大掃除の代わりに、始めてみませんか?
心まで一掃! 福を招く「拭く活」

シンプルな拭き掃除で空間と心を整える「拭く活」が、いま話題。どこからどう始めればいい? 福がやってくるって本当? 大掃除が気になり始めるこの季節、提唱者や実践者の声をヒントに取り組んで、気持ちよく2026年を迎えましょう!
「拭く活」って?
Instagramなどで暮らしの発信を行う、84kichiさんが考案した、拭き掃除によって空間と心を整える活動。毎朝、ふきん1枚を手に、家中を静かに拭いていく84kichiさんのSNS投稿が広まり、LEE周辺でも取り入れ始める人が増えています!


提唱者
84kichiさん
ヤスキチ
ヘアサロン経営、整理収納アドバイザー
福岡県で夫婦二人暮らし。Instagramを中心に発信を行う。スッキリ整った空間での暮らしの写真や動画が人気に。’23年から「拭く活」の投稿で注目を集める。12月12日、初の著書『拭く活〜福を呼ぶ拭き掃除〜』(主婦と生活社)を発売予定。
フォロワー約9.5万人
Instagramで話題!

初の著書も発売に!

とにかく拭き始めればOK。大切なのは継続すること!
早朝、流れるような動きで黙々と家中を拭いていく、「拭く活」の投稿に、思わず目を留めたことのある人もいるのでは? その提唱者は、84kichiさん。「暮らしを整えて穏やかに」をテーマとする発信で、人気を集めています。
「学生時代からインテリアに興味はあったものの、自分の暮らしについて考え始めたのは結婚後。といっても、当初は夫婦で家具や雑貨を持ち寄った家に住んでいたので、おしゃれとは言えない状態(笑)。ものも多く、特に洋服は収まりきらないほどでした。 ’15年頃にミニマリストになろうと思い立ち、ものを減らしていく様子をインスタグラムに投稿し始めたんです。家は片付いたんですが……今度は殺風景な空間に“なんで捨てたんだっけ?”と寂しさを感じて。意味あるもの選びをしようと、『好きなら手元に、どちらでもいいなら手放す』とシンプル思考を心がけるように」
’18年に、リノベした現在のマンションへ。大切なものに囲まれた、余白のある空間を手に入れました。ここで本格化したのが、拭き掃除!
「ものが減った頃から自然と拭き掃除をしたい気分になり、徐々に頻度がアップ。 ’23年に、拭くことで福が来たらいいな、という思いから、〝拭く〟と〝福〟をかけた『拭く活』を発信しました。最初はこれ、ただの言葉遊びのつもりだったんですよ。僕にとって『拭く活』は、心地よく暮らすための手段のひとつ。軽い気持ちで日常を紹介しただけだから、昨年リールが広がっていったときはびっくりしましたね」
今では、毎朝約15分間、毎晩約10分間の「拭く活」が習慣に。
「朝はふきんで家中の棚や家具を、夜は使い捨てシートで床を拭いています。よく“『拭く活』で福は来ましたか?”と聞かれるんですが、僕としては、第一に家がキレイになって、穏やかに過ごせるようになったことがうれしい。続けるうちに、心が整ってきたような気もします。そして、いちばんのご褒美は、人との縁。『拭く活』を試してくれた方から、“ラッキーなことがありました!”と言っていただくこともあるけれど、それが『拭く活』の効果かどうかは、正直わからない(笑)。でも、自分が好きでやっていることで、誰かの背中を押すことができたんだとしたら、よかったな、と感じています」
これから「拭く活」をするなら、何がポイントになるでしょうか?
「僕が意識しているのは、できるだけ丁寧に拭くことだけ。拭き掃除って、お金も技術もいらない、誰もがやったことのある方法だと思うんです。だから難しく考えず、とにかく目の前にあるものから拭き始めればOK! 大切なのは、継続すること。動き続けていれば、必ず結果はついてくる。大掃除もしなくて済むようになりますよ!」
84kichiさんは
「拭く活」でこんな福が来た!
家がキレイになった
「まずは、家がキレイになったこと自体が〝福〞なんじゃないかな、と。毎日『拭く活』をしていると、汚れがたまらないので、サッと拭くだけで清潔な状態をキープできる。それはやっぱり気持ちいいですね」
心が整い、左右されにくくなった
「『拭く活』を続けることで、日々小さな達成感を味わえるようになり、自信や余裕が生まれてきたような気がします。心が整って、余計な情報に左右されなくなり、自分の本当の気持ちに目を向けられるように」
人との縁ができた
「僕としては、人との縁ができたことがいちばんうれしいんです。『拭く活』を知ってくださった方とSNSやイベントでつながれたり、雑誌掲載や書籍出版のお話をいただいたり。思いがけないご褒美がありました」

84kichiさんのライフヒストリーと「幸"拭く"度」
シンプルな暮らしを発信する84kichiさんの、これまでの転機や変化とは? 約15年間を、ご自身の満足度とともに振り返ってもらいました!

