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LEE100人隊 夏の“推し本”アワード

課題本を3人で読み、後日感想をシェア

【LEE100人隊夏の読書クラブ】話題の本2冊をみんなで読んで、感想をしゃべってみました!

2025.08.31

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これ読んでよかった!

LEE100人隊 夏の"推し本"アワード

LEE100人隊 夏の“推し本”アワード

LEEwebでLEE100人隊の本の紹介は大盛り上がりのコンテンツ! そこで「この本、読んでよかった!」と心から思えた一冊について、心に刺さった理由や、本がくれた気づきを熱く語ってもらいました!

Index
  1. LEE100人隊 夏の"推し本"アワード
  2. LEE100人隊の夏の読書クラブ
    1. No.017 みもざさん
    2. No.058 フジコさん
    3. No.099 aimiさん
  3. 『ここはすべての夜明けまえ』間宮改衣 早川書房
    1. 家族との接し方や、老いること、生きる姿勢を考えるきっかけに
  4. 『ゆるストイック ノイズに邪魔されず1日を積み上げる思考』佐藤航陽 ダイヤモンド社
    1. やらずに後悔したくない! 背中を押してくれる内容――No.099 aimiさん
    2. 失敗が怖いタイプだけど、挑戦も大事!と思えました――No.058 フジコさん
    3. 「好き」と「得意」を重要視。タイミングも大事にしたい――No.017 みもざさん
  5. いつ、どうやって 本を読んでますか?
  6. あわせて読みたい

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話題の本、みんなで読んでしゃべってみました

LEE100人隊の夏の読書クラブ

課題本を3人で読み、後日感想をシェア。自分では手に取らない本を読む楽しさあり、ほかの人の感想に、新たな気づきや共感あり。

No.017 みもざさん

No.017 みもざさん

7歳娘のママ。手が伸びるのは実用書やシリーズものが多く、新しい小説は「何年ぶりだろ?」というレベルでご無沙汰。

No.058 フジコさん

No.058 フジコさん

6歳娘のママ。子どもが寝るのを待つ間に、タブレットで読書することが多い。小説から実用書まで多ジャンルを読む。

No.099 aimiさん

No.099 aimiさん

8歳娘のママ。エッセイを手に取ることが多く、翻訳家・村井理子さんの著作が特に好き。小説を読むのは数カ月ぶり。

\ 読んだのは /

『ここはすべての夜明けまえ』間宮改衣 早川書房

『ここはすべての夜明けまえ』
間宮改衣 早川書房

「SNSの読書系投稿で見かけ、装丁のかわいさに惹かれました」とフジコさんがセレクト。約100年前、父親に説得され、永遠に老いなくなる"融合手術"を受けた「わたし」。九州の山奥でひとりで暮らす彼女が、人生や家族を振り返る家族史をつづる――。

家族との接し方や、老いること、生きる姿勢を考えるきっかけに

まずは読んでみての率直な感想や、心に残ったところを聞かせてください。

フジコ 展開とか文体には不思議なところもあったんですけど、ざわざわしない、いい読後感でした。結局、「自分を助けることができるのは自分しかいない」ということだと受け止めました。

みもざ 物語は主人公が手書きした家族史の体裁で、ひらがなが多めの語りで始まるから、流し読みできず(笑)。ゆっくり読まざるを得なくて、結果的にそれで物語に入り込めました。不思議な話やなと思いながらラストまで読んで、最後にSFコンテスト受賞の文字が目に入ってきて、
「これってSFやったんや!」って(笑)。普段SFは読まないので、読書の幅を広げるきっかけになりました。

No.099 aimiさん

自分と向き合うことが大事!と解釈しました

aimi 私はフジコちゃんの感想と似ていて。自分で自分自身を大切にできないと、他人を大切にすることもできない、ということなのかな?と受け取りました。

物語全体を通して、親やきょうだい、甥との関係が描かれていました。

フジコ 物語終盤まで薄暗い印象で閉塞感があるんですよね。それは主人公の気持ちが自分や家族にだけ向いているせいかなと。家族以外の誰かや社会に意識が向いていれば別の結末になったのかな。

aimi 主人公がそうなったのは、お父さんの影響が大きいですよね。生きづらさを感じている娘のために"融合手術"を受けさせるとか。それは愛情でもあるんだろうけど、親が子を思いどおりにしようとしただけとも……。

No.058 フジコさん

「わたし」の意識が外に向いていれば、と思いました

フジコ そうですね。終盤で明かされる、ある親からされたことの連鎖もあって。私自身は娘を持つ母で、今は専業主婦ということもあって、「子どもがいる私」を自分のアイデンティティにしている感覚もあるんです。自分が無意識のうちに子どもをコントロールしていないか、振り返ってみようと思いました。

aimi 子どもによかれと思ってしたことが過干渉になることもありますもんね。子どもの選択は尊重したいと思っているけど、実際は内容にもよるなぁと。

みもざ 実は私も、娘の友達関係に口出ししてしまったことがあるんです。娘が友達と遊んでいる様子を見ていて「あの子、本当にあなたのこと友達だと思ってる?」って。それをある方に相談したら、「気持ちはわかるけど、友達を否定してはダメ。娘さんが自分で経験することが大事なんです」と諭されて。

aimi そうしたくなる気持ちはすごくわかります。でも、先回りして子どもを守るばかりじゃなくて、つらいことも含めて本人に実際に経験させないといけないってことですよね。

