セレクトショップ「プラージュ」のコンセプターを務めるほか、SNSで発信する私服や、暮らしぶりも人気を集めている辺見えみりさん。そんな辺見さんと考える、トレンドアイテムの季節連載が、LEE4月号よりスタートしました。

「現在40歳の私。これくらいの年齢って、流行っているものに飛びつきたくはない、けれど時代遅れとは思われたくない――トレンドと自分のスタイルのどこで折り合いをつけるか、ちょっと難しさを感じる時期ですよね」

着る服をアップデートしないとズレが生じる･･･とはいえ、流行アイテムのすべてが今の自分に合うわけじゃない。ライフスタイルや体型と照らし合わせ、ちょっと冒険もしつつ、コーディネートを楽しむには、取捨選択が肝心です。

「おしゃれを決めるのは鏡の前での最後の微調整がすべてだと思っているので、女らしいスタイルは好きだけれど、旬アイテム自体に女らしいデザインは求めません。むしろ、手持ちのフェミニンな色やデザインの服とどう合わせられるかを重視して買い足すことが多いかな」

そこでこの春選んだのは、ウエストマークのパンツ。春夏コーデはボトム中心というえみりさんの、きれいめなカラーコーデにも注目です！

→ えみりさんセレクトの旬パンツ4本はこちらをチェック

Emiri’s eye
着映えニットにはシンプルな白をかけ合わせて

「ニットのインパクトを抑えるため、インはミニマルなアイテムでつないで。白のシンプルパンツはこんなときも大重宝」

ニットジャケット￥29000（プラージュ）・トップス￥11000（ミルコ）／プラージュ 代官山店　ピアス／エミックエティック　バッグ／セリーヌ　靴／パコポベダ

Emiri’s eye
メンズっぽいカラーリングで時にはクールに

「カーキ寄りのグレーのアウターが、パンツの色とマッチしてメンズライクな印象に。ラフにはおれてシワになりにくいタフタ素材のアウターは、季節の変わり目に重宝」

カットソー／ハイク　コート／プラージュ　ピアス／レイチェル コーミー　バッグ／ジル サンダー　靴／ペリーコ

Emiri’s eye
ブラウンで芯のある女性らしさを強調

「ボーダーシャツもブラウンのスエードコートを肩かけするだけで、ぐっと上質な印象。白パンツと靴の色で足元を明るくすればフレッシュに」

コート／アルマローザファー　カットソー／プラージュ　ピアス／レイチェル コーミー　バッグ／ルイ・ヴィトン　靴／ジャンビト ロッシ

Emiri’s eye
ジレで甘いドットの分量を控えめに調節

「ドットのセットアップは上下で着るとワンピースのように見え、華やかな席にも使えます。この日はきりっとしたキャメルのジレを加え、きちんと感を意識して」

ブラウス／プラージュ　ジレ／ユナイテッドアローズ　イヤリング／エスティー キャット　バッグ／セリーヌ　靴／ポルセリ

Emiri’s eye
デニムのラインがゆるい分小物は女っぽくスパイシーに。朱赤は今年、気になる色！

「太めラインのリメイクデニムが野暮ったい印象にならないよう、パイソンパンプスや、スエードクラッチなどシャープな小物を加えてスタイリッシュに。赤ニットは数点持っていますが、この春はオレンジがかった朱赤が私の中でヒット。最愛カラーのベージュとも相性がいいんです。デコルテや手首がのぞく女っぽいデザインを選び、リップやネイルにも赤をきかせれば、可愛げのあるデニムスタイルが思いのまま」

「“私らしさ”に縛られると、トレンドを真っ向からはじいてしまうことも。まずは取り入れること前提で、どう自分に寄せていくのか？―――そんな目線を持って、旬のアイテムにチャレンジしていきたいこの頃です。今後の連載もお楽しみに！」（辺見さん）

撮影／YUJI TAKEUCHI（BALLPARK）　今給黎香里　ヘア／hiro TSUKUI（Perle management）　メイク／佐々木貞江　スタイリング協力／斉藤くみ　取材・原文／栗田瑞穂　
※商品の価格は本体価格（税抜き：2017年3/7発売LEE4月号現在）で表示しています。
※掲載商品は私物が多く、現在購入できないものも含まれています。プライスのない商品の各ショップへのお問い合わせはご遠慮ください。
詳しくは2017年3/7発売LEE4月号に掲載しています。　[最新号] 試し読み・定期購読はこちら