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生成AIは、LEE世代の味方ってホント?

恐れるよりも、知って使ってみるが吉!

【生成AIのはじめ方】恐れるよりも、知って使ってみるが吉!どんなことを意識して付き合うべきか、専門家に質問

2025.09.25

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Chat GPTの勢い止まらず

家事や子育て、話し相手にも!?

生成AIは、LEE世代の味方ってホント?

生成AIは、LEE世代の味方ってホント?

ChatGPTをはじめ、ここ最近で急激に利用者が増えている生成AI。検索エンジン感覚で使っているけれど、もっといい使い方がある? 情報漏洩の心配は? 身近な読者の使い方から専門家の知見まで、私たちはどう使っていけばいいのかを徹底リサーチ!

※本特集で紹介する生成AIの使用方法や知見は、2025年8月中旬時点での個人の見解です。

Index
  1. 生成AIは、LEE世代の味方ってホント?
  2. 私たちは生成AIとどう付き合っていくべき?
  3. 知るべきこと、知らなくていいことを見極める必要があります
  4. 今井翔太さん
  5. 5年後には人間を超えるAIが登場するかも……?
  6. 常識は変わるのが当たり前の時代に
  7. 人間とAIの役割分担で世の中はよりよく変わる
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恐れるよりも、知って使ってみるが吉!

私たちは生成AIとどう付き合っていくべき?

もはや待ったなしと感じる生成AIとの共存。どんなことを意識して、何に気をつけて付き合っていけばいいのか、専門家に聞きました。

知るべきこと、知らなくていいことを見極める必要があります

AI研究者 今井翔太さん

日本のAI学習の最先端!

今井翔太さん

AI研究者

東京大学松尾研究室で博士号取得。現在は株式会社GenesisAI代表取締役社長/CEO、北陸先端科学技術大学院大学客員教授を務める。



5年後には人間を超えるAIが登場するかも……?

日本でのAI研究の中心的な存在である東大松尾研究室出身で、生成AIについての深い知識を持つ今井翔太さん。今井さんから見ても、ここ数年の生成AIの発展はかなり急激なもの。

「AI研究者の最終目標である汎用人工知能(人間と同じかそれ以上の能力を持つAI)も、近い将来に登場するといわれています。AI技術の発展に貢献し、2024年にノーベル物理学賞を受賞したジェフリー・ヒントンも“2030年代には汎用人工知能が登場する”と予測しているんです」

そのスピードでAIが進化するとなると、ますます世の中も変化する!?

「もちろんです。職業でいえば、僕が小学生のときにあった職業は今も大半が存在していますが、今の小学生が社会に出る頃には大きく変わっているでしょう。消える仕事もあると思いますが、一方で的確に指示を出してAIに描かせた絵で支持を集める“AI絵師”のように、時代に合わせて新たに生まれる職業も増えるでしょうね」

常識は変わるのが当たり前の時代に

そんなに大きく世の中が変化すると、ついていけるかと不安も……。

「これからの時代は常識がどんどん変化するのが当たり前だと思って。時にはくるっと手のひらを返すくらいの変化にも柔軟に対応していけるような心構えをしておいてほしいです」

人間とAIの役割分担で世の中はよりよく変わる

生成AIのおかげで知識を得るのがラクになったかと思ったら、むしろ新たな知識をどんどん学ばないといけない時代になっていくのでしょうか。

「生成AIを使えば世界中の知識にアクセスできます。だからといってすべてを学ぶ必要はありません。自分は何を知るべきで、何を知らなくていいかを理解する必要があると思います。例えば100万人の集団と僕がChatGPTを使ったAI研究で勝負をしたとしても、僕一人で勝てると思います。それは僕がAI研究のために何を調べたらいいかを熟知しているから。また、AIから深い知識を引き出すためには、その分野の基礎知識がないと難しい。これからの時代、親や先生は、“何を学ぶべきか”をともに考える役割を担い、その先に生まれる一人ひとりの疑問の深掘りはAIに委ねる。そのように人とAIが役割分担できれば、各分野で劇的によい変化が起きるはずです」

人間とAIの役割分担で世の中はよりよく変わる

Staff Credit

イラストレーション/hakowasa 取材・文/古川はる香 田中理恵 本誌編集部
こちらは2025年LEE10月号(9/5発売)「生成AIは、LEE世代の味方ってホント?」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。

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