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【家事掃除グッズの2025年ベストバイ】年間150種類を試す藤原千秋さんが出会った「前提崩壊」優秀グッズBest5
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藤原千秋
2025.12.25
年間100〜150種類を試用、約四半世紀のライター歴で使った家事掃除グッズは(かなり少なく見積もって)1500種類以上。
そんな藤原千秋の2025年ベストバイ、今の時流を私なりに表すキーワードは「前提崩壊」!
LEEwebでご紹介するラインナップは、どこかキラリと未来世界を感じる品々になりました。
まだお使いでないグッズ、もし使う機会がありましたら、ぜひその「今」らしい効果を楽しんでくださいね。

品薄状態の注目商品がついに再入荷!
花王/クイックル 洗面ボウルクリーナー

浴室用洗剤はあった。キッチン用洗剤もあった。でも洗面所用…洗面ボウル用洗剤って・・・なかった?? なかった、なかったかも、え、びっくり!
「洗面ボウルクリーナー」、虚をつかれたような商品でした。
2025年まだ初頭のうちに登場するも、あまりの人気に半年の出荷停止のち、現在市場に復活しています。
その形状には驚きと納得しかなく。掃除道具としてのスポンジがついた本体に洗剤がドッキング、キャップを外し、ボウル内をくるくるなぞって水で流すだけなんです。つまり、手が汚れない!
それでいて歯磨きでついた水アカ、洗顔で残る皮脂汚れ、抜け毛、ホコリ、まとめてオフしてくれるんです。
忙しい朝や、夜の歯磨きついでに「思い出し掃除」ができる気楽さは、洗面所という場所との距離をぐっと縮めてくれました。
掃除は構えず、ついででいい——そんな価値観へのシフトを象徴する一本。洗面所が「頑張らなくてもきれいな場所」になる体験は、一度味わうと戻れません。
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日常の延長線上でワックスがけ!
リンレイ/つやピカワックスシート洗浄成分+

家事には「いつもの家事」と「特別な家事」があって、大掃除なんかはもう完全に「特別な家事」の範疇。
すごーく頑張って換気扇とか、網戸とかを外したりなんだりしてああのこうのしなければいけない……って思っている方が大半だと思います。
いわんや「ワックスがけ」なんて! 大きな家具を移動させて、掃除機かけて、床拭いて、一旦乾かして、それから二度塗り、三度塗りしなきゃとかなんて? 冗談じゃない!
特別中の特別な家事=ワックスがけ。でもそんなかたい思い込み、前提を壊してくれたのがこのシート。汚れを落としながら、同時にワックスがけまで完了するという発想が秀逸です。
シートは厚みがあり、フローリングワイパーに装着すると安定感も十分。皮脂汚れやベタつきをさっと拭き取り、乾いた後は自然でも確かなツヤッツヤ感が残ります。
「床をきれいにした!」という達成感と、「でも疲れていない!」という現実が両立するのが最大の魅力。年末の大掃除だけでなく、日常の延長線上に“床メンテナンス”を引き寄せてくれる、未来型の床掃除アイテムです。
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エプロンへの意識に革命が!
3coins / Kitinto クイックエプロン
実は主婦歴四半世紀以上にして、このエプロンに出会うまで私、エプロンってほとんど身につけたことがなかったんです。
「エプロン、しないよりしたほうがいいんだろうけど、なんとなく面倒臭いな…」「なんとなく、エプロンっていかにも家事の役割を背負わされている感じで、しっくりこないな…」。
あえて理由を言えば、こんな感じ。「なんとなく」。
そう「なんとなく嫌」。そのボンヤリした感情を、このクイックエプロンは超えてきました。もう、毎日愛用しています。いわば、個人的・革命。
よくある「頭からかぶって結ぶ」必要もなく、さっと腰に「はめる」だけで装着完了。家事の途中、洗い物だけ、ちょっと揚げ物、という「短時間・部分的な家事」にこれがぴったり!
撥水性もあり、水や汚れを弾いてくれるので実用性も十分。それでいて3COINSらしい軽快さと価格感が、うれしい。
エプロンを「家事のシンボル」から「気楽なただのガード」へと位置づけ直してくれ、結果的に家事のハードルも下げてくれたと思います。ささやかでも確かな前提崩壊アイテムです。
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優秀すぎる”使い捨て”
カインズ/厚手吸水マイクロファイバークロス BOX 10枚入

