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CULTURE NAVI「今月の人」

日本デビュー曲に選んだのは、オリジナル曲『Me After You』の日本語バージョン

【ポールキムさんインタビュー】「いつか歌手として来よう」と決心した日本で念願のデビュー!

2025.11.14

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カルチャーナビ : 今月の人・今月の情報

「いつか歌手として来よう」と決心した日本で念願のデビュー!

ポール・キムさん

ポール・キムさん

韓国で知らない人はいない!? 耳に心地よい歌声で、自作曲に加え『涙の女王』『ウンジュンとサンヨン』 などドラマOST(オリジナル・サウンド・トラック)もヒット曲多数。ときめきと切なさのあるバラード曲を生み出し“鼓膜彼氏”とも呼ばれる歌手ポール・キムさん。今年8月に待望の日本デビューが実現しました。日本は、歌手になる前に大学留学していた縁深い国なんだとか!

「歌手になると決意したのを機に、大学を退学して帰国しましたが、“いつか歌手として戻ってこよう”と思っていました。日本デビューが決まって、本当にうれしいです」

取材は通訳なしの日本語対応! 「『怪獣8号』などアニメを観て学んでいます」とのこと。通学していた大分、大学の親友の出身地・大阪、一時期カフェで働いていた東京など、日本には思い出深い土地がたくさん。

「北海道も好きです。小樽では映画『Love Letter』のロケ地巡りをし、お寿司を食べました。高級店のものではなかったのですが、人生で一番おいしかったお寿司です」

日本デビュー曲に選んだのは、オリジナル曲『Me After You』の日本語バージョン。数ある自身の名曲から、なぜこの曲に?

「日本では僕を知らない方も多いと思うので、はじめましての挨拶として、“あなたに会えて人生が変わった”とか“これからも一緒に生きましょう”というメッセージを込めたこの曲がぴったりだと思ったんです」

ポール・キムさん

『Me After You』をはじめ、多くの人の心をつかむ楽曲を書くためには、日頃どんな努力を?

「自分の中で何が起きているのかに気づかないと歌詞は書けないと思うんです。自分が何を考え、何に悩んでいるのか、何が好きで嫌いなのか。歌手以前に人間として自分の気持ちに耳を傾けて、言葉で表現するよう意識しています。僕は自分の経験から曲を作っているので、自分の日記をみんなに見せるような感覚で、恥ずかしいときもありますが(笑)」

実際に日記も書いている?

「日記というよりはスマホにメモを取っています。文章だったり、単語だけだったり、とにかく思いついたことを書いておくんです。ただ、歌詞を書くときにメモしたものはあまり使いません(笑)。メモの内容そのままではなくても、別の形で歌詞として出てきているとは思います」

発表してきた楽曲にも自身の経験や想いが色濃く反映されているそう。

「リスナーが何を聴きたいか考えて曲を作るアーティストもいると思うのですが、僕は自分の想いを伝えたいタイプで。楽曲を発表するときは、この曲を好きになってもらえるかな、どう受け取られるかなとドキドキ。でも、100%自分の想いだけを込めた楽曲が長く愛される作品になることもあるので、不思議ですね。自分自身そのままで愛されているようで、そのときが一番うれしいです」

『Me After You』も自分の伝えたいことだけを書き、愛されている楽曲のひとつ。そんな楽曲たちを引っ提げ、今後はどんな活動を?

「たくさんの人に歌を聴いてもらいたいですね。一度に大勢に聴いてもらえる野外ライブもいいですし、ライブハウスのような密度の濃い空間もいい。J‒POPにも挑戦して、中島美嘉さんや星野源さんなど韓国でも人気のある日本のアーティストの方とコラボもしてみたいです!」

ポール・キムさん

PROFILE

1988年2月11日生まれ、韓国・光州広域市出身。ニュージーランドの高校を卒業後、日本の立命館アジア太平洋大学に。オーディション番組などを経て2014年に『Would you like a cup of coffee?』で歌手デビュー。自作曲に加え韓国ドラマのOSTも数多くリリースし、バラードの名手として知られる。
Instagram:https://www.instagram.com/pkalbum/
公式サイト:https://paulkim.co.kr/home

『君に会い (Me After You)』

『君に会い (Me After You)』

2018年にリリースし、今や韓国では結婚式の定番曲のひとつ。ロングランヒットしている楽曲を日本語バージョンに。MVには韓国に造詣が深い女優・モデルの三吉彩花さんが出演。「日本版のMV監督は、韓国版のMVは観ずに撮られたそうで。こちらも特にリクエストはしなかったのですが、結果的に似た雰囲気の映像になったんです!」。MVと合わせて、ぜひ韓国版とも聴き比べて。


Staff Credit

撮影/原田義治 ヘア&メイク/時田ユースケ(ECLAT) 取材・文/古川はる香
こちらは2025年LEE12月号(11/7発売)「カルチャーナビ」に掲載の記事です。

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