LEEメンバーにアンケートで聞きました!
「がん」経験者が、周りの人にしてもらってうれしかったこととは?【家族・友人・職場】体験談
2025.12.14
LEE世代の私たちが今、考えたい
仕事や子育てをしながら、「がん」とどう向き合う?

仕事に子育てに忙しいLEE世代が、もしも「がん」になったら……? 実際にがんを経験した人へのインタビューから、専門ドクターが答えるがんの不安と悩みQ&Aまで、今から知っておきたい情報がここに。
Story
LEEメンバーにアンケートで聞きました!
「がん」経験者が、周りの人にしてもらってうれしかったこと
治療や手術時のフォロー、声のかけ方・接し方、細かな気遣い……。身近な人が「がん」になったときのために、知っておきたい寄り添いの形。
家族が支えてくれた
●夫が病院の診察時いつも送迎してくれたり、一緒に診察室に入って話を聞いてくれてうれしかったです。(LEEメンバー バゲットさん)
●産後すぐにがんが発覚。生まれたばかりの子を家族に託して手術、入院しました。一般的に女性がかかりにくい部位のがんだったため、症例も情報も少ないことで予後の不安は大きかったですが、夫も両親・義両親も子育てに協力してくれました。子どものことが一番心配だったので、写真を送ってくれたのが本当に励みになりました。(LEEメンバー なみをさん)
●余命半年の宣告を受けて闘病中です。とにかくおなかが痛くてつらくて苦しいですが、弟が必要なものを用意してきてくれ、両親の心のケアをお願いできるのは心強いです。(LEEメンバー よこよこあおさん)
●乳がんと診断されたとき、娘中3、息子小4。息子は中学受験に向けて頑張り始めた時期で、夫は仕事が忙しかったのですが、上司に相談して塾の日は早く帰って送迎をしてくれました。夫が難しいときは塾友のママパパが助けてくれて、5年生以降は自分で電車に乗って行くようになり、すごく助かりました。体調が悪いときや将来への不安で心が折れそうになったときに、息子の頑張る姿にとても励まされました。抗がん剤治療で髪の毛が抜けていくとき、入浴中に子どもたちが背中についた抜け毛を取ってくれたりもしました。実家は県外ですが、母が駆けつけてくれて息子の塾の送迎や家事を手伝ってくれたりと、ありがたかったです。(LEEメンバー なかなか痩せない母さん)
●35歳でがんに罹患。抗がん剤治療で見た目が大きく変わってしまっても、家族が何も触れないでいてくれたのはうれしかったです。本人が一番気にしている部分なので、周囲の理解が何よりの励みでした。(LEEメンバー ももこさん)

友人が支えてくれた
●2020年に乳がん発覚。どれほど深刻な病状なのか、治療の道程は……何もわからずただ打ちのめされていましたが、手術までの2カ月の間に、家族や友人、職場の人など、どんどん積極的に周囲に伝えていきました。すると、多くの人からの思いもよらぬ励ましや「実は私も」という告白に勇気づけられ、新しい課題に立ち向かうアドレナリンが湧きました。コロナ禍の入院で面会もままならない中、友人はスイーツやリラクゼーショングッズなどこまめに差し入れを持って通ってくれました。夫はリモートメインで仕事しつつ、家事や子どもの世話を完璧にこなしてくれ、本当に感謝しています。もしものときは、今度は私がサポートする側に回りたい、といつも思っています。(LEEメンバー あどりあーなさん)
●手術のみで抗がん剤治療などはなかったのですが、術後は子どもの小学校のクラス委員さんがいろいろ気を使ってくださって、PTAだけでなくほかの係や手伝いなども、こちらが申告した以上に外してくれて助かりました。(LEEメンバー なむさん)
●本当は、がんになったことをだれにも言わずに、治ってから「実はこうだったんだよ! でもすっかり元気なんだ」と言いたかった私。そんな私の性分を察してくれた友人たちが、直接訪れるという手段以外でいろいろ気を使ってくれたことがうれしかったです。玄関先にそっとおいしい食べ物を置いていってくれたり、手紙をくれたり……。がん体験のある先輩は、近所に住んでいるのに、郵送で冷え対策グッズを送ってくれました。通院に車で往復2時間以上かかりましたが、夫が休めないときには友人が運転手をしてくれました。(LEEメンバー すみれさん)

職場や病院の人が支えてくれた
●初期の肺がんで即手術。患部の痛みが長く続いて家事をするのが大変でした。せきも続き仕事も大変でしたが、職場では時短勤務や休みを取らせてもらえたり、復帰後も重いものを持たせないよう配慮してくれて助かりました。(LEEメンバー プティさん)
●周囲にがん経験者の方が多くある程度のことはわかっていたので、自分の番がきてしまったときにはすぐ「標準治療を頑張ろう」という気持ちに。職場の同僚が温かく、ゆっくり待ってくれていたことがうれしかったです。(LEEメンバー こみみさん)
●手術はなんとか乗り越えましたが、婦人科手術で人工閉経になり、日常生活が送れないほど重い更年期症状のようなものが。術後2年以上たちますがいまだに元の生活に戻れていません。心にしみたのは鍼治療の先生の「ゆっくり乗り越えていきましょうね」という言葉。「お大事に」以上にうれしく、泣きました。(LEEメンバー JUNさん)
●治療中に副作用(特に皮膚に)が出たときに、担当医や皮膚科医師等から納得のいく説明がなかったのですが、看護師さんが痛みやつらさに寄り添って考えてくれました。また、放射線治療の悩みや疑問に、「がん患者として」ではなく「人として」正面から私と向き合ってくださったのは放射線科の医師で、その方にも助けてもらったと思っています。(LEEメンバー がーこさん)

Staff Credit
イラストレーション/喜田なつみ 取材・文/遊佐信子
こちらは2025年LEE12月号(11/7発売)「仕事や子育てをしながら、「がん」とどう向き合う?」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。
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