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「新米」がとびきりおいしい究極レシピ

ごはんLOVE♡な料理家2人は、新米をどんなふうに楽しむ?おいしいお米の炊き方も伝授します!

2025.09.05

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今年はこの一杯をどう味わう!?

「新米」がとびきりおいしい究極レシピ

「新米」がとびきりおいしい究極レシピ
しらいのりこさん
ワタナベマキさん

待ってました、新米! ちょっと値段は張るけれど、味わえるのは年に一度、この時季だけのおいしさです。お茶碗に盛れば、ぴかぴか、美しい! プロが推すとびきりのレシピで、しっかりしみじみ味わい尽くしましょう!

Index
  1. 「新米」がとびきりおいしい究極レシピ
  2. \教えて! ごはんLOVE♡な人/
    新米のここが最高!
  3. しらいのりこさん
  4. この時季は、新米のおいしさに浮かれてよし!
    1. どんなお米が好きですか?
    2. 究極の“新米シチュエーション”は?
  5. ワタナベマキさん
  6. 新米を味わうなら、おかずは“酸味”推し!
    1. どんなお米が好きですか?
    2. 究極の“新米シチュエーション”は?
  7. これだけでおいしく炊けます
    1. お米の甘味を引き出すために冷たい水で炊く
    2. ベチャッとしないよう、大きく混ぜて鍋底の水蒸気を飛ばす
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\教えて! ごはんLOVE♡な人/
新米のここが最高!

やわらかでみずみずしい新米は、赤ちゃんのよう。どの米も等しく愛したい私でも、新米は特別扱い!

しらいのりこさん

しらいのりこさん

みずみずしくて、甘い香り。品種によって粒の大きさや食感、味わいも違うから、食べ比べも毎年楽しみ!

ワタナベマキさん

ワタナベマキさん

新米のありがたみが増している今年、〝何と、どう合わせるか〞がより大事に。

しらいのりこさん

しらいのりこさん

米農家の長男である夫のジュンイチ氏と「ごはん同盟」として活動。ごはんと相性抜群なおかずのレシピが好評を博す。著書に『しらいのりこの絶品! ご飯のおとも101』(NHK出版)。インスタグラム(shirainoriko

この時季は、新米のおいしさに浮かれてよし!

「お米は世界中で食べられているけれど、品種の多さや炊飯器の機能の進歩など、日本ほどこだわる国って珍しいんです。そもそも『新米が出たぞ〜』って毎年浮かれる国なんて、まずないと思いますし」としらいさん。お米料理を得意とするだけに、新米シーズンは毎年、人並み以上に浮かれます。
「『新米、ありがたいなあ』と、ついちょっとずつ味わいたくなりますが、どんどん食べちゃってください。米は精米してからどんどん劣化するので、おいしく食べ切るのが米への礼儀(笑)。おかずは、濃いも淡いもそれぞれに合います。和だけでなく、洋食っぽいおかずもすごくいい。〝新もの〞って、やっぱりときめく。新米があるだけで、食卓にめでたさが漂うんですよ」(しらいのりこさん)

どんなお米が好きですか?

さっぱりしていて、甘さはほんのり。品種なら「ササニシキ」と「サキホコレ」

究極の“新米シチュエーション”は?

炊きたてに、スジコかイクラをのせて。または、サケの焼き漬けを。それをノリで巻きたい、巻かせてほしい!



ワタナベマキさん

ワタナベマキさん

旬の素材を生かしたシンプルでやさしいレシピで人気を集める。雑誌やイベントなどで幅広く活躍。レシピ本も多数出版、最新刊は『新装版 漬けるおかず』(世界文化社)。インスタグラム(maki_watanabe

新米を味わうなら、おかずは“酸味”推し!

「新米の時季は、炊きたてごはんが圧倒的な主役! どんなおかずも脇役になっちゃう」とワタナベさん。「個人的には、贅沢な食材ではなく、〝いつものおかず〞という雰囲気のひと皿が、そのおいしさを引き立てると感じます。定番の甘辛い味つけに、私は酸味もプラス。さわやかな軽さが加わると、新米のみずみずしい味わいが一層きわだつから、箸が止まらなくなるんです。少しとろみがついたおかずも、新米の繊細な味わいと相性がいいですね」
炊飯は土鍋派のワタナベさん。新米は、炊き方にもひと工夫凝らします。
「浸水は短めに10分、水は大さじ3ほど減らすと私好みのややかための炊き上がりに。フタを開けた瞬間に立つ、甘い香りの湯気がもうたまりません!」(ワタナベマキさん)

どんなお米が好きですか?

粘りがあまり強くない、さらっとした食感。小粒でシャキッとした歯触りが好みです

究極の“新米シチュエーション”は?

休日の遅めの朝、もしくは早めの夕飯。炊きたてつやつやに塩をぱらり。パリッとした焼きノリで、くるりと巻いて

しらいさん直伝!

新米はもちろん、古米も古古米も

これだけでおいしく炊けます

「どんなお米も、おいしい炊き方は同じ。ただ、古古米など古いお米に関しては、長時間の保温を避けることだけ忘れずに」

お米の甘味を引き出すために冷たい水で炊く

お米の甘味を引き出すために冷たい水で炊く

米に含まれるでんぷんは、酵素の働きにより糖に分解される。冷水で炊くと、この酵素が働く時間が長くなり、甘味がより引き出せるため、水に氷を加えて混ぜ、水温を下げる。その後、多い分は取り除く。早炊きでなく普通モードで炊飯

ベチャッとしないよう、大きく混ぜて鍋底の水蒸気を飛ばす

ベチャッとしないよう、大きく混ぜて鍋底の水蒸気を飛ばす

混ぜるときは、天地を返す程度にさっくりと。混ぜすぎは、米粒がつぶれるのでNG。鍋底にたまった水蒸気をしっかりと飛ばす。また、古い米に関しては、長く保温するとにおいが出やすいので、食べ切れる分を炊くか、残ったらすぐ冷凍保存

Staff Credit

撮影/那須野友暉(しらいさん分) 田上浩一(ワタナベさん分) スタイリスト/西森 萌 取材・文/福山雅美
こちらは2025年LEE10月号(9/5発売)「「新米」がとびきりおいしい究極レシピ」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。

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