手触りは、ふあっふぁ。
気持ちいい。
それでいて水周りに持っていくと、水分を、汚れを、吸う! 吸う!
なにこれ! こんなに優秀なのに、使い捨て前提って、なにこれ!
このマイクロファイバークロスを初めて使った時の私の感想をそのまま書くと、こんな感じ。こんなマイクロファイバークロス、「初めて」でした。
「いいクロスは大切に使うもの」という思い込みを手放してくれた、このBOX入りクロス。びっくりするほど厚手で吸水性が高く、キッチンのほか、洗面所、窓、床と場所を選ばず活躍します。
それでいてティッシュボックスのような箱に10枚入り、使い捨てという気前の良さ。汚れたら洗って何度も使える丈夫さでありながら、場合によっては役目を惜しげなく終えていい——「捨てていい」この心理的な余裕が掃除の継続性を支えてくれます。
拭き跡も残りにくく、へたりにくい実力派。クロスを「管理する道具」から「使い倒す消耗品」へと再定義した点が、まさに2025年らしい一品です。
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気になる汚れを諦めない!
エステー/洗浄力 水のいらない スニーカークリーナー

スニーカーとの付き合い、子育てをしていると特に密です。
よちよち歩きの時代を経て動きの激しい学童期。部活に忙しい中高時代。大学生や社会人になっても通学にも履くし運動もしますよね。もちろん大人の私だって何足も持っているスニーカー。
ただ、これ、洗う? しょっちゅう洗うのは、ちょっと疲れるというか…無理っぽいというか、でも全く汚れないわけでもないし、手入れするといっても、何をどう?…うーん。
「スニーカー」に対しての微妙なケアの行き届かない感、密かに汚れを育てちゃっている感のある方って、案外、多いと思うんです。
そんな汚れたまま——かもしれないけど、そのまま履き続けてしまうスニーカーに対する、ほんのりした諦め感——を更新してくれるのが、このアイテム。
もこもこの泡を布につけてスニーカーを拭くだけで、表面についた黒ずみがすっきり。水洗い不要なので、お手入れの天気や時間も選びません。
お気に入りの白スニーカーをちょいちょいとケアできる感覚はちょっと新鮮で、靴との関係性そのものが変わる気がします。
帰宅後や外出前の数分でも見た目の清潔感を取り戻せるのは大きな価値。靴洗いの常識を足元から崩してくれる、頼れる一本です。
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進化し続けるグッズで、家事そうじも未来へ!

そりゃ、もちろん、どこもかしこも、ゆっくり、ていねい——にケアしながら暮らしていければすてきだなと思うんです、でも——。
そんな「でも」「でも」「だって」で固めた気持ちのお城を、ガラガラガラッといい意味で壊してくれる、そんなグッズと2025年はいくつも出会えた気がします。
ぜひ一度手に取って、この”未来世界”を、体感してみてくださいね!
LEE本誌や、LEEwebでも大活躍中の家事スペシャリスト、藤原千秋さん。早目に知っておくと安心な“おそうじ”の豆知識や実践テクを、季節先取りでお届けします。次回もお楽しみに!
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藤原千秋 Chiaki Fujiwara
住生活ジャーナリスト、ライター
掃除、暮らしまわりの記事を執筆。企業のアドバイザー、広告などにも携わる。3女の母。著監修書に『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)など多数。LEEweb「暮らしのヒント」でも育児や趣味のコラムを公開。

















