【大阪・関西万博】子連れにおすすめのパビリオン6選!実際に行って分かった、子どもが楽しめるポイントをレポート【2025年夏最新予約状況も!】
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藤本こずみ
2025.07.18

日に日に盛り上がりを見せている、大阪・関西万博。6月末の平日に、ファミリー向けコースのプレスツアーに参加してきました! 今回は、子連れにおすすめのパビリオン6つと、会場での過ごし方を、ママライター目線でご紹介したいと思います。
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01
いのちをめぐる旅を映像ショーで体験
「三菱未来館」

最初に向かったのは、東ゲートから入ってすぐの「三菱未来館」。「いのち輝く地球を未来に繋ぐ」が基本コンセプトとあって、建物は“地上に浮かぶマザーシップ”をイメージしているのだそう。
ここでは、「いのちの始まり、いのちの未来」を探る映像ショーを楽しめます。時空を超えて移動可能なバーティカルシャトル「JOURNEY TO LIFE」号に乗り込み、過去の深海から未来の火星まで旅をするという設定。

公式キャラクターのビビとナナにナビゲートしてもらえたり、メインショーの前にプレショーでレクチャーをしてもらえたり、という仕掛けのおかげで、あっという間に物語の世界の中へ! 大人も子どもも、地球、生命、人間のつながりを考えさせてもらえる時間。迫力のある映像を、心地いい椅子に座って、ゆったり堪能できるのもポイントです。
「三菱未来館」の予約状況は?
「三菱未来館」は原則予約制で、場合によっては予約なしで入場できる可能性あり。あくまでも参考情報ですが、この日は45分待ちで入れたタイミングもあったようでした。
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02
結晶を手に“冒険”をして、自分の蝶に出会う
「パナソニックグループパビリオン ノモの国」

次は、お隣にある「パナソニックグループパビリオン ノモの国」へ。カラフルで動きのあるデザインが目を引く建物です。パビリオンの主要部材には、使用済みの家電や工場で生まれる端材、社会課題になっている廃材を、リサイクル・アップサイクルして使用しているのだとか。

ノモの国は、”こどもたち一人ひとりの「ココロ」を映し出すふしぎな国”。
一歩足を踏み入れると、立体音響と空間映像に包まれた世界が広がります。コンセプトは、「解き放て。こころと からだと じぶんと せかい」。一人一つの結晶(デバイス)を岩や木を表現した展示物にかざしたり、古木のような展示物をのぞき込んだり。そういった“冒険”の中の行動や表情がカメラで分析され、一人ひとりの個性や特性が蝶の映像に! これは、子どもが目を輝かせること間違いなし。大人も、五感が刺激される体験にワクワクしっぱなしでした。
「パナソニックグループパビリオン ノモの国」の予約状況は?
「パナソニックグループパビリオン ノモの国」は予約制です。
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03
古代彫刻や名画……貴重な芸術作品と向き合うひと時
「イタリアパビリオン」

続いて向かったのは、「イタリアパビリオン」! 万博開幕直後から、注目を集めていましたよね。
そのテーマは、「アートは人生を再生する」。建物は、世界的な建築家・マリオ・クチネッラ氏率いるチームによるもの。館内にはイタリアの都市文化を象徴する劇場や広場が配置されていて、この空間自体がまさに芸術作品!

そして、噂の名作たちは……本当にすごかった! 特に「ファルネーゼのアトラス」や、カラヴァッジョの「キリストの埋葬」など、古代彫刻や名画の重厚感は圧巻。こんなに貴重な“本物”の数々を、今、大阪で見られるなんて。これこそ、万博の醍醐味のひとつかもしれません。親子で行けば、きっと記憶に残る芸術鑑賞になるはず。屋上にはイタリア式庭園もあり、子連れの場合はここでひと息つくのも素敵だな、とうっとりしてしまいました。
「イタリアパビリオン」の予約状況は?
「イタリアパビリオン」は原則予約制で、場合によっては予約なしで入場できる可能性あり。ただし、その場合も1~2時間は並ぶことが多いよう。この日も、パビリオンから大屋根リングの下まで、長蛇の列ができていました。
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04
最新のXR技術で、おばけに変身!
「ガスパビリオン おばけワンダーランド」

次なる目的地は、子どもに大人気と噂の「ガスパビリオン おばけワンダーランド」。
コンセプトは、「化けろ、未来!」。2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、一人ひとりが意識や行動を変える(化ける)ことの大切さを伝えながら、環境にやさしい未来の都市ガス「e-メタン」などを紹介するというプログラムです。

