物価高な今だからこそ、見直しが肝心「家計の総決算」で来年はもっと貯まる!
「年に1度の家計の総決算」で来年はもっと貯まる!7年間で1700万円貯めたあおさんのメソッドに注目
2025.11.11 更新日:2025.11.21
物価高な今だからこそ、見直しが肝心
「家計の総決算」で来年はもっと貯まる!

物価高の影響を大きく感じる昨今、節約にも限界があるし、毎日家計簿を続けるのは至難の業……この状況をどう乗り越えたらいいの? そこで注目したいのが「家計の総決算」。年末年始に1年間の家計や資産全体を俯瞰してみれば、来年の貯まりどころ、増やしどころが見えてくるはず!
2025年はお金の不安を感じた年でした!
食費の予算を見直さないと家計が厳しい…。
LEE100人隊No.040 きなさん
塾代がアップして教育費の割合が増えたけれど、代わりに削れるところがない…。
LEE100人隊No.010 アイコさん
食品の値上がりが激しい! 今後子どもの成長とともに食費の上昇が心配。
LEE100人隊No.045 CHIHARUさん
ランチ代が一気に高くなり外食を控えるように。
LEE100人隊No.033 ゆかりんごさん
食品のほか、日用品や水道光熱費、教育費などさまざまな値上がりに嘆く声が多数。お金をどうやりくりしたらよいか不安が高まっています。
家計管理がスゴイと話題の読者!
7年間で1700万円貯めたLEE100人隊No.052 あおさん

あおさんの記事の中で注目を集めたのが「年に1回、家計の総決算をする」メソッド
LEE100人隊あおさんの家計管理法についての特集で、特に反響があったのが「家計の総決算」。毎年1年分の支出を振り返り、それを翌年につなげて貯蓄を増やしていることに読者から関心が寄せられました。「わが家の収支を1年単位で考えたことがなかった」「1年間の自分のお金を知るのは怖いけれど、興味がある」「モチベーションにつながりそうなので、ぜひやってみたい」「年1回の総決算で貯蓄を増やせるなら試したい」といった声が。
あおさんが実感
「家計の総決算」をすると、こんないいことが!

物価高について客観的に考えられる
買い物のたびにモノの値段が上がったと感じる昨今。具体的に自分の家計にどれだけ影響があるのかを数字で確認できる。「実際のわが家の支出傾向を見れば冷静に対策を考えられるので、物価高に対して焦らずに済みます」
普段は細かい金額に一喜一憂しなくていい
日々お金を使いすぎているかなと悩んだり、投資でお金がどれだけ増減しているかをチェックしたりと、こまめに気にすることはストレスに。「1年に1回の総決算でまとめて把握すれば、日々の気持ちが楽になります」
満足のいく使い方ができたか、家族で確認できる
1年で何にお金を使ったかを家族みんなで振り返るいい機会に。「支出が多いからNGではなく、『これは高かったけれど、楽しかったからいいお金の使い方だったよね』と振り返ると、有意義なお金の使い方を考える機会に」
毎年データが増えることで、翌年の目標を作りやすくなる
定点観測的に毎年総決算を行うことで、1年前、2年前などと比較ができるのもメリット。「過去のデータから、翌年の支出や投資についてじっくり考えることができ、わが家にぴったりの予算・貯蓄目標を立てられます」
2025年あおさん家のリアル総決算
では、総決算は具体的にどうやって進めているの? 2025年秋時点での様子で教えてもらいました!


