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引っ越しをするなら「有料特急」が止まる駅?2026年、『こちくら郊外』が住宅トレンドキーワードに

  • 松崎のり子

2026.01.27

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2026年の住宅トレンドのひとつ「こちくら郊外」

特急通勤イメージ

不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME’S」が、2026年のトレンドとして5つの注目トピックスを発表しました。その一つが、「こちくら郊外」です。その意味は、グリーン車や特急・新幹線利用で快適に通勤をしながら、「心地よい暮らし」を得られる郊外地域に住むことを指すのだそう

ご存じのように、東京都の住宅価格は上がる一方。東京23区の家賃を見ても、単身者用で平均11.9万円、ファミリー向けでは平均24.4万円と、給料の半分近くが家賃という人も少なくない状況です(数字はLIFULL HOME’Sマーケットレポートより)。とはいえ、ぎゅうぎゅうの満員電車を我慢して通勤するのは消耗が激しいし…という悩みの解決法として、都市部から距離はあっても特急・ライナーが止まる駅で物件探しをする人が増加しているといいます。

各鉄道会社は通勤時間帯の「特急・着席有料サービス」を導入しており、「座って帰りたい」という需要に応えています。たとえ特急料金や席料を払っても、都心に住む家賃と比べたらずっと安く済むケースもあるでしょう。

新幹線通勤の補助を出す自治体も!

特急通勤(京成スカイライナーで都内へ通勤)するイメージ

賃貸で問い合わせが増えているのが、例えば千葉県の京成船橋駅で、京成線「モーニングライナー」を利用すると上野・日暮里まで30分で到着します。また神奈川県の海老名駅は、小田急線「ロマンスカー(モーニングウェイ号)」なら新宿まで50分ほど。特急料金も500円程度が多く、それほど大きな負担ではありませんね。

マイホームの購入にも同様の傾向があり、都心部では1億円越えが当たり前になった中古マンションも、東京から離れるほど手ごろな物件が見つかります。

新幹線車内

しかも、新幹線通勤をする住民に対し、定期券の購入費用に補助を出す自治体も! 例えば、栃木県那須塩原市では月額最大1万円を最長5年間、埼玉県熊谷市では月額最大2万円を最長7年間の補助を行っています(令和7年度の例。転入者向けだったり年齢制限ありなど、自治体ごとに適用条件あり)。

LIFULL HOME’Sでは、「『座って快適に移動』ができ、かつ『広さ』『自然の豊かさ』『割安さ』といったメリットを享受できる『こちくら郊外』を選択することは、QOL(生活の質)と経済合理性を両立したい人にとっての主要な選択肢の一つになるでしょう」と解説しています。理想の暮らしに求めるものは人それぞれ異なりますが、快適に通勤しながら週末は自然に親しむという住まい方は、この先も増えてくるかもしれませんね。

松崎のり子 Noriko Matsuzaki

消費経済ジャーナリスト

消費経済ジャーナリスト。雑誌編集者として20年以上、貯まる家計・貯まらない家計を取材。「消費者にとって有意義で幸せなお金の使い方」をテーマに、各メディアで情報発信を行っている。

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