参加者は、メインキャラクターのおばけ・ミッチーの案内で、XRゴーグルを装着して、おばけに変身するのですが……これがとっても面白い!
周りを見渡してもおばけだらけ、目の前には可愛いキャラクターやモチーフが浮かび上がり、現実の世界からARの世界、さらにVRの世界へと引き込まれていきます。最新のXR技術を使ったエンターテインメントを楽しみながら、地球温暖化などの社会課題についても学べるところが大きな魅力だな、と感じました。
「ガスパビリオン おばけワンダーランド」の予約状況は?
「ガスパビリオン おばけワンダーランド」の体験エリアは原則予約制で、場合によっては予約なしで入場できる可能性あり。展示エリアとショップには予約なしでも入場可能。XRゴーグルを装着できるのは7歳以上、7歳未満の場合はスマートデバイスでの体験となります。
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05
iPS心臓など、最新テクノロジーを目の当たりに
「パソナグループパビリオン PASONA NATUREVERSE」

続いては、「パソナグループパビリオン PASONA NATUREVERSE」へ。
アンモナイトの螺旋形状が印象的な建物の先にいるのは……鉄腕アトム! そう、ここでは22世紀にiPS心臓が装備された新キャラクター・ネオアトムと、その執刀を行った天才外科医・ブラック・ジャックがナビゲーターを務めているんです。

ネオアトム誕生までのオリジナルストーリーを楽しめるショートムービーあり、大注目のiPS心臓が実際に拍動する様子を見られる展示あり、未来の医療や眠りについて知ることのできるコーナーあり。コンセプトである「いのち、ありがとう」というメッセージが心に響く空間です。
そして、約40分に一度行われているショーも必見。上下水平に移動・回転する約2m四方のLEDキューブ25個に上演されるので、躍動感たっぷり! ネオアトムとブラック・ジャックが、未来の社会「NATUREVERSE」を創り上げていくためには何が大切か、今私たちにできることは何かを、大人はもちろん子どもにもわかりやすく問いかける内容となっています。
「パソナグループパビリオン PASONA NATUREVERSE」の予約状況は?
「パソナグループパビリオン PASONA NATUREVERSE」は原則予約制で、場合によっては予約なしで入場できる可能性もあります。
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06
様々な角度から“海洋”に触れられる3つのドーム
「BLUE OCEAN DOME」

最後に訪れたのは、「BLUE OCEAN DOME」。
建築プロデューサーを務めたのは、日本を代表する建築家・坂茂氏。連なる3つのドームは、それぞれ強い高度を保ちながら軽量でリサイクル性の高い、竹、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)、紙、という素材で作られているのだそう。パビリオンのテーマは、「海の蘇生」。今、危機に瀕している海洋について考えるきっかけを与えてもらえます。

1つ目のドームAでに目にするのは、真っ白な盤面を形を変えながらめぐっていく“水”の姿。静かな循環が心をすっと浄化してくれるようで、いつまでも眺めていたくなるほど。
2つ目のドームBでは、巨大球体スクリーンに映される映像を見て、無数のいのちがさざめく海洋世界に没入。
3つ目のドームCには、海に関わる研究者や起業家など、人類の叡智が結集。料理研究家・土井善晴氏が企画・監修を務めた「海と山の超純水」の販売も。様々な角度から“海”や“水”に触れることができました。
「BLUE OCEAN DOME」の予約状況は?
「BLUE OCEAN DOME」は予約制です。
子連れで行く場合のポイントは?
夏休みに家族で大阪・関西万博へのお出かけを計画している場合、予約や混雑状況、天候や用意するもの……気になることがいっぱいですよね。
今回はツアーでめぐった人気パビリオンをご紹介しましたが、もし希望通りに予約が取れなくても、楽しめるポイントはたくさんあるのではないかと思います。建物ひとつひとつも独創的だし、シンボルの大屋根リングにもテンションアップ。そこから見渡す景色や夜のドローンショーも見ごたえがあって、会場にいるだけでも異国を旅しているかのような特別感を味わえるはず。

ただし、子連れの場合は快適に過ごすための工夫は必要。暑さや空腹の対策をしながら、無理なくまわれるといいですよね。ちなみに取材日当日は、にわか雨が降り、最高気温は28.5℃。雨具はマストでしたが、比較的過ごしやすい気温でした。
12:30から20:30頃までの滞在で15000歩ほど歩いていたので、朝から夜までとなると20000歩を越えそうです。準備や体力は必要だけれど、唯一無二の体験ができる、大阪・関西万博。これから行かれる方にとって、思い出に残る1日が過ごせますように!
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藤本こずみ Kozumi Fujimoto
ライター
1979年、兵庫県生まれ。雑誌やWEBで、インタビュー、ライフスタイル、占いなどの記事を執筆。趣味は、テレビドラマ鑑賞&リラクゼーションスポット巡り。夫、長男、長女との4人暮らし。兵庫・東京の二拠点生活に挑戦中。
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