年末年始の忙しい時にも、ぜひお試しを!
イライラ、モヤモヤに「セルフタッチ」が効果的!副交感神経のスイッチがONに【不調に効くゆるめる技術】
2025.12.22
心と体の“ガチガチ”が不調のもと
「ゆるめる技術」で自律神経はととのいます!

いつも疲れている、動悸がしたり息苦しい、おなかの調子もよくない……。忙しさやストレスで心身の調子を崩しやすいのは自律神経の乱れが原因かも。張り詰めてガチガチになった心と体を意識的に〝ゆるめる〞ことで、毎日がもっと軽やかに!LEE100人隊による1週間お試しレポートも!
ゆるめる技術
イライラ、モヤモヤには「セルフタッチ」が効果的!
「手当て」という言葉があるように、肌に手を当てたりさすったりすることで副交感神経のスイッチがONに。癒しが得られて心の安定に◎。

教えてくれたのは
山口 創さん
Yamaguchi Hajime
桜美林大学リベラルアーツ学群教授。健康心理学、身体接触、非言語コミュニケーションなど専門。「触れる」ことをテーマに20年以上研究を続ける。著書多数。
優しいタッチで、リラックスや幸せを感じるホルモンが分泌
「私たちは腕や胸などに優しく触れられるとその刺激が脳に伝わり、オキシトシンというホルモンが分泌されて、不安がやわらいだり穏やかな幸せを感じます。また、頬などにリズミカルな刺激を受けた場合も、爽やかな幸福を感じるセロトニンというホルモンが出ます。いずれも副交感神経を優位にして、リラックスをもたらす作用が。誰かほかの人の手で触れられるほうがより効果は高いのですが、本能的に警戒感を抱いたり手間をかけさせることへの遠慮からリラックスしづらい場合も。その点、自分で自分に触れるのは遠慮も不安もないため、万人におすすめです」
まとめ
⚫ 腕や胸に触れると、不安をやわらげるオキシトシンが分泌される
⚫ 頬に触れると、爽やかな幸福感を感じるセロトニンが分泌される
⚫ 自分で自分を触るほうが遠慮や不安を抱きにくい
心を落ち着かせるバタフライハグ

左右交互に胸をトントン
両手を胸の前で交差し、指先を鎖骨の下に当てる。左右交互に1回ずつ、胸をトントンと軽く叩く(1秒間に1セットを数回)。特に嫌なことやショックなことがあった直後にやると、心を落ち着ける効果が高い。
腕のセルフタッチ

手のひらを密着させて腕の外側をさする
腕の外側を上から下(腕の根元から手首)まで、5秒間で到達するくらいのペースで左右数回なでる。手のひらを腕に密着させると◎。
顔のセルフタッチ

両側の頬をトントン
指の腹を頬に当て、左右交互に1回ずつ、軽く叩くようにタッピング(1秒間に1セットを数回)。あくびが出たらゆるんできた証拠。
自律神経をゆるめる効果のほどは!?
LEE100人隊が「ゆるめる」技術を試してみました!
家事に育児に仕事に、慌ただしい毎日を送る読者の4人が「呼吸法」「セルフタッチ」「腸もみ」「簡単ストレッチ」の4つのメソッドを1週間お試し!
ゆるめる技術「セルフタッチ」にトライ!
「セルフタッチ」で心がほぐれるのを実感

No.001 ミミさん
ミミさんの悩み…
「夫や家族からの指摘を『非難』と受け止めてしまったり、少しのことでイライラしたり気持ちが沈んだり。プレ更年期の影響もあるかも知れないと思っていますが、40代に入ってから気持ちの揺らぎが更に顕著に。何でもないときに動悸がするようにもなって、このまま倒れてしまうのでは?と不安になることも」
⬇︎
ゆるめる技術を試してみたら…
力が入っている自分を俯瞰して見られるように
「バタフライハグは腕を組む延長上でできるので、心が硬くなっているなと感じたら、場所を選ばずにできるのがよかった! 腕の外側をなでるのは、朝晩のシートマスク後の残りで保湿も兼ねて。ゆっくりと呼吸を意識しながら行うと、体の力が抜けて心もほぐれるのが自覚できました。忙しさや自分の揺らぎなどから、つい力が入ったまま過ごしがちですが、簡単な動作でさまざまなタイミングでゆるめられるので、習慣にしたいです」


Staff Credit
イラストレーション/せかち 取材・文/遊佐信子
こちらは2025年LEE11月号(10/7発売)「「ゆるめる技術」で自律神経はととのいます!」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。
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