金髪とサングラス、カラフルなウェア姿がヘルシー!
【DJ KOOさんと「歩く」習慣】歩くってサイKOO〜!健康になって、家族の時間も充実!
2025.10.07 更新日:2025.10.10
健康はもちろん、脳にも心にも!
人生を変える「歩く」習慣

世界的に今「歩く」習慣に注目が集まっています。実際に歩いている人たちにそのよさを聞くと、歩くことのイメージが大きく変わるようなメリットがたくさん! 健康やダイエットのためだけでなく、仕事がはかどり、アイデアが湧き、メンタルが整う効果も!? あなたも今日から歩きたくなる!
7年歩いているDJ KOOさんにスペシャルインタビュー
健康になって、家族の時間も充実する。歩くってサイKOO〜!

自宅近くの2つのコースを気分で選び、家族と一緒に
トレードマークの金髪とサングラスに、カラフルなウェア。手を振り、足取りも軽く歩くDJ KOOさんからは、DJとしてのステージング時とはまた違ったヘルシーなオーラが。ウォーキング歴は、すでに7年のベテランです。
「近くに自宅と仕事場があるので、普段のウォーキングは東京タワーコースと六本木ヒルズコースの2つ。東京タワーは月曜と木曜のライトアップを楽しみに、階段がけっこうある六本木ヒルズは『今日は頑張ろうかな』という日に、昇降運動を兼ねて選んでます」
仕事柄、夜型で早起きが苦手なKOOさんが歩くのは、家で夕食を終えてから。妻か娘さんに声をかけ、一緒に街へ出ます。時間にして40分、6000歩ほどの道のりを、横断歩道の白線をまたぐくらいの大股で、少し速めに歩くのがデフォルトなのだとか。
「娘がYouTubeでいろいろ研究してくれて、『こうやると有酸素運動になっていいんじゃない?』って。高校でラグビー、その後にサーフィンもしていたので基礎体力はあったと思いますが、DJを始めてからは完全に昼夜逆転し、夜プレイして、朝帰ってプリンとピザを食べて寝るみたいな毎日(笑)。自分は大丈夫だと、すっかり過信していたんですね。不規則を絵に描いたような生活でした」
ジムに行って体を酷使しなくても、無理なく自分のペースで続けられる
KOOさんが歩き始めたきっかけは、8年前、脳にできた動脈瘤の手術を受けたこと。術後、主治医から定期的な運動としてすすめられたのが、ウォーキングでした。
「『無理なく続けられる運動としては、歩くのがいちばんですよ』と。ジムに行って体を酷使するのと違って、無理がなくていいなと思いましたね。早く回復したかったし、リハビリのつもりで」
しかし、歩くスピードがなかなか上がらず、思った以上の体のダメージに直面したKOOさん。
「特に最初の頃は手術の後遺症で思うように口が開かず、この先、DJとして復活できるのかな?と。街を歩いていて学生さんや会社員の方とすれ違うたびに、『僕はこの人たちのように、普通に生活して仕事することもできてないんだ』と、落ち込んだりもしました」
そんなとき、娘さんから提案されたのが、街の看板や張り紙を「DJ風に」読むこと。
「夜だから人もそんなにいないし、やってみたら?と言われて、『パートさん募集だyeah、集まれ!』とか、『頭上注意だ気をつけyoo!』とか(笑)。で、それをスマホで撮影してもらってSNSで流したりしているうちに、少しずつ元気が出てきて……。家族でそんな時間を共有できたのもうれしかったし、歩く中で、それまで目に留めなかった街の中の自然や季節の移り変わりにも気がつくことができました。そうして続けていく中で、健康でいられる喜びを、あらためて実感しましたね」

考えたり、覚えたり。気持ちのリセットにも有効
そして、歩く時間が意外な効果を生むことも発見したのだとか。
「歩いていると脳が刺激されるのか、DJでプレイするセットリストを思いついたり、ラップの練習がはかどったり。この間も、歩きながらついひとりの世界に入ってしまって、コンビニの前で『Put your hands up,yeah!』なんて言ったら、店の前にいた若い子たちが『Yeah』って(笑)。あるときはドラマのセリフを歩きながら覚えていたんですが、ちょっと怖い人の役をやっていて『そんなとこに突っ立ってサボってんじゃねえぞ!』ってセリフを言ったら、そこにちょうど客待ちのタクシードライバーさんたちがいて、ビビらせちゃって。申し訳なかったなぁ」
続けるために心がけているのは、決して無理をしないこと。歩くのは週3日ほどで、疲れた日はゆっくり眠り、翌日に備えます。
「『本当は仕事が終わってごはんを食べたら、あとはネトフリ見ながらゆっくりしたいじゃないですか(笑)。でも、例えば『今日はテンションが上がらなかったな』と感じたり、仕事でおもしろくないことがあったりしたとき、僕はその気持ちを次の日に引きずりたくないんです。そのまま寝てしまうと、睡眠中もきっとモヤモヤしたままだろうから、思いきって歩きに出る。そうすると、少し冷静になって、ものの見方が変わったり、『今度こういうことがあったら、こうしよう』と思えたり。やっぱり歩いてよかったなって」
歩いて体を健やかにすることは、家族や仲間、仕事を大事にすること
今年はKOOさんにとって、DJ活動45周年の記念すべき年。今や多くの後輩DJたちをリードする立場として、今、若い世代に伝えたいことがあると言います。
「不健康でもその日にカッコよくいられればいいんだぜ、っていうのは大間違い。健康で最高の状態でプレイして、それで皆さんに盛り上がってもらって世の中を元気にしていくのが、本当のDJなんだと思います。だからみんな、ポジティブな気持ちを忘れずに歩こう! 歩いて自分の体を健やかにすることは、家族や仲間、仕事を大事にすることなんですよ」
ウォーキングの必須&フェイバリットアイテム

歩く際は、動きやすさと安全第一で。1. 最小限の荷物をウエストポーチに入れて、両手はフリーに。必携アイテムはウォーターボトル、スマホ、交通系ICカード。2.現在は軽くて履きやすい「スケッチャーズ」のウォーキングシューズを愛用中。
歩きながら写真を撮るのもライフワークに

六本木ヒルズコース(3)でも東京タワーコース(4)でも、季節ごとのフォトジェニックな夜景を撮影してはインスタやTikTokに投稿し話題に。「写真はやっぱり娘が上手なので、頼ってます」
とある1週間の歩くスケジュール
月
休み
火
休み
水
夕食後に40分
六本木ヒルズコースを娘と
木
休み
金
夕食後に40分
東京タワーコースを妻と
土
イベントのため、休み
日
夕食後に40分
東京タワーコースを娘と
Staff Credit
撮影/砂原 文 取材・文/大谷道子
こちらは2025年LEE11月号(10/7発売)「人生を変える「歩く」習慣」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。
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