●2011 結婚
ものが多く、クローゼットも洋服でいっぱい
●2015 「捨て活」にハマる
Instagramスタート。ものを減らす様子を発信し始める
●2016 脱ミニマリスト
部屋を見て寂しい気持ちに。目的なく捨てていたことに気づく
ものが減り、拭き掃除を始める
●シンプルな暮らしを目指す
不要なものはそぎ落とし、好きなものを長く愛用するように
●2018 現在の家に引っ越す
マンションを購入してリノベーション
拭き掃除の頻度が2日に1回ほどにアップ
●2023 「拭く活」を発案する
Instagramのモーニングルーティン投稿で「拭く活」を紹介
言葉遊びのつもりで“福を招く「拭く活」”と投稿
●2024 「拭く活」投稿が300万回再生超え。突然バズる!
●2025 イベントやメディアへの出演が急増
初の著書を出版
書籍出版のほか、暮らしのイベントなどにも出演
昨年の秋から実践!
深尾双葉さんは84kichiさんメソッドで、継続1年!
シンプルでお金もかからず完結する、一生ものの掃除方法!
「『拭く活』を始めたのは、昨年の秋。Instagramで相互フォローしていた、84kichiさんのリールを見たのがきっかけでした。以前は資格講座で学んだ方法で掃除していたんですが、細かくスケジュールを決めて進めるのが自分には合っていなかったようで……。『拭く活』を続けてみると、シンプルでお金もかからず、拭くだけで完結する──『これが掃除の基本だな』と気づいたんです。
最近は毎朝5時半〜7時に1日の家事をしていて、そのうち拭き掃除をするのは20〜30分。私は、特に計画を立てず、思いのままに目についた場所を拭いています。道具も、基本的にはぬるま湯とウエスだけ。1日2枚のウエスを手にあちこちを回り、最後にベランダや玄関の三和土を拭いて捨てるように。ほかの掃除道具や洗剤は使わなくなり、少しずつ手放しました。『拭く活』をすると、やっぱり空気がキレイになるんですよね。掃除にはノータッチの夫もその違いに気づくくらい(笑)。それに、目の前のものを拭いていると、無心になれて、感覚が研ぎ澄まされたり気づきが生まれたりするんです。朝のうちにそのすがすがしさを味わい、前向きな気持ちになれることが、私にとっての〝福〞なのかもしれません。
これから始められる方も、まずはハードルを低く設定して、気になるところを無理のない程度に拭いてみるといいんじゃないでしょうか。拭き掃除は、自分の体を使って行う、一生ものの掃除方法。私も、おばあちゃんになっても足腰を鍛えながら続けていきたいと思っています」

使い古したふきんやシーツを切ってウエスにし、瓶に収納。

バケツに入れたぬるま湯でウエスをぬらして絞り、「拭く活」開始。途中で何度かすすぎながら進めるそう。夏には、爽快感を求めてハッカ油を含ませるなどのアレンジも。

拭き終わった後は、リビングで好きなお香をたいて、心地よい朝の時間を堪能。
Staff Credit
撮影/大森今日子 イラストレーション/84kichi 取材・文/藤本幸授美 本誌編集部
こちらは2025年LEE12月号(11/7発売)「心まで一掃! 福を招く「拭く活」」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。
LIFEの新着記事
-
うる艶髪をかなえるパナソニックのシャワーヘッド「ファインベール」を試してみました
2025.12.05
-
【2026年度 LEE100人隊】新トップブロガー(TB)はこの14人!本人コメントを、人気ブログの写真とともにお届け
2025.12.05
-
LEE読者ファンクラブ結成! 「パナソニックのドラム式洗濯乾燥機」
2025.12.05
-
幸せをよぶ花のカレンダーと、「マッキントッシュ フィロソフィー」BIGトートが付録!LEE1・2月号本日発売!【編集長が見どころをご紹介・2026】
2025.12.05
-
【12月11日開業】「星野リゾート リゾナーレ下関」は関門海峡を臨むロケーションに子どもと楽しめるプールも!
2025.12.05
この記事へのコメント( 0 )
※ コメントにはメンバー登録が必要です。

















