スターのタカラモノ —輝くタカラジェンヌにインタビュー【SPECIAL】
【星組・暁千星さん】タカラモノは「人と人とが生み出す時間」【宝塚スターインタビュー】
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スターのタカラモノ —輝くタカラジェンヌにインタビュー
2025.09.11
宝塚歌劇団男役スターが登場する人気連載の第3弾、「スターのタカラモノ —輝くタカラジェンヌにインタビュー」がスタート!
LEE2025年10月号にインタビュー(P.118〜・カラー4ページ)が掲載されている宝塚歌劇団星組新トップスター・暁 千星さん。LEEwebでは本誌未公開の写真&未収録コメントをお届けします!

SPECIAL
宝塚スターインタビュー SPECIAL
星組トップスター 暁 千星さん

Chisei Akatsuki・Profile
2012年、宝塚歌劇団に首席入団。月組に配属される。のびやかでダイナミックなダンスと華やかな舞台姿で注目を集める。2022年に星組へと組替え。新しい経験を糧に実力を蓄え、8月11日付で星組トップスターに就任。
暁 千星さんのタカラモノ
人と人とが生み出す時間
Chisei Akatsuki
私は物に執着がなくて。「欲しい」と思って手に入れても、それが自分にとって大きな存在になることは滅多にないんです。長く使っている物もありますが、それは単純に使い心地がよいという理由からで、「絶対にこれじゃダメ」という特別な思いが生まれることもあまりありません。
そんな私にとっての“宝物”といえばやっぱり“人”。人と人との間に生まれる感情や時間なのだと思います。
琴さん(星組前トップスターの礼真琴さん)のサヨナラショーでも、そんな“宝物”に出会うことができました。サヨナラショーでは、宝塚歌劇団を去る方が今まで出演した作品を振り返りながら、そこで歌った楽曲を披露したりするのですが、その曲ごとに、作品のことはもちろん、当時の自分の状態や感情までもが蘇ってくるんです。それはきっと、舞台に立つ私達もですが、舞台を見てくださるお客様も同じで。過去に体験したあの瞬間をまた、一緒に追体験して、心を揺らすことができる。それが本当に素敵なことだなと、私は改めて思ったんです。

作品が、楽曲が、劇場で過ごした時間が、それぞれにとって大切な思い出として残る。でも、全ての作品がおのずと宝物になるかと言ったらそうではなくて。作り出す立場の私達が100%の全力を注ぎ、それがお客様に届き、その人の心が震えたとき、お互いにとって大切な思い出になるんですよね。
この先も、私はそんな素敵な時間を沢山作りたいと思っています。“宝物”はひとつじゃなくていいんです、いっぱいあっていいんです(笑)。それを宝箱にひとつひとつ詰め込みながら、これからの宝塚人生を突っ走っていきたいです。

NEXT STAGES
ミュージカル・プレイ
『ダンサ セレナータ』
カルナバル・ファンタジア
『Tiara Azul -Destino-Ⅱ』

複雑な過去を背負ったダンサーのイサアクと、彼のダンスパートナーを務めるモニカの恋。過去に星組で上演された大人の恋物語を、新トップコンビで再演。 主演:暁千星 詩ちづる
9月27日から10月24日まで、全国8カ所で公演。
ビート・シアター
『恋する天動説』
ギャラクシーレヴュー
『DYNAMIC NOVA』
1960年代、イングランドの労働者階級の若者たちの争いと青春、階級の違う男女の恋を描き出す。星組新トップコンビの大劇場お披露目公演。主演:暁千星 詩ちづる
宝塚大劇場
2026年1月1日〜2月8日
東京宝塚劇場
2026年2月28日〜4月12日
Staff Credit
撮影/菊地泰久(vale.) ヘア&メイク/山本浩未 スタイリスト/村山佳世子 取材・文/石井美輪
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