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みんなが心地よい「犬と暮らす部屋」

【犬と暮らす部屋】編集者・小林孝延さんと保護犬“福”「新しい住まいのかたちも犬&猫ファーストで」

  • @homeLEE 私らしく建てる、心地よく暮らす

2025.10.21

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私と家族をよりポジティブに

みんなが心地よい「犬と暮らす部屋」

小林孝延さんと福(8歳・女の子)の「犬と暮らす部屋」

毎日の家事や仕事で忙しいのに、毎日散歩にごはん、トイレに健康管理まで。犬との暮らしは、大変な一面があるのでは!? けれども飼っている人は誰もがニコニコ、とても幸せそう! 今回はその笑顔の理由をひもとき、住まいの工夫やセンスについても伺います。

Index
  1. みんなが心地よい「犬と暮らす部屋」
  2. 小林孝延さん
  3. 今この瞬間を、大切に生きていく。犬との暮らしはそれを教えてくれた
  4. 新しい住まいのかたちも犬&猫ファーストで
  5. 愛犬“福”と暮らしてここがよかった!
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小林孝延さんと福(8歳・女の子)

小林孝延さん

福(8歳・女の子)ミックス

編集者・著述家

『天然生活』『ESSE』などの編集長を歴任後、2024年に独立。『妻が余命宣告されたとき、僕は保護犬を飼うことにした』(風鳴舎)が話題に。猫沢エミさんとの共著『真夜中のパリから夜明けの東京へ』(集英社)が11月に発売予定。

今この瞬間を、大切に生きていく。犬との暮らしはそれを教えてくれた

元は野犬だったという保護犬の福は、用心深い性格。来客時はすっとキッチンの奥に座り、静かに中の様子を窺う。

元は野犬だったという保護犬の福は、用心深い性格。来客時はすっとキッチンの奥に座り、静かに中の様子を窺う。「飼い主の僕にもなかなか心を開いてくれない時期が長く続いて、出会った当初は『まいったなあ』と思っていましたが、日々少しずつ信頼を重ねていき、今はかけがえのない相棒に」

オンラインサロンのメンバーから教えてもらい、「これは便利!」と唸った「ネアカサ」の多機能ペット掃除機。

オンラインサロンのメンバーから教えてもらい、「これは便利!」と唸った「ネアカサ」の多機能ペット掃除機。「散歩の後に玄関でブラッシングして、ノズルを替えてそのまま玄関の掃除も。ハイテク機器が多頭飼いの暮らしを支えてくれています」

福ファンのフェルト作家が作ってくれたという人形や、友人である雅姫さんからプレゼントされたフランス在住アーティストの作品などが並ぶ犬&猫の飾り棚。

福ファンのフェルト作家が作ってくれたという人形や、友人である雅姫さんからプレゼントされたフランス在住アーティストの作品などが並ぶ犬&猫の飾り棚。

リビングに最近導入した「USMハラー」のキャビネットは下にロボット掃除機が入って犬猫の毛を回収できるように脚を取り付けて。

リビングに最近導入した「USMハラー」のキャビネットは下にロボット掃除機が入って犬猫の毛を回収できるように脚を取り付けて。「トラックファニチャー」のソファは酷使しても傷みは少ない。「さすが犬好きな人たちが作った家具だと感心しました」

Dog Supplies

リビングの扉は犬猫が通り抜けできるよう、4枚だけガラス板を外している。

リビングの扉は犬猫が通り抜けできるよう、4枚だけガラス板を外している。

「ファーボ」のペットカメラ4台を設置、留守中も安心。

「ファーボ」のペットカメラ4台を設置、留守中も安心。

新しい住まいのかたちも犬&猫ファーストで

「犬と生活することって、神様と暮らしているみたいな感じ。動物は嘘をつかないし、悩んだりもしない。『生きること』に対してすごくシンプルで、こちらも『そのままでいいんだよ』と励まされるような気がするんです」

妻・薫さんの末期がん闘病中に保護犬・福を迎え入れ、バラバラになりかけていた家族の関係を修復・再生していく様子を綴ったエッセイが多くの人から共感を呼んだ小林さん。薫さんを看取った後、福だけでなく自宅ベランダに迷い込んだ保護猫4匹も一緒に暮らしています。

「人は過去を悔やんだり、未来を心配して悩んだり苦しんだりするけど、犬にあるのは『今』だけ。妻のお葬式の後も、散歩に行くし、ごはんも食べる。壊れそうな心を日常に引き戻してくれて、『何があっても、生きていくんだ』と教えてくれました」

昨年、出版社を辞めて独立し、現在は連載執筆やオンラインサロンの運営、オリジナルアイテムの制作・販売など、目まぐるしい日々を過ごしていますが、福と猫たちは小林さんの生活リズムを作る根っこのような存在。朝晩の散歩や食事、掃除に洗濯。世話がラクになるという最新機器も柔軟に試し、「この子たちのごはん代をしっかり稼がねば」と、勤労のモチベーションも上げてくれるのだとか。

小林さんのライフワークでもある釣りやキャンプに行くときは、福は頼りになる相棒に変身。自然の中で野生のスイッチが入る様子に何度も感動したそうです。

お子さん2人が独立した2年前から、住み慣れた築30年になるヴィンテージマンションの改装を始めました。“動物ファースト”なリフォームで、彼らのストレスにならないよう、出入りする職人さんは一人だけ、トイレなど狭い場所からスタートし、様子を窺いながらなので、「なかなか進まないのが悩み」と笑います。けれども愛犬や愛猫たちとの“これから”を見据えた住まいの完成に、楽しみが隠しきれない様子です。



愛犬“福”と暮らしてここがよかった!

・〝生きる〞ということの意味をシンプルに教えてもらえた
・散歩のために飲み会も長居せず。一日の生活リズムが整った
・保護犬のことを知り、社会的な課題に意識を向けることができた

Staff Credit

撮影/メグミ 取材・文/田中のり子
こちらは2025年LEE11月号(10/7発売)「みんなが心地よい「犬と暮らす部屋」」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。

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