に読み解き、心地よさを引き出す住まいを数多く手がける。「小さくても豊かに暮らす」住まいのあり方を追求し、限られた面積で開放感や快適さを生む設計に定評がある。
▶東端桐子さんのお宅取材はこちら!

(右から)建築家 東端桐子さん、整理収納アドバイザー 能登屋英里さん、LEE編集長 喜多佳子
(右)建築家・東端桐子さん、(中)整理収納アドバイザー・能登屋英里さん、(左)LEE編集長・喜多佳子

Staff Credit

撮影/宮濱祐美子 間取り図製作/前田優子 取材・原文/本誌編集部
こちらは2026年LEE3月号(2/6発売)「間取りと空間使いが決め手「LEE小さい家大賞」」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。

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