忙しい日々、ちょっと立ち止まって心の旅へ
今、大人の“絵本界隈”がアツい!

絵本は子どもに読み聞かせるもの——そう思っていませんか? 優しいストーリーと温かい絵が疲れた心をそっとほどいてくれる……そんな〝絵本の力〞に癒される大人が、今増えているんです!
大切なことを思い出させてくれるから
言葉のプロが選ぶ、大人にこそ読んでほしい絵本
日々、言葉の世界に触れている大人は、どんな絵本に親しんでいる? 脚本家の吉田恵里香さん、絵本創作でも活躍中の浜島直子さん、モデルのKIKIさん、「桃山商事」の清田隆之さんに、おすすめの絵本を聞きました!
好きなように深読みして解釈できる余白がある

KIKIさん
モデル
1978年生まれ。モデル、女優、写真家。エッセイやコラム、書評などの執筆も行い、さまざまなフィールドで活躍中。著書にフォトエッセイ『美しい山を旅して』(平凡社)等。
悩みやモヤモヤを刺激しすぎない曖昧さがいい
絵本の曖昧さに心惹かれるというKIKIさんは、深読みするのが好きだそう。
「子どもは物語をそのまま受け取って楽しみますが、大人は知識や経験によって、読み方を変えられます。お話を自分に近づけることも、俯瞰して楽しむことも、学びや真理を見つけることもできますよね。絵本は言葉が少ない分、自分の解釈をはさむ余白がある。その深読みがおもしろいんです。大人と子どもでは受け取り方が大きく違う作品もありますね。やなせたかしさんの『やさしいライオン』という絵本はまさにそう。大人が読むとほっこり温かく、ラストはじんわりと悲しく、その余韻に浸れる作品です。世にあふれる言葉に疲れたときには、あえて深読みはせず、ぼんやりと読むのもおすすめ。絵本の表現は余白があって曖昧なので、悩みやモヤモヤが強く刺激されないのがいいんです。私は、悩んでいる友人にかけてあげる言葉が見つからないときには、代わりに絵本をプレゼントすることもあります。わかりやすい言葉で伝えることもいいけれど、絵本は受け取る人に自由に解釈してもらえるのがいいなと思います」
絵本は楽しいだけじゃないんです
KIKIさんのおすすめ絵本
読みながら泣きそうになることも…
『やさしいライオン』

「お母さんのいないライオンを犬が育てるというお話で、母親の自分と犬を重ねてジーンときます。子どもに読み聞かせながら涙があふれてきてしまうタイプの絵本です」
色の美しさに心動かされる
『ルリユールおじさん』

「いせひでこさんの絵が好きで買い集めています。水彩の美しさが魅力。表紙に枯れた木を描く、その切り取りのセンスもすごくいい。仕事にまつわる名ゼリフも、大人にしみます」
Staff Credit
撮影/HAL KUZUYA 取材・文/東 美希
こちらは2025年LEE12月号(11/7発売)「今、大人の“絵本界隈”がアツい!」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。
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