【犬と暮らす部屋】イラストレーターよしいちひろさんが愛犬”おいも”との生活で気づいたこと
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@homeLEE 私らしく建てる、心地よく暮らす
2025.10.07
私と家族をよりポジティブに
みんなが心地よい「犬と暮らす部屋」

毎日の家事や仕事で忙しいのに、毎日散歩にごはん、トイレに健康管理まで。犬との暮らしは、大変な一面があるのでは!? けれども飼っている人は誰もがニコニコ、とても幸せそう! 今回はその笑顔の理由をひもとき、住まいの工夫やセンスについても伺います。
LEE100人隊にも犬を飼って暮らしが豊かになった人たちが!
先住犬が子守も! ともに成長しています
\ No.075 pepeさん /

犬と暮らす予定はなかったのに2匹も!?
\ No.039 しろさん /

放っておけない存在だったはずが気がつけば救ってくれる存在に

家族がくつろぐ3シーターのソファは「GECKO」のもの。洗えるマルチクロスをかけて。

よしいちひろさん
おいも(12歳・男の子) ミックス
イラストレーター
スタイリッシュなタッチで描かれるイラストが人気で書籍や広告で活躍。もの選びのセンスのよさでも注目を集める。一軒家で夫、息子(10歳)と暮らす。インスタグラム(chocochop2)
お気に入りは窓辺や仕事場、階段…。くつろぐ姿を見ると安心します


(上)・(下)ソファの背面部分にガラス張りで囲った約2畳の空間が。ここがよしいさんの仕事場。ペンをとると、最近はひざの上でくつろぐことも。

階段の途中に寝そべり、上下階にいる家族の様子を観察するおいも。段と段の間の垂直部分が空いたオープン階段は、おいもが滑って落ちないように後からアクリル板を設置。黒のテープで年輪のようなアートを。

床からの全面ガラス窓に顔をくっつけ、外の様子を観察。
人間以外の生き物とともに暮らすことが自然の流れだった
よしいさんが高校生の頃のこと。知り合いの飼う犬に子どもが生まれ、預け先がないからと、家族が子犬を連れ帰ってきました。
「家に共通の言葉を話すことがない、人間以外の生き物がいるって心地いいなと気づいたんです」
そのため結婚後も、犬と暮らせる家を探し、飼い主募集のサイトをチェックしていたといいます。
「できれば保護犬を迎えたいと思っていて。ただ、なかなか条件が合わず、長い間探してようやく千葉のNPO団体ライフボートから譲り受けることができました」
生後間もない状態で引き取った頃は皮をむいた里芋のようで“さといも”と呼んでいました。
「パピヨンとチワワ、ほかに足の長い犬種の血も混ざっていてルーツが曖昧。どう成長するか予想がつかないところにも愛着が増しました。結局足がぐんぐん伸びて丸みが消え、名前は“おいも”に着地」
Dog Supplies

「ZARA HOME」のペンスタンドにスリッカーブラシと歯ブラシを立てて洗面所に。「毛がよく抜けるので散歩後のブラッシングは必須。歯磨きも日課です」

散歩時のマナーセットのうんち袋とウォーターボトルはバッグの取っ手に引っかけ、すぐ出せるように。玄関を入ってすぐの階段わきに吊るして収納。雨の日は「ALPHAICON」のレインコートを。

おいもが1歳から愛用している蛇形おもちゃ。「12歳になり、ほかに興味を示さなくなったものの、これだけはずっとお気に入り。

水とごはんの容器は「イケア」のルールヴィグを愛用。「ロフトへの階段がちょうどいい高さに」
甘え下手なキャラが気づきを与えてくれます
おいもと暮らして2年後、2フロア各35㎡のコンパクトな戸建てが完成し、引っ越しをしました。
「特に犬のために設計をした部分はありませんが、道路に面した壁を床から一面窓にしたことで、おいもがごろっとしながら外を眺めるくつろぎの場所になりました。フローリングは犬の足によくないとも聞きますが、無垢材で最低限の塗装にしたせいか、足が滑ることなく自由に走り回っています」
よしいさんがリビングのソファに座ると、足元の窓辺に落ち着き、仕事部屋に移動すると、すぐ視界に入る位置に移動してはお昼寝。夜、人間がベッドに入ると、すぐ横にあるおいも専用ベッドへ。
「べったりくっつくことはせず、常に一定のクールな距離を保っているんです。でもふと目をやると、ベロを出してぐぅぐぅ寝ている姿が。仕事に行き詰まったときも、体調が優れないときも、おいもの姿を見るとふと気持ちが軽くなる。これまでに、何度となく助けられました。そして、寒い冬だけは特別で、私や夫に寄り添ってくれるんです。私たちはそれを“スイートポテト”と呼び、たっぷりスキンシップを楽しみます」

0歳でやってきたおいもは現在12歳。息子さんは10歳に。どのようにともに成長してきたのでしょう。
「おいもは負けん気が強くて、甘え下手な性格。よくSNSで見る赤ちゃんと犬がじゃれ合うような光景を見ることはあまりなかったですね。でも、おいもにとって当時の息子は得体の知れない生き物だったわけで、自然な反応だったんでしょうね。犬は人懐っこい生き物だと、決めつけちゃいけないな、と気づかされました」
ここ数年、お互いの年齢が落ち着いたせいか、距離感が近づき、一緒にくつろぐ姿も増えました。
「息子は思春期に入る年頃ですが、私が『散歩に行くけど、どう?』と声をかけると『行く。パパも誘おう』と。なんでもない日に家族3人で公園を歩きながら、これはおいもが作ってくれた時間だなと、幸せを感じています」
クールな距離感を保っていてもふと心を軽くしてくれる存在

1階の寝室によしいさんが下りていくと、おいもも一緒に移動。普段はベッドの隣に置かれた犬専用の小さいベッドに寝て、一定の距離を保っているそう。「日中ふとおいもの姿が見当たらずに寝室をのぞきにいくと、枕に頭をのせ、人間のようにベッドで寝ていることも(笑)」
愛犬“おいも”と暮らしてここがよかった!
・何事も「こういうものだ」と決めつけないことを学んだ
・どんなに疲れていても、寝ている姿が視界に入ると疲れが取れる
・散歩の時間を通して、家族の時間を作ることができる
Staff Credit
撮影/メグミ 取材・文/田中理恵
こちらは2025年LEE11月号(10/7発売)「みんなが心地よい「犬と暮らす部屋」」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。
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