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間取りと空間使いが決め手「LEE小さい家大賞」

【マンション72㎡|4人暮らし】テーマは“開放感”!子どもの成長にあわせて2段階でリノベーション【LEE小さい家大賞 準グランプリ】

  • @homeLEE 私らしく建てる、心地よく暮らす

2026.02.10

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家族にとっての“必要十分な幸せ”が詰まっていました!

間取りと空間使いが決め手「LEE小さい家大賞」

「LEE小さい家大賞」準グランプリ
マンション72/㎡
藤田瑞枝さん
Index
  1. 間取りと空間使いが決め手「LEE小さい家大賞」
  2. 準グランプリ
  3. 【マンション72/㎡】“開放感のある家”をテーマに家族の成長に合わせて2段階でリノベーション
  4. 【間取り図】空間を有効に使ってLDKを最大限の広さに
  5. LIVING & DINING ROOM
  6. KITCHEN
  7. SONʼS ROOM
  8. DAUGHTERʼS ROOM
  9. COSY HOME IDEAS
  10. 審査員コメント
  11. あわせて読みたい

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小さい家大賞とは?

応募条件は、集合住宅(マンションなど)80m2 以下、戸建て90m2 以下として、’23年「LEEキッチン大賞」、’24年の「LEEリノベ大賞」に続くインテリア公募の第3弾として、’25年7~10月にWebとInstagram上で募集。総勢240件ものご応募が!

LEE小さい家大賞ロゴ

LEE小さい家大賞

準グランプリ

【マンション72/㎡】“開放感のある家”をテーマに家族の成長に合わせて2段階でリノベーション

藤田瑞枝さん

藤田瑞枝さん

家族構成 : 4人(妻、夫、14歳長男、9歳長女)
間取り : 2LDK+WIC
施工会社 : SMART ONE DESIGNとSTUDIO BAMBOO

建築やインテリアに関心が高く、石井佳苗さんの講座も受講したという藤田さん。自分の好きなテイストをうまく取り入れる秘訣を学んだことが、家づくりにとても役立ったとか。

藤田さんがマンションを購入し、フルリノベしたのは6年前のこと。

「物件選びの際は、通学の利便性を重視。長男が知的障害をともなう自閉症だということもあって、校区を限定して探し、やっと縁があったのが今の住まいです。面積は狭いものの、角部屋で眺めがいい点が気に入り、〝開放感のある家〟をテーマに家づくりをしました」

当初から、子どもの成長を考えて、段階を踏んでリノベすることを計画していたといいます。

「最初のリノベでは、玄関横の洋室以外をひと続きにした1LDKに。当時は子どもたちが幼かったので、目が行き届く空間で過ごすのが安心だったんですよね。それから5年後、娘が個室を欲しがったのを機に2度目のリノベを。事前に入れておいた下地に扉を付け、WICと洋室を新設しました」

出来上がったのは、〝リビングにそれぞれの居場所がある住まい〟。

「子ども部屋は約3畳。ベッドと収納だけの空間です。また、夫婦の寝室もありません。その代わり、リビングに夫婦と子どものデスクや一人掛けのソファを置き、パーソナルスペースを確保。食事のときはダイニングテーブルに集い、それ以外の時間は思い思いに過ごす——その距離感が心地いいんです。LDKは、フレキシブルに使える〝白い箱〟のイメージ。廊下や建具はミニマムに抑え、空間を最大限にとることで、自由に模様替えを楽しめる、余白のある暮らしを手に入れることができました」

玄関に入るとすぐキッチン、という間取りも斬新かつ秀逸です。

「玄関とキッチンに区切りを設けず、空間を広くとることを最優先。玄関には目隠しもありませんが、むしろ目に見える部分を片付ける習慣がついてよかったかも(笑)。小さな家はデメリットもあるけれど、だからこそ創意工夫して快適な空間を模索するおもしろさがあるな、と実感しています」

藤田瑞枝さんご家族

【間取り図】空間を有効に使ってLDKを最大限の広さに

間取り図

藤田家のマンションは築26年。元は3LDKだった間取りを、最初のリノベで1LDK、2度目のリノベで2LDK+WICに変更。玄関とキッチンのスペースを兼ねる、廊下を最小限にするなどの工夫で、LDKを広くとり、ゆとりのある空間に。



LIVING & DINING ROOM

掃き出し窓が2面にあり、光と風がたっぷり入るのが物件購入の決め手に。

掃き出し窓が2面にあり、光と風がたっぷり入るのが物件購入の決め手に。「この採光や眺望を生かせば、狭くても開放的な家づくりができそうだと思ったんです。抜け感を大切にするため、廊下やキッチンとの境目に扉は付けず家具も低いものに。施工に参加し、夫婦で無垢材の床にオイルを塗ったのもいい思い出。リビングでは家族で空間を共有しつつ、各々の時間を過ごしています」

上のリビングダイニングの手前は、夫のデスクと夫婦の就寝コーナーに。

上のリビングダイニングの手前は、夫のデスクと夫婦の就寝コーナーに。「寝るときは梁から吊り下げたカーテンで、ゆるやかに仕切っています」

KITCHEN

玄関と直結したキッチン。

玄関と直結したキッチン。「家づくりの資料を集めていたとき、建築家・東端桐子さんが手がけた、玄関横にバスタブがある家を見たのがヒントに。シンクの前側はリビングに続く廊下、後ろ側は洗面室と、キッチンカウンターで空間を区切っています」

