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パリ・ストックホルム・東京「小さい家」で広々暮らす

パリ在住、守屋百合香さんのお宅を取材!

【パリ暮らし、45㎡、1LDKの間取り】小さめのヴィンテージ家具で彩るリビングダイニングが憩いの場

  • @homeLEE 私らしく建てる、心地よく暮らす

2025.07.11

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大好評企画 海外special

パリの「小さい家」で広々暮らす

【パリ、45㎡、1LDKの間取り】小さめのヴィンテージ家具で彩るリビングダイニングが憩いの場

スペースが狭いからこそ、そこで〝広々〞暮らすためのさまざまなアイデアが。毎回好評を得ている「小さい家」特集、今回はなんと、海外総力取材!パリ在住のフローリスト 守屋百合香さんのお家を拝見させていただきました。間取りや収納の仕方にも、国による違いや工夫がありました。

【パリ45㎡のアパルトマン】小さめのヴィンテージ家具で彩るリビングダイニングが憩いの場

独身時代、結婚後、3人暮らしの今、これまで暮らした5軒のパリの家は、どれも30〜50㎡の小さな家。

 「パリの中心地は職場が近くて暮らすのにとても便利。セキュリティなど、ほかに優先したい条件が多いので、広さの優先順位は低いんです。今の家も最低限の寝室と水回りがあるだけのシンプルな間取りですが、街に出ればなんでも揃うので、これで十分。ただ最近は子どもが大きくなり、子どものスペースをどう作るかが課題になっています」

キッズコーナーを兼ねるリビングダイニングは、大人が心地よく暮らせることを大事に。子ども専用の家具は置かず、これまで蚤の市などで少しずつ買い集めてきた背の低いチェストやかごに、おもちゃや学習用品を収納しています。

 「レザーのスーツケースには、買った当時は自分の服を、次にオムツ、今は子どもの季節外の服を。収納する中身を替えて長年使っています。出しっぱなしでもディスプレイになるので、小さい家ではとても使い勝手がいいんです」

また、持ちものに対する意識も少しずつ変化してきたそう。

「パリには流行があまりなくて、私も夫も新しいものを頻繁に買うことが減りました。服、食器、生活道具、手に入れるときはよく吟味して、飽きのこないものをじっくり使い込む。パリの人のマインドを楽しみながら暮らしています」

守屋百合香さん

フローリスト 守屋百合香さん

フローリスト 守屋百合香さん

45㎡、1LDK、アパルトマン、3人暮らし

2014年、花について学ぶために渡仏。結婚・出産を機に帰国し、2021年に再びフランスを拠点に。パティシエとして活動する日本人の夫と5歳の長男と暮らす。

インスタグラム:maisonlouparis

リビングダイニングに小さなキッチンと寝室、水回りが隣接した間取り

守屋さん宅間取り

リビングダイニングを中心に寝室、キッチン、水回りが設けられた間取り。元からある収納は、寝室のクローゼットと玄関横の納戸、キッチンの戸棚のみ。圧迫感が出ないように、家具は背丈の低いものをセレクト。

1.リビングダイニングの奥にあるキッチン

リビングダイニングの奥にあるキッチン

キッチンはリビングダイニングの奥に隣接。

「食器が好きでいろいろ買い集めていた時期もありましたが、キッチンに立つことが多い夫に『これ以上は食器を置く場所がないからね』と言われて(笑)。吊り戸棚の扉2つ分からはみ出さないように意識しています」

2.家具は小ぶりなものを

リビングダイニングの丸テーブル

リビングダイニングの丸テーブルとソファが、家族団らんのスペース。守屋さんがデスクワークをするときもここで。

「家具は小ぶりで場所を選ばず置けるものを中心に。シンプルな部屋ですが、枝物や花で空間の変化を楽しんでいます」



3.暖炉のデッドスペースに籐のスーツケースを並べて

暖炉にのデッドスペースに籐のスーツケースを並べて

「築年数が100年を超える古い建物で、リビングダイニングの一角に今は使えない暖炉があります。このデッドスペースに籐のスーツケースを並べて、子どものおもちゃなどの収納場所にしています」

4.オブジェとして飾ったアクセサリー

いつも守屋さんが身につけているアクセサリーは、暖炉わきに置いたチェストの上で、オブジェに絡めて収納兼ディスプレイに。

いつも守屋さんが身につけているアクセサリーは、暖炉わきに置いたチェストの上で、オブジェに絡めて収納兼ディスプレイに。

5.花を飾る守屋さん

フリーランスのフローリストとして空間装花やイベントなどで活躍。

フリーランスのフローリストとして空間装花やイベントなどで活躍。

6.蚤の市で買った椅子とサイドテーブル

もともとは花を置く台にする目的で、蚤の市で買った椅子とサイドテーブル。今はキッズコーナーで息子さんの勉強机として活用中。

もともとは花を置く台にする目的で、蚤の市で買った椅子とサイドテーブル。今はキッズコーナーで息子さんの勉強机として活用中。

7.おしゃれな収納アイデア

パリで暮らし始めた頃に手に入れたレザーのスーツケースを、リビングダイニングの壁ぎわに置いて。今は子どもの季節外の服を収納。

パリで暮らし始めた頃に手に入れたレザーのスーツケースを、リビングダイニングの壁ぎわに置いて。今は子どもの季節外の服を収納。

8.キッズスペースもインテリアになじんで

8.守屋さんがダイニングテーブルでデスクワークをするときの眺め。キッズスペースもインテリアになじんで心地よい見た目に。チェストやかごからものがはみ出たら、不要なものを見極めて整理する習慣がついたそう。

守屋さんがダイニングテーブルでデスクワークをするときの眺め。キッズスペースもインテリアになじんで心地よい見た目に。チェストやかごからものがはみ出たら、不要なものを見極めて整理する習慣がついたそう。

守屋さん的

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パリのトレンドを牽引する19区のカフェ「MARDI」

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若いクリエイターが集まるパリ19区のカフェ「MARDI」は、トレンドの発信地。守屋さんも以前、ここでブーケのPOP-UPイベントを開催。

インスタグラム:mardicafeparis

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Staff Credit

撮影/篠 あゆみ 描き文字・間取り図/佐伯ゆう子 取材・原文/田中理恵

こちらは2025年8・9月合併号(7/7発売)「パリ・ストックホルム・東京『小さい家』で広々暮らす」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(2025年8・9月合併号現在)です。

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「私らしく建てる、心地よく暮らす」をテーマにリビング系コンテンツを集めました。ハウジング、インテリア、DIY、家電や雑貨からLEE100人隊家づくり部ブログ、通販など盛りだくさんでお届け!

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