No.017 みもざさん

将棋についてのシーンも印象に残っています

主人公は老いない体を手に入れましたが、老いないこと、また老いることについてはどう感じましたか?

aimi ずっと若いままって理想のようですけど、自分だけが年をとらずにそのままってむしろつらいのかも。その年齢だからこそわかる楽しさもありますし。

みもざ 病気とかだるいのはそりゃしんどいけれど、じゃあ中学生に戻れと言われても、戻りたくない! いろいろ経験して、今はしんどいことへの向き合い方も少しはわかってきた気がするので。

フジコ LEEには上の世代の方の充実した様子が載っていますよね。それを読むのが好きで、老いを怖がることはないんだなと思えるように。年を重ねることを、前向きに経験していきたいです。

\こちらも読んでみました/

『ゆるストイック ノイズに邪魔されず1日を積み上げる思考』佐藤航陽 ダイヤモンド社

『ゆるストイック ノイズに邪魔されず1日を積み上げる思考』佐藤航陽 ダイヤモンド社

「スマホで入ってくる他人の情報に振り回されて、自分時間が減っているかも」と悩むみもざさん。書店で表紙を見て「ノイズに邪魔されずに過ごす方法を学びたい!」とセレクト。古い価値観を捨て、運、努力、才能のとらえ方を再定義。生き方を整える方法を伝授。

やらずに後悔したくない! 背中を押してくれる内容――No.099 aimiさん

No.099 aimiさん

「この本で提案されている"試行回数を増やす"はできているかな。夫もこういった本が好きで、『気になったらやってみる』を夫婦の課題にしています。最近も、ずっとやりたかった農業に挑戦しようと、畑を借りたところなんです。月1万円ほどかかるので野菜を買うほうが安いのですが、やらずに後悔するほうがいやで。迷ったらやる、失敗したら潔く諦める。その考えに自信を持てました」(aimiさん)――「さすがやなぁ。ブログでもそのアグレッシブさを日々感じてます!」(みもざさん)

失敗が怖いタイプだけど、挑戦も大事!と思えました――No.058 フジコさん

No.058 フジコさん

「私は失敗が怖くて、周りからどう思われるかもわりと気にしがちなんです。買い物するときも失敗したくないので、一度よいと思ったものはリピート買いします。レストランのメニューも、一番上にあるお店の推しを選ぶタイプ(笑)。本に書かれていた、運がいい人=試行回数が多い人、という話は自分になかった考え方で、失敗の回数を重ねることが大事というのが心に残りました。時にはチャレンジも大事だよね、と」(フジコさん)――「うんうん、周りは周りやし、挑戦しよ!」(みもざさん)

「好き」と「得意」を重要視。タイミングも大事にしたい――No.017 みもざさん

No.017 みもざさん

「『好き』と『得意』を軸にニッチを探せばいいという話が刺さりました。『好きなこと、得意なことを掘り下げたらいいんや』と安心できたというか。本では、すでにある基盤に乗ることで成功しやすくなる『タダ乗り』もオススメされてますが、それはLEE100人隊であることで実現できているかも(笑)。そのうえで大事なのは、『好き』を世に出すタイミングってこと?」(みもざさん)――「しかるべきタイミングで発信できれば、多くの人の目に触れる可能性が高まりそうですね!」(aimiさん)



仕事に家事に子育てに忙しい中で

いつ、どうやって 本を読んでますか?

いつ、どうやって 本を読んでますか?

■一番多かったのは「夜寝る前に読む」という回答。
「夜寝る前に小学生の娘とそれぞれが好きな本を読んでいます」(TB みきちきさん) 「夜、寝かしつけと洗濯が終わってからの静かな一人時間に。スマホを触る代わりに本に向かうと、気持ちが整う気がします」(No.013 ましゅさん)

■多忙な日々の細切れ時間に読むスタイルも多数派のよう。
「あえて通勤時間に読んでいます」(No.083 inaさん) 「ちゃんと読み切ろうと思わず、手の届くところに置いてライトに読書。億劫さがなくなりました」(No.021 のずさん)

■時間確保の工夫や、読書気分を盛り上げるアイデアは?
「集中力の問題で隙間時間の読書ができないので、『明日は本を読む!』と事前に計画したり、雨の日に読むと決めています」(TB ゆかりさん) 「子どもの習い事で車中での待ち時間があるので、バッグに本を1冊しのばせてます」(No.079 yunさん) 「会社のお昼休みに。お気に入りのしおりと包装紙で包み、楽しく読書しています」(TB マッキーさん)

Staff Credit

撮影/那須野友暉 スタイリスト/西森 萌 イラストレーション/taro 取材・文/高見澤恵美
こちらは2025年LEE8・9月合併号(7/7発売)「LEE100人隊 夏の推し本アワード」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。

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