【東京、62㎡、1LDK】マンションをフルリノベーション。壁付けした、幅4mを超えるキッチンが圧巻！

スペースが狭いからこそ、そこで〝広々〞暮らすためのさまざまなアイデアが。毎回好評を得ている「小さい家」特集、今回は東京で暮らす、吉田 健さんのお家を拝見させていただきました。

【東京、62㎡、マンション】キッチンを4m超えの壁付けにし来客が集えるゆったりLDKを確保

都心へのアクセスがよく、落ち着いた雰囲気の街。最寄駅から歩いですぐの立地で、家族や友人をたくさん招けること──。これが吉田さん夫妻が結婚当初に望んだ住まいの条件でした。「家族構成が今後どうなるかわからない中で郊外で広い住まいを構えるよりも、便利な場所で、2人の暮らしを充実させようと話し合いました」

リノベーションでは、LDKのスペースを最大限確保することを優先し、寝室などはコンパクトに。「食事をしたり、ソファでくつろいだり、最近は子どもと遊んだり、家にいるときはほとんどの時間をLDKで過ごします。広々していて、あまり狭いという感覚はありません」

また住宅らしくない、美術館のような空間づくりを目指した吉田さん。「建築家の小野寺さんの提案のもと、寝室は6枚の開閉する板を仕切りに。また、一般的には壁面や天井に使う1枚1畳程度のフレキシブルボードを床材に取り入れました。クローゼットとパントリーにものを集約させて、生活感のない暮らしができるようにも。ただ家族が増えてライフスタイルが変わり、今は住み替えも検討中です。どんな暮らしがしたいかをイメージできれば広さはあまり関係なく、むしろ小さくすることで、立地などほかの要素を大事にすることができました。最近は夫婦で次の暮らし方についてよく話しています」

吉田 健さん

会社員
吉田 健さん

62㎡、1LDK、マンション、3人暮らし＋猫1匹

リノベーション会社「リノベる。」でカウンセリングと物件探しを担当。5年前、妻、茉由子さんとの結婚のタイミングで築50年のマンションを購入。建築家の小野寺匠吾氏に設計を依頼してフルリノベーション。一昨年娘さんが誕生。

人が集まるLDKの広さを最優先し、収納は2カ所に集約

玄関から右側に進むと廊下を抜けて開放的なLDKへ。収納はキッチンわきのパントリーと玄関からみて左手奥のクローゼット。家族の服や雑多なものはこの中に収めることで、すっきりしたLDKをキープ。

1.LDKの一辺に壁付けした、幅4mを超えるキッチンが圧巻

壁付けされたキッチンは、料理好きな吉田さんだけでなく、来客も含め、みんなで気軽に料理をしたりくつろいだりできるようにという思いから生まれた。吊り戸棚は換気扇の奥行きに合わせてすっきり。

2.玄関右手のギャラリースペース

「寝室の扉を開けて、ここも寝室の一部のようにつなげることもできます」 

3.開閉する6枚の板で囲んだユニークな寝室

寝室の開閉する板は、開けると南北の窓からの風通しがよくなり、閉めるとコンパクトな個室に。

4.生活感のない洗面所

洗面所の壁面には奥行きの浅い可動式の棚を設け、収納兼ディスプレイに。シンク下の引き出しは深めの設計で、背丈のあるボトル類も収まる。

5.「無印良品」のキャスター付きの台が活躍

リビング側からすべてが見えるキッチンのため、生活感のあるものはすべて扉の中に。電子レンジとトースターは、「無印良品」のキャスター付きの台にのせて。

6.生活感のあるものはパントリーで見せない工夫を

キッチンわきのパントリーには冷蔵庫やゴミ箱、洗濯機、掃除機、シュレッダーを配置。

吉田さんが長年通い続けている東京・王子の「グライナリーズコーヒー」。「コーヒーの味はもちろん、店づくりの背景など、素敵な世界観にいつも感動」

インスタグラム（granaryscoffee_jp）

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