【花組・聖乃あすかさん】タカラモノは「18歳で虹の橋を渡った、大切な愛犬」【宝塚スターインタビュー】

宝塚歌劇団男役スターが登場する人気連載の第3弾、「スターのタカラモノ —輝くタカラジェンヌにインタビュー」がスタート！

LEE2025年12月号にインタビュー（P.136〜・カラー4ページ）が掲載されている宝塚歌劇団花組・聖乃あすかさん。LEEwebでは本誌未公開の写真＆未収録コメントをお届けします！

2014年、宝塚歌劇団に入団。花組に配属される。3度の新人公演主演、2度のバウホール公演主演、そして初の東上公演主演を経験。作品を重ねるごとに美しく妖艶に、かつ大人の魅力を身につけて輝きを増している男役スター。

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聖乃あすかさんのタカラモノ

18歳で虹の橋を渡った、大切な愛犬

Asuka Seino

いただいた物、いただいた言葉、大切なものはたくさんあるのですが……。「宝物」と聞いて真っ先に思い浮かんだのは、今年の３月、博多座公演の二日前に虹の橋を渡った、愛犬のキャンディです。トイプードルの女の子で、18歳でした。

キャンディが我が家に来たときのことは今でもよく覚えています。最初は新しい家族が増えたことがただただ嬉しくて仕方なかったのですが、小さなキャンディと触れ合ううちに命を預かることの責任を感じるように。「この子は、きっと私よりも先にお空に行ってしまうのだ」――そう考えたら、眠れなくなってしまって。夜になって、家族がみんな寝静まった中、私は一晩中ケージの中のキャンディを眺め続けたんです。「お別れするその日まで大切に大切に育てよう」と、心に決めながら。実際、家族全員から愛された彼女の最期は病気ではなく老衰で。獣医さんからも「大往生ですね」という言葉をいただいたんですよ。

写真を共有できるアプリを家族全員がスマホに入れていて、そこに各々が持っているキャンディの写真をアップ。そこには沢山の思い出が詰まっているのですが、私が一番大好きなのは、まるで人間みたいに座っている、貫禄あふれる写真です。年齢を重ねるにつれて我が道を突き進み、堂々と半目のまま眠る姿を披露してくれたりして（笑）。キャンディはいつも私達を笑顔にしてくれて、家族全員を繋いでくれました。

今では毎日、キャンディに手を合わせるのが私の新たな日課になりました。今日もちゃんとお空のキャンディに伝えてきたんですよ。「うちに来てくれてありがとう。たくさん笑顔にしてくれて、幸せをいっぱいありがとう」って。

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