2025 / あお家の支出(秋時点)
生活費が1~2割上がり物価高の影響を痛感……
世の中の物価高の影響を受けた実感があるのはもちろんのこと、長男が中学2年生になり、教育費やお小遣いもアップ。「金額で見ると明らかに2024年から増えていて、この流れを見ると来年はもっと増えそうだと感じます」
\ 月1.3倍増!/
食費
物価高がダイレクトに! ふるさと納税にも影響が
「昨年の総決算で食費が上がっていたため、食費の予算を月1万円上げたものの、今年はすでに毎月5000円ほどオーバー。ふるさと納税の返礼品のお米も寄付額が上がり、家計を圧迫」
\ 1.5倍に /
子ども交際費等
子どもの成長に伴う支出増も大きい
「長男が中学生になり、友達との交友関係が広がり、物価も上がってきたことからお小遣いもアップ。部活で遠征に行く際の交通費や外食費も激増。さらにiPhoneの買い替えが大きな支出に」
\ 月6000円増!/
マンション修繕積立金
資材や人件費の高騰でここにも余波が!
「持ち家マンションの修繕積立金の見直しがあり、建築の資材や人件費が上がったため予定より値上げするという通告が。なんと月6000円増に! 物価高の影響がこんなところにも……」
\ 月1万円増!/
家族のレジャー費
家族で休日に使うお金もじわじわと上昇中
「外出頻度は昨年から変わらないものの、子どもの成長に合わせて食べる量が増え、外食費が増加。お出かけ先も近所の公園よりカフェに行ったりスポーツ観戦したりと変わり、支出がかさむように」

2026 / 1月(予定)
どの費目に1カ月あたりでいくら使ったか平均額を出して、今後の予算立ての参考に
1月の余裕がある週末に、2025年1年間の費目ごとの支出合計額を計算。「それを12カ月で割り、1カ月あたりの平均支出を確認。物価高の影響が顕著な食費に加えて、長男の学費以外にかかる支出が多いことが明らかに。ですが、ここは削れないと割り切り、旅費の一部を抑えるなど調整を検討します」

2025 / あお家の資産(秋時点)
預貯金はあまり増えないものの株高の恩恵で全体的な資産はUP
預貯金や投資性商品など、資産がどれくらいになっているかをチェック。「投資性商品は増減があるので、毎年同じタイミングで確認すると把握しやすいです。2025年は米国株も日本株も上がり、その影響で資産が増えてうれしい」
何かあっても投資分を取り崩さずに済む分の預貯金は死守しています
預貯金
「自動積立預金をしているものの、食費やお出かけ費に加え、iPhone端末の購入など高額な出費もあったため、微増程度に」
個別株
「数年前に買った日本株のいくつかが増え、当時の2倍になったものも。特に飲食やエネルギー系の企業の株価が好調」
投資信託をメインに分散投資。増減はあるけど増えるとうれしい!
NISA
「“オールカントリー”を中心に投資信託を保有中。最近の米国株の上昇に連動して投資信託も順調に増え、プラス約120万円に」
毎月の積立額は少額だけど、老後に向けても着実に準備中です
iDeCo
「米国株と先進国株の投資信託に、半分ずつ積立投資中。好調な米国株の恩恵を受けて、昨年に比べて1.2倍ほどアップ」
保険
「ドル建ての貯蓄型保険を保有中。以前に比べると2025年は円安かつ高金利のおかげもあって、順調に増え続けています」

2026 / 1月(予定)
国内株が好調で資産総額はアップ! 数字で見るとモチベーションも上がります
資産の種類によって値動きが異なるので、資産全体の評価額をまとめて把握する機会に。「投資をすると資産が減ることもありますが、毎年総決算をしながら長い目で見てみると、順調にアップ。投資のやる気が続きます!」

2026 / 2~3月(予定)
次の旅行は? 貯蓄はどうする?と費目ごとの予算と貯蓄目標を設定
総決算をもとに家族で相談する期間を設け、4月から新たな家計管理が始まるあおさん家。「中学生の子どもがいると避けられない出費が多いため、次年度は貯蓄率を現在の3割から2割に減らすことを検討中。また、日用品のセール情報、通信費や光熱費のお得キャンペーンなど、この時期に節約ポイントをリサーチします」

2026 / 4月(予定)
家族のスケジュールが出たら各予定の出費を想定し予算を決定
仕事や学校などの行事予定や、習い事の月謝や塾代が確定したら、それに合わせて具体的に予算を確定。「新予算とのバランスで積立投資額を見直し。家族旅行も決めて、早割チケットを狙います。年間のお金の動きが想定できると、次の総決算も楽しみになります」

Staff Credit
イラストレーション/カラシソエル 取材・文/西山美紀
こちらは2025年LEE12月号(11/7発売)「物価高な今だからこそ、見直しが肝心「家計の総決算」で来年はもっと貯まる!」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。
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