年末年始のおもてなしから一人晩酌まで
【和の「絵付け皿」のすすめ】食卓が格段にランクアップ!スタイリスト宇藤えみさんの素敵な使い方を拝見!
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宇藤えみ
2025.12.07
日常使いにも、お正月にも
食卓がこなれる「絵付け皿」のすすめ

一枚加えるだけで、とたんにテーブルに華やぎとツウな印象を与えてくれる、和の「絵付け皿」を楽しんでいる人が増加中。「組み合わせが難しそう」と思われがちですが、自由な発想で取り入れると、普段の食卓も格段にランクアップします!
What’s「絵付け皿」?
絵や模様を施した器のこと。素焼きした素地に絵を描く「染付け」や模様が描かれた紙を貼り付け転写させた「印判」ほか、技法はさまざま。骨董やヴィンテージから現代の作家ものまで、種類豊富です。
器上手な人の「絵付け皿」の使い方
時代や質感の違う器をミックスコーディネート
スタイリスト 宇藤えみさん
Scene
1
年末に、友人たちとごはん会
印象的な絵皿には、食材の色を生かしたシンプルな料理で


オンライン骨董店「Kotto Shop」で購入した色絵の大皿にのせた、豚と根菜のローストがメイン。いちじくのサラダを盛った焼締めスリップウエアの大皿は、山田洋次さんの作品。紫キャベツのサラダは、砥部焼の窯元「陶房遊」の輪花鉢に。「古今の磁器に陶器と、さまざまな器を合わせていますが、ベージュ・茶色など大きな面積を占める色を揃えるようにすると、テーブルにまとまりが。特に柄が印象的な器ほど、焼いたり混ぜたりしただけの、シンプルな料理を盛るようにしています」
Scene
2
子どもたちの毎日朝ごはん
多様な食材を受け止める藍の染付けを日常使い


8歳&4歳の子どもたちの食事も、大人と同じ器を使っている宇藤家。卵焼きを盛った須藤拓也さんの染付け長皿は、焼き魚や果物、ちょっとしたおかずなど、何をのせてもいい雰囲気にしてくれるお気に入りの一枚。「蝶々と唐草の繊細な柄も可愛いし、どうしても丸が多くなる食卓に変化が生まれます」。お漬け物を盛った飛騨高山「柳窯」のスリップウエアの小皿や柿を入れた青柳あづみさんの器など、個性的な風合いの器ともすんなりなじんでくれるそう。
Scene
3
まったりひとり晩酌
プリミティブな文様で小さなおつまみも特別な装い


子どもを寝かしつけた後、ほっとひと息つく晩酌時間は何よりの癒し。焼きエビを盛った小皿は、山田洋次さんのスリップウエア。エビのくるんとした形と白泥の曲線がリンクし、ささやかな一品もおしゃれな雰囲気に。「山田さんの焼締めのスリップウエアは、自由でのびのびとした絵柄が魅力。大皿から小皿まで、どんな料理も大らかに受け止めてくれるのがうれしいです」。壺内文太さんの再生ガラスのグラス、壺田太郎さんの小皿と一緒に村上圭一さんのお盆にまとめ、晩酌セットの出来上がり。
色のメリハリを意識してコーデすれば、華やかなお皿も取り入れやすく
繊細な絵付けが魅力の古伊万里や現代作家のスリップウエア、伝統的な民藝の器など……宇藤さんの絵付け皿は年代も素材・製法もバラバラですが、テーブル上では不思議としっくりなじんでいます。
「古伊万里など華やかな絵付け皿を使うときは、あえて現代の器や土っぽい質感の器を合わせるように。古いお皿もどこか軽やかな印象になって、普段使いにもぐっと取り入れやすくなる気がします」
絵付け皿を買うときは、手持ちの器との組み合わせが数パターン思い浮かぶものを選ぶそう。色が鮮やかすぎず、ほどよく余白があるものが使いやすいとのこと。
「ベースカラーとアクセントカラーを意識してメリハリをつけると、テーブルコーデがまとまります」
Staff Credit
撮影/大森忠明 取材・文/田中のり子
こちらは2026年LEE1・2月合併号(12/5発売)「食卓がこなれる「絵付け皿」のすすめ」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。
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