洋食やエスニックにも臆せず使って!
麻生要一郎さんの【和の「絵付け皿」の取り入れ方】「多用するなら色を統一すると取り入れやすい」
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麻生要一郎
2025.12.09
日常使いにも、お正月にも
食卓がこなれる「絵付け皿」のすすめ

一枚加えるだけで、とたんにテーブルに華やぎとツウな印象を与えてくれる、和の「絵付け皿」を楽しんでいる人が増加中。「組み合わせが難しそう」と思われがちですが、自由な発想で取り入れると、普段の食卓も格段にランクアップします!
What’s「絵付け皿」?
絵や模様を施した器のこと。素焼きした素地に絵を描く「染付け」や模様が描かれた紙を貼り付け転写させた「印判」ほか、技法はさまざま。骨董やヴィンテージから現代の作家ものまで、種類豊富です。
器上手な人の「絵付け皿」の使い方
絵付け皿を多用するなら色を統一すると取り入れやすい
料理家・文筆家 麻生要一郎さん
Scene
気の置けない仲間と、とんかつパーティ
いつもの茶色いおかずも“ご馳走”になる骨董の染付け


とんかつと言えば銘々に盛りつけることが多いですが、ある日どーんとひと皿に数枚盛ったら大好評。この日も長辺約38㎝の変形角皿の染付けに盛りつけ、テーブルの堂々主役に。銘々皿にした輪花皿とともに、養母から譲り受けた骨董だそう。きんぴらを盛った有田「福泉窯」の六角鉢、玉こんにゃくを盛った韓国の骨董、調味料入れの印判小皿など、藍の絵付け皿で統一感を持たせ、汁椀の赤やキャベツを盛った土っぽい陶器などをアクセントに。「藍の器は友人の実家にお呼ばれしたような安心感がありつつ、組み合わせ方で新鮮な表情も楽しめます」


和の絵付け皿も、料理のジャンルにとらわれずに使えば、可能性が広がる
今から数年前、縁あってとある老姉妹の養子に入ったというドラマティックな経歴を持つ麻生さん。銀座でお店を営み、食べることが大好きだったという姉妹から、趣きのある骨董の絵付け皿もたくさん引き継ぎました。
「多くは譲るなどして手放しましたが、手元に残した器は絵のタッチが大らかで、派手すぎないものばかり。『和食器だから和食』と縛られず、洋食やエスニックにも臆せず使います。例えば『ニューヨークのアーティストが染付けを使うなら?』なんて勝手に設定して(笑)、先入観なく器を活用できたらいいなと思っています」
Staff Credit
撮影/馬場わかな 取材・文/田中のり子
こちらは2026年LEE1・2月合併号(12/5発売)「食卓がこなれる「絵付け皿」のすすめ」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。
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