キッチンは造作。

キッチンは造作。「コンロ下には、鍋類を乾かしながらしまえる、ステンレスの引き出しを。床材は、『この家の顔になる場所だから』とおすすめされた石のタイルを採用して大満足!」

イギリスのアンティークのキャビネットを食器棚に。

イギリスのアンティークのキャビネットを食器棚に。「棚板を増やして収納力をアップさせました」

SONʼS ROOM

キッチン横の長男の部屋は、3畳弱。
両側の壁には可動棚と有孔ボードを。

キッチン横の長男の部屋は、3畳弱。「ベッドがぎりぎり置ける程度の広さです。両側の壁には可動棚と有孔ボードを。この部屋の収納には、長男を育ててわかった特性をおおいに反映しているんです。複雑な行動が難しい長男にも、ワンアクションで物の出し入れができる仕組みに。結果、整理整頓が上手になり、部屋も『秘密基地みたい』と気に入ってくれているようです」

DAUGHTERʼS ROOM

長女の部屋は、家族の衣類をまとめて収納しているWICを抜けた先に。
可動棚を設置し、棚には洋服を掛けるポールも付けました。

長女の部屋は、家族の衣類をまとめて収納しているWICを抜けた先に。「こちらは3畳強。可動棚を設置し、棚には洋服を掛けるポールも付けました。玄関側からも開閉可能な大きめの収納スペースがあり、かさばるおもちゃなどはここへ。勉強道具は、リビングのデスクに置いています。WICとの境目は、通風をよくして圧迫感を減らすため、天井部分をあけ、引き戸を選択」

模様替えも楽しめる!

COSY HOME IDEAS

就寝コーナーの上には吊り棚が。

就寝コーナーの上には吊り棚が。「スケルトンにしたとき、大きな梁があるとわかり戸惑ったのですが、『裏側を収納にしよう』と発想を転換。大容量なのにリビング側からは見えないのが◎。アルバムや季節外れのふとんをしまっています」

玄関横にも有孔ボードを。その隣は、長女の部屋につながる収納スペース。

玄関横にも有孔ボードを。その隣は、長女の部屋につながる収納スペース。「玄関側は、夫の仕事道具などの置き場に。帰宅後すぐにしまえるのでスッキリ!」

2度目のリノベで、可動式の羽板を並べたルーバードアを採用。
洗面所、WIC、玄関収納にルーバードアを付けました。

2度目のリノベで、可動式の羽板を並べたルーバードアを採用。「最初のリノベで扉のないオープンな空間にしたものの、次第にごちゃごちゃ感が気になるように。そこで、洗面所、WIC、玄関収納にルーバードアを付けました。コストはかかったけれど、プライバシーを保ちながら光や風を取り込めて気に入っています」

家具や雑貨は、主にネットや蚤の市で選ぶそう。

家具や雑貨は、主にネットや蚤の市で選ぶそう。「育児などに悩んだときも、インテリアを楽しみ家族の心地いい空間を作ることでリフレッシュ。これからも家を大切に育てていきたいです」

審査員コメント

2つの子ども部屋へのアクセス方法がおもしろい間取り

東端桐子さん

東端桐子さん

玄関を開けるとキッチン、リビングにベッドという配置に共感

能登屋英里さん

能登屋英里さん

廊下はキッチン前だけ。すべてのスペースを有効活用!

編集長 喜多佳子

編集長 喜多佳子

「キッチン横に玄関、WICの先に子ども部屋がある独創的な作りで、間取りを見るのがおもしろかったです」(東端さん) 「キッチンとベッドの配置が、私の家と同じで共感。子ども部屋を〝秘密基地〞と呼んでいるところにも惹かれました」(能登屋さん) 「動線のためだけのスペースはほぼなく、それぞれの場所に役割がある。無駄のない空間の使い方が素晴らしいです」(喜多編集長)

「小さい家」大賞、審査員

(右から)建築家 東端桐子さん、整理収納アドバイザー 能登屋英里さん、LEE編集長 喜多佳子
(右)建築家・東端桐子さん、(中)整理収納アドバイザー・能登屋英里さん、(左)LEE編集長・喜多佳子

東端桐子さん

東端桐子さん

建築家

住宅設計を中心に、敷地条件や周辺環境を丁寧に読み解き、心地よさを引き出す住まいを数多く手がける。「小さくても豊かに暮らす」住まいのあり方を追求し、限られた面積で開放感や快適さを生む設計に定評がある。

能登屋英里さん

能登屋英里さん

整理収納アドバイザー

自らデザインしフルリノベした、築50年の52㎡(1LDK+WIC)マンションに夫・娘(小学生)と在住。前職のアパレルディスプレイで培ったバランス感覚と、整理収納のプロとしての知識で、実用×おしゃれな部屋づくりを提案。

編集長 喜多佳子

喜多佳子

LEE編集長

Staff Credit

撮影/メグミ 間取り図製作/前田優子 取材・原文/藤本幸授美 本誌編集部
こちらは2026年LEE3月号(2/6発売)「間取りと空間使いが決め手「LEE小さい家大賞」」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。

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